【遊戯王OCG】LOCH魔術師新規考察【魔術師】
皆さんこんにちは.そしてお久しぶりです.沙里葉(Sariha)です.
今回は,LIMIT OVER COLLECTION - THE HEROES-に収録される魔術師新規について考察していきます.
対象:魔術師をこれから握りたい人/すでに握っていて新規の使い方を知りたい人
方針:カードテキストの逐語解説ではなく,「実戦で何が変わるか」を中心に書く.
断言:妨害数が劇的に増えるわけではない(増えるとしても+1妨害くらい).
※発売前時点での検証・仮組みに基づく考察です。
全文無料です.よろしければご覧ください.
以下,「だ・である」調で失礼します.
0. 先に結論
今回のLIMIT OVER COLLECTION HEROESで,魔術師に新規が3枚来た.
四天の龍オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(以下,「四天」)
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— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) December 27, 2025
𝙇𝙄𝙈𝙄𝙏 𝙊𝙑𝙀𝙍 𝘾𝙊𝙇𝙇𝙀𝘾𝙏𝙄𝙊𝙉
- 𝙏𝙃𝙀 𝙃𝙀𝙍𝙊𝙀𝙎 -
𝟐𝟎𝟐𝟔.𝟐.𝟐𝟖 𝐬𝐚𝐭 ━╋
◤四天の龍 オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン◢
収録❗️
.̩₊̣.̩✧*̣̩˚̣̣⁺̣ 新仕様 :*・゚☆
「オーバーフレーム」カードが登場❗️
✅HPhttps://t.co/nkK56AkMAP
➤あと63日 pic.twitter.com/xIB4s4l9Gv
星読みの魔術師ホロスコープ・マジシャン(以下,「ホロスコープ」)
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— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) January 15, 2026
𝙇𝙄𝙈𝙄𝙏 𝙊𝙑𝙀𝙍 𝘾𝙊𝙇𝙇𝙀𝘾𝙏𝙄𝙊𝙉
- 𝙏𝙃𝙀 𝙃𝙀𝙍𝙊𝙀𝙎 -
𝟐𝟎𝟐𝟔.𝟐.𝟐𝟖 𝐬𝐚𝐭 ━╋
◤星読みの魔術師-ホロスコープ・マジシャン◢
収録❗️
.̩₊̣.̩✧*̣̩˚̣̣⁺̣ 新仕様 :*・゚☆
「オーバーフレーム」カードが登場❗️
✅HPhttps://t.co/nkK56Alkqn
➤あと44日 pic.twitter.com/XChnVCFtGs
星霜の魔術師アストログラフ・マジシャン(以下,「新アストログラフ」)
https://x.com/YuGiOh_OCG_INFO/status/2025178696034705531?s=20
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— 【公式】遊戯王OCG (@YuGiOh_OCG_INFO) February 21, 2026
𝙇𝙄𝙈𝙄𝙏 𝙊𝙑𝙀𝙍 𝘾𝙊𝙇𝙇𝙀𝘾𝙏𝙄𝙊𝙉
- 𝙏𝙃𝙀 𝙃𝙀𝙍𝙊𝙀𝙎 -
𝟐𝟎𝟐𝟔.𝟐.𝟐𝟖 𝐬𝐚𝐭 ━╋
⋆✦収録カード公開✦⋆
◤星霜の魔術師-アストログラフ・マジシャン◢
収録❗️
✅HPhttps://t.co/nkK56AkMAP
➤あと7⃣日 pic.twitter.com/EpnbFFnFw9
結論から言う.
これら3枚は,魔術師に「新しい全く別物の構築」を与えたわけではない
盤面の妨害数が爆増するわけでもない
それでも魔術師はかなり強くなる(競技で見かける頻度は今より上がりそう)
理由はシンプルで,今回の強化は 手数と誘発耐性が飛躍的に向上する方向だからである.
手数が増えるということは,
相手が“ここに誘発を当てれば止まる”という判断をしづらくなる
ということである.
魔術師の勝ち筋が「最終盤面の強さ」よりも,
展開途中の継続力(=止まりにくさ)に寄っていく.
というのが現時点での私の考えである.
1. この記事の前提
筆者は魔術師の歴史全部を追っているわけではない.むしろ,魔術師の長い歴史から見れば私はまだまだ新参者であり若輩者であろう.
ただ,少なくともここ数年握ってきた感覚として,今回の強化は方向性が明確に見える.
この記事は魔術師の対策記事ではなく,魔術師側の視点で,新規3枚の“実戦での価値”を整理することが目的である.
2. そもそも魔術師の弱点は「止めどころ」が分かりやすかったこと
魔術師は元々展開力が高い.特に,旧アストログラフとクロノグラフが制限解除されてからはより一層それが顕著であった.
しかしながら同時に,展開途中で,止めどころが比較的読みやすい(エレクトラムへの無効系やうさぎ,ドクロバットや旧アストログラフへのうららなど)という側面もある.
相手が「ここで誘発を当てればターンが止まる」という判断を他のデッキに比べ持ちやすい.
今回の新規3枚は,ここの構造に手を入れてきた.
3. 新規3枚の役割分担(カード紹介ではなく“役割”)
ここはカードテキストの逐語解説はしない.それは公式のポストやWikiを見ればすぐに分かるからである.
何が楽になり,何が変わるかだけ書く.
3.1 星読みの魔術師ホロスコープ・マジシャン(採用:3)
展開促進と追加妨害
LOCH新規の中で初動として一番期待しているのはこれ
初動の評価は体感で
ホロスコープ > 新アストログラフ > 四天
ホロスコープは「動き出しが安定する」「展開の接続が滑らかになる」
この2点が大きい.
詳細は後ほど展開例で紹介する.
