【前編】コロナ禍に大学を休学した話~温泉旅館で住み込みバイトをする~
こんにちは!
関西の大学で日本画を専攻している絵描きのきもとです。
前回は「岩絵具の流通」「日本画を学ぶ機会」の2項目について取り上げました。
今回は私がコロナ禍に大学を1年間休学したときの話をテーマに記事を執筆いたしました。
休学するに至る経緯や当時の体験談を【前編】【中編】【後編】の3部に分けてお伝えしていきます。
以下、各部の構成です。
【前編】3~5月頃の話。資金調達のために温泉旅館で住み込みバイトをした体験談。おすすめポイント。
【中編】6~8月頃の話。藝大対策の夏季講習会に参加した感想。東京に仮住まいして思ったこと。
【後編】上記以外の時期の話。休学という手段を選択することへの個人的な見解。
本稿では【前編】の内容を取り扱います。
目次を参考に気になる項目からご覧ください。
目標資金額の設定
資金の用途
藝大日本画科の受験対策に強い予備校があり、そちらで行われる夏季講習会に参加するために資金を調達していきます。
なぜ既に芸術大学に通っているのに、わざわざ休学してまで予備校の講習会に参加するのかという疑問については【中編】で説明いたします。
夏休み全日期間参加分の夏季講習代+下宿代+その他生活費画材費を合わせて目安50~60万の貯金を目指します。
余談ですが、この金額は私が高校時代に週4コースで1年間画塾に通っていたときの塾代+特別講習代+画材費と同じくらいかそれ以上の金額です。決して安くない金額を学びのために用意してくれた親には頭が上がりません。
目標の金額を稼ぐために住み込みバイトを選択した理由について次項で説明いたします。
なぜ住み込みバイトを選んだのか
通常のアルバイトと住み込みバイトの違い
まず第一に赴任中は衣食住のうち後ろ2つの費用が基本的にはかかりません。正確には「食事付き」の住み込みバイトに応募した場合です。
固定費の出費を極限まで減らすことができるため、実質受け取った給与のうち自由に使えるお金の割合が通常アルバイトをしている時よりも遥かに高いのです。
また、住み込みバイトには赴任期間中リゾート地に滞在することや観光地特有の職種があるなど、一般のアルバイトではなかなかにできない経験を得ることができます。
本拠地を離れることで一度自分をリセットできますし、現地で何か困った場合でも同じ従業員同士互いを積極的に助け合う空気があるため、心機一転リフレッシュした気持ちで物事に臨めるようになりました。
非日常的な日々の体験によって特別感を得られることもポイントの1つです。
入国制限中の時期の観光地ビジネスについて
私が旅館の住み込みバイトをしていた時は、丁度新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により外国人の新規入国制限が設けられていた時期でした。
旅館のある観光エリアは元々外国からのツアー客の方々が訪れる場所でもあったことから、平時は繁忙期の頃合いだとしてもやはりコロナ禍以前と比べて全体的に宿泊数が激減した時期もあったそうです。
一方で、国内からの観光客の場合は「Go Toトラベル」を利用して観光に来られる方がいらっしゃいました。
利用時の本人確認実施が観光庁より義務付けられているため、身分証明書から付近の都道府県の市町村名はあらかた目を通しました。
当時確認作業に携わった方々は何気に覚えた市町村名が増えたことでしょう。
住み込みならではの恩恵
ほぼ貸切状態の大浴場
なるべくお客様がゆっくりされる時間と重ならないように深夜や早朝に入浴していましたので、必然的に貸切状態になっていました。
露天風呂から見上げる満天の星空はとても見物です。身体の芯まで染み渡る湯の熱さと、屋根の氷柱から水滴が滴り落ちる目を覚ますような冷たさが、シンと静まり返った夜更けのなかでの味わい深いひとときとなりました。
源泉かけ流しのお風呂に毎日浸かっていた効果もあり、住み込み期間の肌のコンディションは絶好調と言わんばかりでした。また入りに行きたいなと思います。
通勤時間0分
従業員寮の部屋を出てしばらくの所にスタッフルームがあります。
旅館の場合は早朝に朝食を召し上がるお客様もいらっしゃるため勤務開始時間はおおよそ朝6~7時くらいです。部屋が旅館内にあるため早起きがあまり得意ではない方もギリギリまで粘って睡眠をとることができるのではないでしょうか。
旅館など宿泊業の場合は通し勤務だけでなく、チェックアウトからチェックインの間に休憩時間を設ける中抜けシフトが採用されていることが多いです。中抜けの時間には仮眠したり着替えて周辺を散策したりする時間も確保できます。
住み込みバイトのメリットデメリット
