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慶應義塾大学 商学部 大問Ⅴ対策 徹底ドリル(20問×設問7)

・サンプルは難易度が高めですが、全体を通して本試験周辺の語彙、構文レベルに調整しています。
・サンプルを加えて全21問です。
・PDFの提供なので、印刷またはタブレットでの学習をおすすめします。

1.次の英文を読み、空所( 1 )~( 7 )に入る最も適切な語を、それぞれ下の1~4の中から一つずつ選びなさい。

If you walk through a gallery of Old Master portraits, you will see very few teeth. Even when the subjects are merrymaking or carousing, they rarely display their pearly whites. In 1787, Élisabeth Vigée Le Brun exhibited a self-portrait at the Louvre in which she is shown holding her daughter, slightly parting her lips to reveal a row of white teeth. The critics were ( 1 ). This "affectation," they complained, was a breach of protocol.

Why was the smile so controversial? ( 2 ), the open mouth was considered negative in Western art and etiquette. It was associated with the ( 3 ), the insane, and the vulgar. In the grand tradition of portraiture, the mouth was to be kept closed to signify control of the body and the passions. In the physiological theories of the time, the smile indicated a loss of ( 4 ). To bare one's teeth was to surrender to the lower appetites, or worse, to mimic the aggressive grimace of an animal.

However, in pre-revolutionary Paris, a revolution of the smile was underway. A new ( 5 ) of sensibility emerged, which valued the expression of authentic emotion over rigid courtly etiquette. This shift was aided by the rise of ( 6 ) as a science; for the first time, it became possible to maintain a healthy, white smile. By the late 18th century, the "Parisian smile" had become fashionable. The smile had transformed from a sign of vulgarity into a mark of ( 7 ) society, signaling not a lack of control, but a modern, pleasing sociability.

( 1 )
 1  appeased  2  scandalized  3  vindicated  4  mesmerized

( 2 )
 1  Spontaneously  2  Reluctantly  3  Scarcely  4  Traditionally

( 3 )
 1  peasantry  2  aristocracy  3  sovereign  4  intellect

( 4 )
 1  appetite  2  digestion  3  restraint  4  slumber

( 5 )
 1  veto  2  cult  3  stigma  4  ban

( 6 )
 1  astronomy  2  botany  3  geology  4  dentistry

( 7 )
 1  refined  2  desolate  3  barbaric  4  stagnant


解答解説

1
*************************************************************************************
解答一覧

( 1 ) 2
( 2 ) 4
( 3 ) 1
( 4 ) 3
( 5 ) 2
( 6 ) 4
( 7 ) 1

【日本語訳】
巨匠たちの肖像画が並ぶ画廊を歩いてみても、歯を見せている人物はほとんどいないだろう。たとえ主題がどんちゃん騒ぎや痛飲の場面であっても、彼らが白い歯を見せることはめったにない。1787年、エリザベス・ヴィジェ・ル・ブランはルーヴル美術館で、娘を抱き、唇をわずかに開いて白い歯の列を見せている自画像を展示した。批評家たちは( 1 憤慨した)。この「気取り」は儀礼違反であると彼らは不満を漏らしたのである。

なぜその笑顔はそれほど物議を醸したのか?( 2 伝統的に)、西洋の芸術や作法において、口を開けることは否定的に捉えられていた。それは( 3 農民階級)、狂人、そして下品な人々と結びつけられていたのである。肖像画の偉大なる伝統において、口は身体と情念の制御を示すために閉じられていなければならなかった。当時の生理学説において、笑顔は( 4 自制)の喪失を示唆していた。歯をむき出しにすることは、低俗な欲求に屈することであり、さらに悪いことに、動物の攻撃的なしかめっ面を模倣することでもあった。

しかし、革命前のパリでは、笑顔の革命が進行中であった。真の感情表現を堅苦しい宮廷儀礼よりも重んじる、感受性の新しい( 5 礼賛/流行)が現れたのである。この変化は、科学としての( 6 歯科医学)の台頭によっても助長された。初めて、健康的で白い笑顔を維持することが可能になったのである。18世紀後半までには、「パリジャン・スマイル」が流行した。笑顔は下品さの象徴から、( 7 洗練された)社会の証へと変貌し、自制心の欠如ではなく、現代的で好感の持てる社交性を示すものとなったのである。

