見出し画像

【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#16

あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?

今回もこの企画に乗っかってみようかね。

企画ページ本体はこっち。

前回のはコレ。
さてはて、以前少女に見せられたシナリオが実際に舞台になるのを眺め始めることになった。

で俺の持ちキャラはこいつ。

今回は前回に引き続いて文化祭の演目を眺めていく回だ。



森のハイジ

スポットライトが消え、舞台が暗転する。
ガタゴト音がして舞台が変えられているのがわかる。

うん、少年少女。
そこは頑張って音は出さないようにしとけよ。
まあ、状況は分かるけれどさ。

そんなことを思いながら舞台を眺め続ける。
すると舞台全体が明るく照らされた。

なるほど、今度は森のシーンか。

今度は舞台袖からハイジを演ずる宇利少年が出てくる。

「まったく、お母さんったらなんでお婆ちゃんと一緒の村で
 暮らさないのかしら。
 一緒にラガコ村で暮らしていればお婆ちゃんがなんかあったときに
 すぐに駆けつけられるのに」

このミスキャスティング、狙ってやってるんだとすると、そいつ天才だな。
この可愛らしいセリフが野太い声で言われるだけでメチャクチャオモロイ。

可愛らしいセリフとのギャップもそうだが歩き方。
赤ずきんがノシノシとガニ股気味に歩いてる。
これも意図的なんだとすると大した演出だ。

すると反対側の舞台袖からオオカミの仮面とオオカミの子どもを抱えた少女が出てくる。

「お腹空いているわよね。もう少し待っててね。今、獲物を探すから。
 あ、あんな所に美味しそうな人間がいるわ。
 坊やはここで少し待っていて。
 今、お肉を取ってくるからね」

猛然と赤ずきんに襲いかかるオオカミ。

「きゃあ」
驚愕して縮こまる赤ずきん。
だからいちいちオモロイんだよ。その声がよ。
そこで、別の声がこだまする。

「エクスペクト・パトローナム!!」

轟音とともにオオカミが弾き飛ばされる。
どうでもいいが、なんか色んなところからパクリすぎだな。これ。
文化祭以外じゃ出来ないやつだ。
まあオモロイからいいんだけれどさ。

舞台袖から赤ずきんの前に立ちはだかる魔女。

「何だお前は!」
弾き飛ばされつつ、子どものオオカミのぬいぐるみを守るように立ちはだかるオオカミ。

「せっかくの実験体をオオカミごときに喰わせるわけにはいかないからね」
凄みを利かせる魔女。
結構通る声出すんだなぁ。

「実験体?」
赤ずきんが尋ねる。
だめだ、赤ずきんがしゃべるたびに笑いが込み上げてくる。

魔女が一瞬ビクッとしてそれでも冷静を装いながら赤ずきんに語りかける。

「いいからお下がり!
 そうだ。このりんごをあげる。
 それを食べながらリーニエ村にお戻り!」

「な、なんでりんご?」
「手持ちの水分を含んだものがそれしか無かった。あなたはオオカミに
 襲われた。
 そんなことでショックをうけている時は水分補給が大事だからね」

うん、だいぶ無理がある展開だが、魔女がいいヒトに見えてくる。

「あ、ありがとうございます!」
そう言って舞台袖にはけていく赤ずきん。
いや、もうあの声だけで最高だな。

「……ダメだこの人間は喰えそうにない」
オオカミが呟く。
野生の勘ってやつか。
「逃げるよ!!」
そう一言言ってオオカミはぬいぐるみを抱えて舞台袖にはけていく。

「逃げたか。賢しいさかしいな。またどこかで相まみえるかもしれない」

そう言いながら魔女は黒いマントをひらめかせながら翻る。
リーニエ村に向かって実験結果を確認するために魔女は舞台袖に歩き出した。

----------

演劇2話目。
この後の怒涛の展開に期待したってくれ。
※自分でハードルを上げるスタイル

ちなみに
ハイジ:宇利
お婆さん:壽賀美
魔女:圭子
オオカミ:彩子
のイメージっす。

#すっぱいチェリーたち
#歌えないオッサンのバラッド



いいなと思ったら応援しよう!

香坂兼人・泥臭く考えるオッサン いただいたチップは今日のお昼ご飯に使わせてもらいますw

この記事が参加している募集