「会社に人生を預ける働き方」から少しずつ離れてみたら、世界が広がった話。
【はじめに】
長年、私はずっと「仕事が自分のすべて」だった。
誰よりも遅くまで働き、会社の未来を本気で考え、
上司より早く出勤し、昼休みも返上して働くことが当たり前。
でも、それが全てじゃないかもしれない。そう思うようになったのは、左遷がきっかけだった。
【きっかけは左遷だった】
突然の異動に、頭が真っ白になった。
評価されていたと思っていた。
昇進か、少なくとも新たなチャレンジの場を用意してくれると信じていた。
でもそこにあったのは、「自分が一番望んでいなかった異動」だった。
これまで数年、自分の強みを活かした前向きな仕事(攻め)と、
細々とした守りの仕事(後ろ向き)を並行して担っていた。
本来は前向きな仕事に集中するはずだった。
それでも会社の都合に応じて後ろ向きな業務も全力で引き受け、
属人化しないように取り組んだ。
誰が来ても困らないように、必死で準備をしてきた。
だからこそ、「その仕事を分かるのは君しかいないから」という理由で、
希望しない部署への異動が決まったとき、
自分の数年間が「評価されていなかった」と突きつけられたようで、崩れ落ちた。
【言葉にならない日々と、ジャーナリング】
夜、自分を落ち着かせるためにノートを開いた。
喫茶店でも、深夜の家でも、車の中でも。
何枚も、何十枚も、言葉を吐き出した。
「前向きに考えなくては•••」頭では分かっても、心がそれを拒否していた。
「なぜ自分がここに来たのか」「これまでの努力は何だったのか」
言葉にしていくことで、自分と向き合う時間。
それほどに、“仕事”が自分の全部だった。
だから、揺れた。壊れかけた。
でもここから、少しずつ整え直す日々が始まった。
【働き方を変えてみた】(これまで)
• 定時退社を徹底 (気が済むまで)
• ちゃんと休む (昼ご飯は5分)
• 始業ぴったりに出勤 (始業1時間前には出勤)
• 有給は最大限取得 (毎年繰越)
どれも「当たり前」のことかもしれない。
だけど、どれもやったことがないことばかりだった。
【家族との時間が生まれた】
定時で帰れば、家族と一緒にごはんが食べられる。
帰宅時、食卓に自分の茶碗が並んでいる。
当たり前のようで、ずっと失っていた光景だった。
• 子どもの行事や予定を把握できるようになった
• 家族の会話が増えた
• 家事にも自然と関われるように
• 子どもの学校や習い事の話も日常会話に
そんな日々の中で、妻に言われた言葉がある。
「会社にあなたの代わりはいても、家族にあなたの代わりはいない」
この言葉に、何度も救われた。
家族がいるということは、自分の背中を支えてくれる存在がいるということだ。
それを今まで以上に、深く実感するようになった。
【美容と筋トレ、自分を整える習慣】
左遷で心が折れかけても、筋トレだけはやめなかった。
むしろ、誰にも見せたくない気持ちを抱えているときほど、ジムに足が向いた。
筋トレをしている時間は、自分の心を取り戻すための時間でもあった。
何も考えずにダンベルを持ち上げ、汗を流す。
終わったあとに感じるのは、ほんの少しの達成感と静かな前向きさ。
筋肉は“理性の鎧”。
本能(怠けたい自分)に打ち勝った証。
そして、美容もまた、心を整える重要な習慣だった。
肌が整っていくと、鏡に映る自分に少しずつ前向きになれる。
丁寧な洗顔、保湿、スキンケア。
そのひとつひとつの積み重ねが、毎日の「自分を大切にする時間」になった。
見た目が変わると、気持ちも変わる。
「今の自分が良い」って思えるだけで、心が軽くなる。
筋トレと美容。どちらも「誰かのため」ではなく、
「自分が自分を好きでいるため」に必要な行為だった。
【苦しさの正体に気づいた】
働き方を見直し、生活を整えても、心のざわつきが完全に消えるわけではなかった。
新しい生活が始まってからも、強烈な拒否反応はあった。
「同じ会社なのに、まるで別の組織に来たようだ」と感じ、
1秒でも会社にいたくなくて、有給を取り、自分と向き合う時間を過ごした。
そんな中で、妻から言われた。
「どこか慢心があったんじゃない?」
「周りを見下していなかった?」
ハッとした。
評価され、成果を上げてきた過去にすがって、
「自分はもっと評価されるべきだった」と思っていた。
気づけば、周囲に勝手なレッテルを貼っていた。
本当の苦しさの正体は、
「理想と現実のギャップに、自分で傷ついていたこと」だった。
誰も責めてはいないのに、自分が一番自分を責めていた。
【気づきと再起】
働き方を見直したことで、
自分が“もともと持っていたもの”のありがたさに気づけるようになった。
健康な身体、安心して眠れる家、笑ってくれる家族、
少しでも前に進もうとする気持ち。
すべてが、ラッキーの積み重ね。
仕事にすべてを預けるのではなく、
「人生の一部として、仕事がある」。
今の自分には、そんな距離感がちょうどいい。
【おわりに】
もし今、働き方や生き方にモヤモヤを抱えているなら、
立ち止まって、今あるものに目を向けてみるのも良いかもしれません。
「失うこと」は、必ずしも悪いことではないし
そこから気づけるものがあると、今の私は信じています。
そして、私自身もまだまだ再起の途中です。
焦らず、無理せず、自分のペースで整え直していきます。
あなたにも、そんな“回復のきっかけ”が届きますように。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「整え直す日々」は、まだまだ続いています。
筋トレ、男性美容、家族との時間、そして働き方について——
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同じように「整え直している」方と、つながれたら嬉しいです。
