早稲田大学人間科学部 大問Ⅰ【35分1ミスに抑える戦略】
早稲田大学人間科学部の英語、今回は大問Ⅰの長文読解問題です。人科の英語は、他の大学・学部とは違う種目だと言っても過言ではありません。アメフトとフットサルくらい違います。
みなさん既にご存じだと思いますが、その傾向と対策をあらためて確認した上で、英語力を人科英語の大問Ⅰに最適化する方法を提示します。
1. 大問Ⅰの出題傾向
(1) 形式と語数
大問Ⅰは、200語~400語程度の独立した短い英文が6題(2024までは8題)出題されるという形式です。1題あたりの語数は少ないですが、大問全体では1800語程度の総語彙数となり、相応の読解量が求められます。
さらにこの形式では、多様なトピックに対する高速の情報処理能力が求められます。じっくりと、のんびりと考える癖がある人は時間内に終えることはできません。
(2) テーマ
出題される英文のテーマは非常に多岐にわたります。
圧倒的に多い「科学・テクノロジー」関連のトピック
自然科学
生物学(恐竜、動物の生態)、天文学(ブラックホール、惑星、彗星)、地学(クレーター)など。
医学・健康
アレルギー、ビタミンD、アルツハイマー病、食事と健康、運動の効果など、身近な健康に関する最新の研究。
情報科学・テクノロジー
AI、ロボット、SNS、パスワードセキュリティ、風力発電、新素材バッテリーなど、現代社会を反映したテーマ。
「社会・文化・時事」関連のトピック
言語・教育(バイリンガル教育、オンライン教育)、社会問題(ごみ問題、気候変動)、歴史・文化(文字の起源、ハチ公)など。
【出現傾向のポイント】
最新の研究や発見を紹介する時事性の高い科学系英文が頻出します。特定の分野の専門知識は不要ですが、科学的な文章の論理展開(仮説→実験→結果→結論)や客観的な記述スタイルに慣れていることが極めて有利になります。
2. 語彙・構文レベル
(1) 語彙レベル(CEFR基準)
B2レベル(英検2~準1級)
celestial (天の), susceptible (影響を受けやすい), repercussion (影響、反響), longevity (寿命), catastrophe (大惨事) など、抽象的・学術的な単語が当たり前のように使われます。
C1レベル(準1級~1級)
eerie (不気味な), rife with (~で満ちている), extrapolate (推定する), blight (病害), ingrained in (~に深く根付いた) など、より高度な語彙も登場します。
専門用語
hydrothermal vents (熱水噴出孔), mitochondrial genome (ミトコンドリアゲノム), labiodental consonants (唇歯音) など。これらの単語は知らなくても、文脈から意味を推測する能力が問われます。
(2) 構文レベル
一文が長く、修飾関係が複雑な構文が多用されます。情報を正確に整理しながら読む力が必要です。
複雑な修飾構造
関係詞節(特に非制限用法)や分詞構文が頻出し、文の骨格(SVOC)を掴むことを困難にします。
例
"A team of scientists at NASA's Chandra X-ray Observatory were able to extract and make audible previously identified sound waves from a nearly 20-year-old image of the Perseus galaxy cluster — a collection so full of galaxies, it's assumed to be one of the most massive objects in the universe."
この一文には、主節に加え、過去分詞による後置修飾、同格表現(a collection...)、it is assumed...という挿入的な節が含まれています。
無生物主語構文
科学系英文で典型的な「A (研究・データなど)がBを示している」という表現が多用されます。
例
"The study also found that the pollen season is beginning 20 days earlier than in 1990..."
3. 設問の分析
(1) 設問タイプと論点
各英文につき3〜4問の設問があり、主に以下のタイプに分類されます。
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