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共通テスト79.3%(793点)から国立医学部に合格した話:足切りから1年で起きた2つの奇跡

こんにちは。地方国公立の貧乏医学部生・ノエルです。
医療従事者でも一般の方でもない“医学生”という中間の立場から見える日常を、ゆるく綴っていこうと思います。

共通テスト本番は 793/1000(79.3%)。
そして私は、共通テスト後の出願時点で一度「足切り」になってから、1年後に国立医学部に合格しました。
「足切り」というのは、共通テストの点数が大学側の基準に届かなくて、二次試験に進む前に“門前払い”になる仕組みのことです。いわば、受験票をもらう前に勝負が終わる感じ。

当時、予備校の先生には「君の年は共テボーダーが82,3%くらい」と言われていました。正確な数字かはわかりません。
でも少なくとも、私の周りにはずっと「国立医学部は8割超が必要」「8割前後では勝負にならない」という空気がありました。

だから共テ79.3%で合格したと言うと、よく「奇跡」と言われます。
ただ、私の中では“たまたま運が良かった”だけではなくて、足切りを経験して戦い方を変えたこと、そして本番で崩れない仕組みを作ったことが大きかったと思っています。



去年の私は、国立医学部に一番向いていなかった。

まず前提として、私は“受験が得意な人”ではありませんでした。

英語はまぁまぁ。物理は比較的得意。
化学も、複雑な計算問題以外は取れる感覚があり、共通テスト模試では8割くらい取れることもありました。

でも数学は得意なはずなのに、計算ミスの連発で自滅する。
社会は毎回6割くらいで、伸びる気配がない。
そして国語は本当に苦手で、共通テスト模試では「国語だけ5割前後」みたいなことが普通に起きていました。

共通テスト模試の得点率は、だいたい7割前後。
数字だけ見ると悪くないけれど、内訳が凸凹すぎて安定しない。模試のたびに手応えもメンタルも変わる。私はそういうタイプでした。



1回足切りになって、やっと“戦い方”を変えた

努力量が足りないんじゃない。
才能がないからでもない。

私が変えるべきだったのは、「努力の方向」と「点の取り方」でした。

私はずっと「できる問題を増やす」ことばかり考えていました。
でも医学部受験って現実的には、“落とす点を減らした人が勝つ試験”でもあります。

足切りになったとき、やっとその当たり前が腹落ちしました。



共通テスト本番の点数(自己採点)

英語179(R88/L91)
数学164(1A69/2BC94)
国語153(大問1〜5:22/32/15/45/39)
理科155(物理83/化学72)
地理70、情報72
合計793/1000(79.3%)

ここで正直に言うと、国語153はかなり上振れました。
いつもの私なら、国語で崩れて全体が終わる可能性も全然あったと思います。

でも本番で起きたのは、「国語で事故らなかった」ことと、「他の得点源を崩さなかった」こと。
この2つが同時に成立したから、私の結果は“奇跡っぽく”見えるんだと思います。



奇跡①:国語が上振れても、上振れ“頼み”じゃなかった

国語が苦手な人って、どこかで「上振れたら勝てる」と思ってしまう。私もそうでした。

でも本番で国語が上振れたのは、運だけではないと思っています。
少なくとも私は、国語を得意科目にするのではなく、**“下振れを避ける準備”**をしていました。
• 変に時間を溶かさない
• わからない問題で粘らない
• 「取れる設問」を拾う
• 事故りそうなときの立て直し方を決めておく

国語が上振れたのは確かに嬉しい。
ただ私にとって本当に大事だったのは、国語が平常運転でも勝てるように、他の科目で点を落とさない状態を作ったことでした。



奇跡②:足切りから1年で合格できた理由

足切りから1年で合格できた理由は、才能というより「再現性」を作ったことが大きいと思います。
その再現性を作るために、私が意識していた“仕組み”が3つあります。



私が変えた3つのこと

① 数学:解答を“頭の中で再生”できるまで落とす

数学で一番意識していたのは、「解答を頭の中で再現できるまで落とす」ことでした。

机に向かって解けるだけだと、本番で手が止まる。
だから私は、風呂とかトイレの時間に、解答の流れを最初から最後まで脳内で再生するのを習慣にしました。
• 問題の条件とゴールは何か
• 方針は何を選ぶか
• 次に書く式は何か
• どこが山場で、どこでミスりやすいか

