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月を見ていると

切なくなるのはなぜだろう



月はかつて、地球の一部だった

天体が地球に衝突したことにより

地球から引き剥がされた

地球の一部だ


でも月は、地球のそばにい続けた

地球から離れなかった

そばにいて

地球を支え続けた

まるで

「地球を恨んでないよ」と

言っているみたいに



近づきすぎず

離れすぎず

地球を安定させ

夜を生み

潮を動かし

命のリズムを守っている


45億年間

そして今も

地球を支え続けている


宇宙に感情はない

宇宙に意思はない

でも時々

真実とは違う話を

夜空に見てしまう


本当は
月に意思があるんじゃないかと


だから月は
地球に戻らないんじゃないかと


もし月が地球に戻ろうとしたら

自分が壊れる

相手も壊す

それまで支えてきた秩序が消える

地球は「生命の星」では
いられなくなる



意思とは

自分が何かを守っていると知っていること

自分がいなくなると
何が失われるかを理解していること

距離や役割に
意味を見出せること

そういう条件がそろったときに
生まれるものだとしたら


戻ったら、地球は壊れる

離れているから、地球は生きている


「それなら、私はここにいる」


わたしは夜空に

そんな愛を見てしまう




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