設問解説

( 1 )正解:2 scandalized
【論点】文脈推測と語彙力
空所の直後で、批評家たちが「不満を漏らした(complained)」「儀礼違反(breach of protocol)とした」とあることから、彼らの反応が否定的なものであり、衝撃を受けたことが読み取れる。
1 appeased(なだめられた)、3 vindicated(正当性が立証された)、4 mesmerized(魅了された)は文脈に合わない。
2 scandalized(憤慨した/スキャンダルだとして衝撃を受けた)が、当時の常識を覆された批評家の反応として最適。

( 2 )正解:4 Traditionally
【論点】論理展開と副詞の選択
空所の文は、なぜ笑顔が物議を醸したのかという理由を説明しており、過去の慣習について述べている。「口を開けることは否定的に捉えられていた」という文脈に合うのは、過去からの継続的な慣習を示す語である。
1 Spontaneously(自発的に)、2 Reluctantly(不承不承)、3 Scarcely(かろうじて/めったに~ない)は不適。
4 Traditionally(伝統的に)を入れることで、当時の通念を説明する文脈が成立する。

( 3 )正解:1 peasantry
【論点】具体例の列挙とカテゴリー判断
空所は、insane(狂人)やvulgar(下品な人々)と並列される語である。当時の肖像画で歯を見せることが「下品」とされた文脈から、社会的地位の低い階層や、理性を欠くと見なされた人々が入る。
2 aristocracy(貴族階級)、3 sovereign(君主)、4 intellect(知識人)は、当時の肖像画の規範(口を閉じる)を守る側の階層であるため不適。
1 peasantry(小作農/農民階級)が、vulgar(下品)なイメージと結びつく語として適切。

( 4 )正解:3 restraint
【論点】対比構造の把握
直前の文で「口を閉じること」が「control of the body(身体の制御)」を示していたとある。逆に「笑顔(口を開けること)」は何の喪失(loss of ...)を示すかを問うている。つまり、controlの同義語が入る。
1 appetite(食欲)、2 digestion(消化)、4 slumber(睡眠)は文脈に関係がない。
3 restraint(自制/抑制)を入れることで、「自制心の喪失」となり、文脈が一貫する。

( 5 )正解:2 cult
【論点】コロケーションと比喩的表現
"cult of sensibility"(感受性の礼賛/流行)という歴史的・文化的なフレーズの知識、あるいは文脈からの推測を問う。直後で「真の感情表現を重んじる」とあるため、肯定的な熱狂や流行を意味する語が必要。
1 veto(拒否権)、3 stigma(汚名)、4 ban(禁止)は文脈と逆の意味を持つ。
2 cultは「カルト」という否定的意味だけでなく、「熱狂的流行」「礼賛」という意味(例:cult of personality)を持ち、ここでは新しい価値観の流行を指す。

( 6 )正解:4 dentistry
【論点】文脈推理
空所の後ろに "maintain a healthy, white smile"(健康的で白い笑顔を維持する)とある。これが可能になった要因としての「科学」を選ぶ。
1 astronomy(天文学)、2 botany(植物学)、3 geology(地質学)は歯の健康とは無関係。
4 dentistry(歯科医学)が正解。

( 7 )正解:1 refined
【論点】パラフレーズと対比
文中の "transformed from a sign of vulgarity into a mark of (  ) society" という構造に注目。「vulgarity(下品さ)」の対義語が入る。
2 desolate(荒廃した)、3 barbaric(野蛮な)、4 stagnant(停滞した)はすべてマイナスの意味を持つ語であり、vulgarityからの「変化(transform)」にならない。
1 refined(洗練された/上品な)が、vulgarityの対極にあり、かつ当時のパリの社交界(society)を修飾する語として最適。

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