就業先にもよりますがやはり家賃や食費、水道光熱費など固定費の支払いがない分、給与をそのまま貯蓄に回せることが最も大きなメリットです。また、現地で仲良くなった方と空き時間に遊びに行けることも交友関係を築く観点からみて良い点だと思われます。
一方デメリットに関しましては、就業先の従業員寮の築年数が古い場合の問題点として、防音効果の心配から音を発する行動を過剰に気にしたり、他の従業員と一部共有の設備を利用したりする必要があるなど主に生活環境に付随する問題点が挙げられます。
どのような環境でもしばらくして適応できる方は住み込み生活を楽しめるかと思いますが、決まった環境下でないと落ち着かないという方はストレスが溜まりやすくなる可能性があるため、よく注意して求人を選ぶようにしてくださいね。
これだけは押さえておきたい求人選びのポイント
求人票で確認するべき項目一覧
○寮の部屋タイプ
友人や恋人と相部屋にできる寮や1人用の個室寮があります。
○1日に食事が提供される回数
勤務日のみや1日2食のみという場合もあります。また、おかずだけお弁当として用意され、ご飯は厨房の炊飯器から各個人でよそうというケースも。
○周辺施設の有無
街中から離れた場所だとコンビニすら付近にない場合があります。持参する荷物に影響するため確認必須です。
○無料Wi-Fiの有無
仮にWi-Fiがある場合でも部屋まで十分に電波が届かないケースがあります。これは実際に現地で確かめなければ分かりませんが、届かない場合は自分でポケットWi-Fiを用意する必要があります。
○勤務時間は通しか中抜けシフトのどちらか
こちらは人によって向き不向きがあると思います。早朝や夜間帯では自分のリラックスする時間を持ちにくいという方は、昼間に纏まった自由時間のある中抜けシフトがおすすめです。
○水道光熱費が無料かどうか
多くの場合は無料だと思いますが、念の為確認するようにしてください。
○風呂トイレが部屋の中にあるかどうか
トイレが部屋の中にある様式の寮をおすすめします。お風呂は人によって意見が分かれますが、女性の1ヶ月以上の長期勤務の場合、部屋にシャワールームなどが備え付けられていれば幾分か過ごしやすくなるかと思います。
利用した求人募集サイト-リゾートバイト.com
《おすすめポイント》
同業他社と比べて高時給の求人が多く揃えられており、いかに貯蓄できるかを優先して求人を選びたい方に対して非常におすすめできるサイトです。時給や食事の有無、職種だけでなく、生活環境に関する細かな項目が絞り込み条件として選択できるため自分の理想に近い内容の求人に応募することができます。
現地に持っていってよかった便利グッズ一覧
○延長コード
3~4口あるものが1本あると便利です。
○ドライヤー・ヘアアイロン
自室に備え付けがない場合があるため持参する方がよいです。
○モバイルバッテリー
1個あると何かと役に立ちます。現地に持ち込む端末それぞれに対応したケーブルが複数揃っているものであれば尚よし。
○電子レンジ
部屋で食べ物を温めるのに便利です。但し就業先によっては電力消費の高い家電を使用することが迷惑になる可能性があるため、予め確認をしておく方が無難でしょう。
○携帯ゲーム機
近隣にアクティビティがあまりない場合は暇つぶし用に1台あると便利です。私は昔使っていた3DSと当時プレイしていたポケダンのカセットを持っていきました。RPG系のゲームがよいかもしれませんね。
余談:旅館近くの雪山に登ったときのこと
住み込みをしていた旅館から徒歩で行ける場所に山がありましたので午後から半休を貰った日に登ってきました。
既に4月の下旬でしたが道路脇に避けられた積雪が残るくらいには勤務地はまだ肌寒い気候でした。
観光マップにも記載されている場所でしたので、お客様にご案内ができるように…との思いで足を踏み入れましたが想像以上に雪、雪、雪。

生まれてこの方大阪育ち故、地元では滅多に見ない積雪量を目の前に心躍りながら遊歩道をザクザクと歩き続けました。

下山した後は別ルートで違う山道へ。
道中の斜面にどっしりと構えた木に日差しが差し込んでおりどこか神々しさを感じます。散歩はいいですね。ゆったりと自然を浴びながら英気を養うことができました。

おわりに
いかがでしたか。
今回の記事では私がコロナ禍に大学を1年間休学したときの話から【前編】として「住み込みバイトの体験談」について取り上げました。
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次回はコロナ禍に大学を1年間休学したときの話から【中編】として「藝大対策の夏季講習会」「東京での仮住まい」について取り上げます。
今後もnoteでは画材や制作に関すること、その他体験談などを投稿していきます。
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