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温もりを捨てて(雪和尚)【毎週ショートショートnote】

むかーし、むかしあるところに雪男がおりました。
雪男はみんなに尊敬される存在になりたいと考え、ある日出家をしました。

長い長い修行の果てにそれはそれは徳のあるお坊さんに…なれれば良かったのですが、暑さに弱い雪男は圧倒的に修行が足りません。

豪雪地帯に引っ越しても1年をフルで修行することはできず、悟りへの道は人より何倍もゆっくり進まなければなりませんでした。

その年は非常に寒い冬でした。壁のように雪が降り積もり、ひどい吹雪が発生し、さすがのお坊様達も修行を断念しました。

しかし雪男はどんなにひどい寒さでもへっちゃらなので修行に邁進できました。雪男ですから。

そんなある日吹雪が体を叩きつける中、ふと気づいたのです。なぜ自分がこんなに寒さに強いのか。そしてなぜ暖かくなると姿を消してしまうのか。

もこもこの体毛のせいです。

抜群の防寒仕様の体毛は、気温が上がると暑すぎでとても活動できません。

彼は春になると身体中の体毛を剃り上げ修行に励みましたとさ。

<所感>
途中まで雪だるまみたいなやつを想像して書いていた痕跡が随所にみられます。

以下の企画に参加しました。よろしくお願いします。

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