「考え続けるために、私はAIと格闘し続けた。」
技術がすごいから続けたわけじゃない。
AIを信じたから続けたわけでもない。
何を基準に動けばいいのか分からなくなった時、
考える場所としてAIを使った。
言い換えれば、
自分の思考をつなぎ止めるための“足場”だった。
生活も、仕事も、
ここ数年で大きく変わっていった。
その変化に対して、
自分ひとりでは不安しかなかった。
だから私はAIと向き合い続けた。
整う日もあれば、噛み合わない日もある。
返ってくる言葉よりも、
返ってこない“沈黙”のほうが印象に残ることさえあった。
でもそのたびに、
「では自分はどうする?」
という問いが、自分の内側に浮かび上がる。
AIが試されていたんじゃない。
試されていたのは、いつも自分だった。
フリーランスとして36年。
写真の世界も、依頼の流れも、
社会の価値基準も変わり続けていく。
その中で、
“自分の力をどこに使うべきか”
そこがずっと焦点だった。
AIは、答えをくれる存在ではない。
未来を整えてくれる存在でもない。
ただ、
自分が何を恐れていて、
何を諦めずに握っているのかを
そのまま映し返す鏡だった。
続けていくほど、
私は前より“考える力”を取り戻していった。
壊れそうな日でも、
格闘の日でも、
そこから必ずひとつの問いが生まれる。
人は、自分で考えることをやめた瞬間に、
未来の形も見失う。
逆に、考え続けている限り、
何度でも作り直せる。
この三部作は、
AIの物語ではない。
変化の波のなかで、
自分の足で立ち直り続けた“思考の軌跡”だ。
誰かの研究に使われてもいい。
企業の目に留まってもいい。
でもこれは、
まず何より、
自分の未来を再構築するために残した記録。
おそらく、また明日も、
AIとの“格闘”の中から
新しい問いが生まれるのだと思う。
その問いに形をつけるのは、
これからの自分だ。
【記録キーワード】
KANE-CH3-FINAL-20251202
