【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ田中健一編#6
あんたも誰かの企画に乗っかって何か書くことってあるかい?
今回もこの企画に乗っかってみようかね。
企画ページ本体はこっち。
前回のはコレ。
で俺の持ちキャラはこいつ。
今回はまたもどって田中健一目線にしてみるか。
じゃあ、今回はせっかくだからヨメンくんと絡めてみっか。
※せっかくだからの意味はって思ったら、スキに想像してくれ。
ちなみに今までの登場人物や出来事、場所みたいな設定をおおさわさんがまとめた力作メモがあるから、そっちも見てくれよな。
パソコンあるある
あんたもパソコン使ってたりするかい?
最近だと、携帯で大抵のことが出来ちまうから、パソコンをわざわざ買うなんてことはしないやつもいっぱいいるよな。
俺としても、キーボードさえつけとけば携帯やタブレットで十分なんじゃないかとか思ったりするけれど、パソコン自体も結構安くなってきてるんだよな。
ミニPCなんて1万ちょっとで買えちゃうし。
まあ、ディスプレイやらWEBカメラやら付属品で諸々かかっちまうけどさ。
ってか、Amazonのタブレットとかどうなってんだ。あの価格。
で、そのパソコンといろんな機器を色んなケーブルでつなぐわけだけれど、なんかUSBケーブルって結構脆いんだよな。
すぐ根本がちぎれ始めちまう。
動かし過ぎなんかね?
今回は会社帰りに電気量販店で起きた出来事だ。
ちっと日常風景を眺めていってくれよな。
帰り道の量販店
帰り道の中に家電量販店があるんだよ。
ちょうど、昨日パソコンいじってたらハードディスクとつないでるUSBケーブルの根本がなんか皮が破れて線がむき出しになってて、買い直さないといかんって思ってたんだ。
ネットで買えば良いんだけれど、気分転換がてら買い物に来たってわけだ。
ってか、携帯やらタブレットやらの世代によってUSBの規格がバラバラだし、充電専用USBとか俺的には意味がわからん。
いいから全部高速充電出来るCタイプにしとけよって思うのは俺だけか?
で、USBケーブルだけ買うんだと気分転換にならないから最近のパソコンはどんなもんだろうねとか眺めてたわけよ。
なんか、昔は富士通やらNECやらの日本製のパソコンばっかだったけれど、今や日本製のほうが少ない感じだよな。
タッチおじさんが懐かしいぜ。
量販店の少年
なんとなく最近のパソコンを眺めていると、なんか熱心にノートパソコンを見ている少年がいた。
おおう、見たところ高校生っぽいが、今どきは高校生でパソコンを物色出来るのか。
景気が良いのか悪いのかわかったもんじゃないな。
そんなふうに微笑ましく少年を眺めながら通り過ぎようとすると独り言が聞こえてくる。
「まいったなぁ」
またこのパターンだよ。
俺の悪い癖発動するやつだ。
頼むから俺の周りで負の言葉を発しないでくれんかね。
ということで、俺はいつもどおり声がけをするわけだ。
「どうした?少年」
びっくりしながら少年が見返してくる。
中々の美少年。
さぞかしもててるんだろうなぁ。とかいらんことを想像する。
この間のゴリラ少年とは住んでる世界が違うんだろうな。
あれ?でも同じ制服だな。
年格好も同じだし、知り合いかもな。
「あ、いえ、ちょっと学校の文化祭で使うパソコンが調子悪くて、でも予算があんまりないからどうしようかなって考えてたんです」
最近の文化祭ではパソコン使うんか。
なんか時代の変遷を眺めているような気分だぜ。
「文化祭で使うってことはスライドかなんかを映し出すためって感じかな?」
「はい。あと音響のコントロールも。でも最近何か立ち上がりが遅くなって、ひどいときには立ち上がらないんですよ」
なるほど、たぶんOS周りのログがたまりすぎている感じかもしらんな。
それとも単純な経年劣化か。
「どのくらいのそのパソコン使ってんの?」
「10年は使ってると思います」
あちゃー。それだと買い直すとOSからなにから全部新しくしないといけないやつだ。
「少年、文化祭まであとどれくらい時間がある?」
「3週間ですね」
やっべギリギリだ。しかも予算が無いから普通の量販店のノートパソコンだと金が足りない。
「少年。ちっとこっち来いよ」
俺は手招きをして量販店の外の駐車場に少年を連れてきた。
「正直、少年には予算がそれほどない。でも本番でパソコンが立ち上がらないとちっと厄介なことになる。」
「はい」
「だとしたら、今のパソコンでしのいでおいて、次のために予算を確保するしか無い。でしのぎ方だが……」
それから10分くらいでOSのTMPの消去方法だとかキャッシュクリアだとかの対処療法を伝えた。
途中から少年はメモを取り始めてたな。
少年の気持ち
「ぶっちゃけ、少年が予算確保のために動いても少年自身の利益にはつながらないとは思う。
でもさ、残しときたくないか?
後輩への可能性を」
少年は神妙な表情で答えた。
「正直、今の学校にはそれほど愛着は無いんです。でも、他の学校では味わえなかった経験はさせてもらったんです」
「それはめちゃくちゃ良かったなぁ」
俺は心底思った。
「じゃあ、そのやり方でまずはしのいでみてくれな」
そう言って立ち去ろうとした。そこでいつものパターンだ。
「お名前、聞いてもいいですか?」
「名前を聞いてもなんにも役に立たねぇぞ?」
「でも、お願いします」
だからその心を込めた眼差しを俺に向けるなってんだよ。
「田中だよ。田中健一」
「僕は千葉ヨメンです」
「ヨメン?なんかすげぇ名前だな」
「ちょっと海外で過ごしてたもので」
そんなやりとりで、俺は量販店を後にした。
あ、いけね。
USBケーブル買いそこねた。
ま、いいや。
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