これが再生できない問題は、理解が浅いか、手順が体に入っていない。
逆に言えば、再生できるようになるまで落とせた問題は、本番でも出せる確率が上がります。

得意なのに計算ミスで落としていた私には、これが一番効きました。



② 問題:作問者は何を答えてほしいのか考える

もう一つは、問題を見た瞬間に
**「これは何の分野で、作問者は何を答えさせたいのか」**を考える癖をつけたことです。

数学って、解ける解けない以前に「方針を選ぶゲーム」だと思っています。
方針さえ合えば計算は後からついてくるけど、方針がズレたらどれだけ手を動かしても迷子になります。

だから私は最初の30秒で、
• これは微分?積分?確率?数列?
• 何をさせたい?最大最小?単調性?場合分け?
• どの道具を使わせたい?置換?不等式?図形化?

みたいに、“出題者の要求”を言語化してから手を動かすようにしました。



③ 復習:間違えた問題だけのノートを作る

そして一番役に立ったのが、「間違えた問題だけのノート」でした。

一度間違えた問題をノートに貼って、暇なときに見直す。
解き直すというより、「どこで間違えたか」「次は何に気をつけるか」を思い出すためのノートです。

続けていくと、ノートの中身は自分の弱点の集合になります。
そして気づいたら、それが入試直前に見直す“唯一の参考書”になっていました。

直前期って、新しい問題を増やすほど不安になります。
でも私は逆で、増やすほど崩れるタイプだったので、最後はこのノートだけを見て「同じミスをしない」ことに全振りしました。



直前期にやったこと:新しいことは増やさない

最後の時期に私がやったのは、派手なことじゃないです。
• 間違えノートを見返す
• 数学は脳内再現で“手順”を確認する
• 理科は「落とし方」を潰す(複雑計算に固執しない)
• 地理と情報は“落ちない6〜7割”を徹底する

新しい一冊を開くより、自分が落とす点のパターンを潰す。
それが、私にとって一番効率のいい直前対策でした。



79.3%でも、足切りでも、終わりじゃない

私は一度、足切りになりました。
「ここまでやっても無理なんだ」と思って、心が折れた日もあります。

でも今振り返ると、あのとき必要だったのは才能でも根性でもなくて、
崩れない仕組みと、自分を壊さない距離感でした。

点数が足りない日があってもいい。
苦手科目が壊滅していてもいい。
模試でうまくいかなくても、それは「終わり」じゃなくて、単に“現在地”です。

そして、そばで見守る側も同じくらい苦しいと思います。
何か言ってあげたいのに言葉が見つからない日も、空気が重くなる日もある。
でも、あの頃の私がいちばん救われたのは、正論やアドバイスよりも、味方でいてくれる空気でした。
いつも通りのご飯、いつも通りの声、いつも通りの帰る場所。
それだけで人は踏みとどまれます。

最後に、正直なことも書いておきます。
私は共テ79.3%で合格しました。国語はかなり上振れました。
ボーダーは82.3%くらいだと先生に言われたけれど、正確かはわかりません。
それでも言えるのは、上振れだけで勝ったわけじゃなくて、上振れが来たときに取りこぼさない準備をしていた、ということです。

受験は、最後の一歩を踏んだ人が勝つ。
足切りでも、判定が悪くても、苦手があっても、終わりじゃない。
今日できる「一歩」を整えて、明日もう一歩だけ積む。
それを繰り返した先に、ちゃんと結果はあります。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
この文章が、今どこかで踏ん張っている誰かの背中を、ほんの少しでも押せたなら嬉しいです。

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