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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中真人編#7

あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

今回もこの企画に乗っかってみようかね。

企画ページ本体はこっち。

前回のはコレ。
真人が自分でもわからない何かに突き動かされる物語。

で俺の持ちキャラはこいつ。
CV:大塚明夫を想像しながら読むと腹がよじれると評判w

今回も息子の真人視点の物語だ。
真人はCV:梶裕貴で読んでみてくれよな。


金曜の朝

「さてと」
圭子と公園で会った次の日は金曜日だった。
俺は大学の研究室の自分のパソコンの前にいつものように座った。

「サーバのご機嫌は……と」
うん、朝イチだからsamuraiもwizardもpriestもごきげんだな。
今のうちデータ抜いちまおう。
そう思っていつも通り、自分の端末のデータベースにデータをコピーし始める。
皆論文執筆用のデータをかき集めるためにサーバを使うもんだから、サーバ内でデータを処理するとサーバがパンクするんだよな。
仕方ないから、PosgreSQLを自分の端末に立ち上げてそっちで加工処理をしている。

いつものようにデータコピーが終わったら自分の端末でデータ加工処理バッチを流す。
しばらく時間がかかるから、その間にいつもだったら論文の整理をするんだけれど、その日はどうにも手が動かなかった。

なぜって?
圭子のことが頭の中でぐるぐるしてたからだ。

なにか事情があって高校にいけなくなった。
どんな事情だろう?
なんでもう一度高校に行けるようになったんだろう?
なんで違う高校に行くようにしたんだろう?

なんつーか、俺の性格上、わからないことをほっとけ無いんだよ。

もしかしたら、父さんも母さんと出会った時、そうだったのかな。
聞いたこと無いや。

そんな考えがよぎった瞬間にバッチ終了のアラームが出る。

「おっと、終わったか」

結果データを見て、自分の論文の趣旨をの整合性を確かめる。
だいたい良さそうだ。

まあ、ごちゃごちゃ考えても何もわからないんだ。
今はやることやっちまおう。

そう思って、論文の作成を再開した。

土曜の朝

朝起きて、朝食を作って、身支度をする。
当たり前の一日の始まりだったと思う。

それでも何か緊張めいたものがあったのかもしれない。
目玉焼きは焦がしちまうし、醤油はかけすぎた気がする。
ってかよく覚えてない。

それでも、なんとか身支度を済ませて家を出た。
「出かけてくるよ、父さん」
「おう、何か知らんが頑張れよ」

父さんにはかなわないな。
何かを察している感じだ。

俺は頑張るよ、と言う代わりにこう言った。

「素直になってくるよ」

そして、あのファーストフード店に向かう。
向かっているいる間、何から話そうか考えてみる。
頭が真っ白になって何も浮かばない。
まあ、こうなったら出たとこ勝負だな。

そんなことをぐるぐる考えているうちにファーストフード店に10分前についた。
「早すぎたかな……」
まあいい。
俺は店に入ってコーヒーだけ頼んで待つことにした。

そして、空いている席を探すため見回すと、そこに圭子がいた。
なんでよ。
なんでそんなに早く来てんのよ。
ブラウンのタイトスカートにシアーニットが他の客の目を引いている気がした。

「待たせたかな?」
「いま来たところだよ」

コーヒーをテーブルにおいて、圭子の向かいに座る。

「ヒトを待たせるのが嫌いなんだな」
「真人こそそうじゃん」
「たしかにな」

お互いが微笑を浮かべる。

「今日はどうするの?」
圭子が聞く。
「考えてみたんだけどさ」
いや、実際には俺は何も考えてなかった。
でもヒトってのは面白いもんで、必要に迫られるととっさになにか思いつくもんだ。
「植物園に行ってみないか?
 植物に囲まれればなんかお互いに話しやすいかって思ってさ」

圭子は飲みかけていたコーヒーを吹き出すのをこらえてこう言った。

「しょ、しょくぶつえん?」
まさにひらがなでしゃべるように問いかける。
「真人、私が植物園とか行ったことあると思う?」
「いや、思わない」
「だったらなんで……」
「言ったろ?話しやすいと思ったんだよ。
 植物は物を言わない。
 第一、高校生は植物園なんていかないだろ?
 なら本音を話しやすいと思ってさ」

この前も驚いたけれど、緊張状態になるとどうも俺は言葉が流暢に出てくるやつらしい。

「……わかった。行こう」
「うん。ただ、一口だけコーヒーは飲ませてくれよ」
圭子は顔を赤らめて立ちかけた席に座って、自分も飲みかけのコーヒーをすすった。

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時系列わかりにくいけれど、イメージ的には圭子の転校する前のイメージっす。

参考にした話

すっぱいかな。
すっぱさが足りなかったらコーヒーはキリマンジャロブレンドってことで。

#すっぱいチェリーたち
#歌えないオッサンのバラッド


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