3.2 星霜の魔術師アストログラフ・マジシャン(採用:たぶん3)
第一印象は 初動札か展開補助.
最初に一番気になったのは,破壊トリガーの特殊召喚およびEXデッキからの蘇生だった.
役割としては,感覚的に
旧アストログラフと慧眼や覇王門を足した感じ
そして一言で言うなら,
「アストログラフと覇王門を足して2で割らなかったカード」
このカードが強いのは,一見すると「融合で万能無効を立てて誘発ケアする」方向に見えがち.
もちろんそれが強い可能性はあるが,現時点ではそこを主役にしない.
本体は展開途中の伸び.
アストログラフ,クロノグラフ,覇王門,新アストログラフ……
貫通札が増えて密度が上がった結果,
1〜2誘発くらいなら貫通できる可能性が高い
という感覚がかなり強い.
弱点
旧アストログラフと違って名称ターン1がついている
P効果を使うと,置いたカードのP効果がなぜかそのターン使えない
この2点は強烈に効く場面があるので,過剰な夢は見ない.
それでも,
手札に被ってもP効果/モンスター効果の使い分けができる
素引きすると展開が伸びやすい
ので,現状は3枚寄りだと考えている.
3.3 四天の龍オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン(採用:1)
パンプ+戦闘ダメージ倍によるライフカット要員
(新アストログラフが絡むなら)ボルテックス正規召喚による誘発ケア要員
主役というより,「詰め」と「上振れ」に寄るカードだと思っている.
魔術師デッキでの採用枚数は,スケールの扱いづらさに加えて縛りが強烈すぎるため現状は1.
ここは未確定要素なので,断言はしない.
4. 3枚で何が変わる?(最重要:止めどころが少なくなる)
今回の新規で,妨害数が爆増するわけではない.
増えるとしても体感で+1妨害くらい.(具体的には,新アストログラフで融合召喚するフュリアスや空隙などである)
じゃあ何が強くなるのか.
初動率
貫通力
リソース戦
(ついでに)後手の手数感
このあたりが総合的に底上げされる.
特に,展開途中が強い.
例えば従来であればエレクトラムへの無効系1枚で展開が細くなる場面でも,召喚権が温存されているなど貫通の余地が残るため,相手側は「ここで止めた/止まった」という確信を持ちにくい.
いうなれば,
誘発を貫通しながら,盤面が伸びていく感覚.
相手目線で「ここを止めれば止まる」という止めどころが曖昧になり,結果として魔術師側の先攻勝率が上がると期待される.
5. 仮組み(覇王寄り)レシピと構築方針

今回は覇王寄りで仮組みをした.今回の新規がいずれもNeuronに未実装のため,以下の置換をしている.
曲芸=ホロスコープ
降竜=新アストログラフ
アークペンデュラム=四天
覇王で組んだ理由は
ホロスコープのサーチ先が増える
天龍サーチで展開を止められる(“止まりどころ”を自分で持てる)
この2点である.
5.1 新規の採用(仮)
ホロスコープ:3
新アストログラフ:3
四天:1
5.2 先攻成功率の体感
体感上,以前より明確に上がった.
理由:
調弦,ディセイブラスター,ウィンドユニコーンなど,
「弱くはないが初動としてイマイチパッとしない札」を採用する必要が薄れた.
(=動ける手札のレンジが広がった)
5.3 役割が薄れた(抜け候補)
新規の追加によって,優先度が落ちそうな候補:
ダークヴルム
調弦+賤竜
※この辺りは展開ルート込みで評価が変わるので,断言は避ける.
6. 展開ルート例(数パターン)
6.1 展開例①:ホロスコープ+コスト初動,ドロバを被弾
展開ルートはふみさんより提供いただいた.
初手(例)
ホロスコープ+コスト(ただしコストは再利用しないと仮定)
想定
ホロスコープ初動に対しドロバを受ける
この例は,「ドロバを受けても最低限のゲームプランが成立する」ことを示している.
手順
Duel Simulatorでリプレイを共有しました
— 沙里葉 (@EasternYumemi) February 22, 2026
ホロスコープ+コスト初動→ドロバ被弾 https://t.co/F4mgeY4FBF#DuelSimulator
展開ルートはふみさん@fumi_23_yp より教えていただきました. pic.twitter.com/op6BN07Ctd
最終盤面
奇跡,ボルテックス,リトルナイト,新アストログラフ
ポイント
ドロバを被弾しても万能無効1枚とリトルナイトが立つ
相手ターンに奇跡で覇王門を釣り上げることで,3ターン目の初動を確保
ライトヴルムはドロバ適用下でも手札を増やすのに貢献するので,ドロール適用下では積極的に確保しに行きたい
6.2 展開例②:ホロスコープ+コスト初動,エレクトラムに無限泡影
初手(例)
ホロスコープ+コスト(ただしコストは再利用しないと仮定)
想定
ホロスコープ初動に対しエレクトラムに泡影を受ける
このルートは,エレクトラムが止まっても展開の主導権がこちらに残る例である.
手順
Duel Simulatorでリプレイを共有しました
— 沙里葉 (@EasternYumemi) February 22, 2026
ホロスコープ+コスト初動,エレクに泡影被弾 https://t.co/1G6h3ZtU2V#DuelSimulator
エレクに泡影被弾しても,ドラグーンによるニビルケアキープしながら奇跡+リトルナイト+ドラグーンの盤面で耐えられます. pic.twitter.com/jVJbQxzcJ4
着地点
奇跡+ドラグーン+リトルナイト
ドラグーン効果は未使用.
泡影よりもニビルの方が打撃としては大きいため,ドラグーンが使える状況でもエレクトラムへの泡影は基本スルー.
7. 今の時点での弱点・厳しい対面
魔術師はドラゴンテイルなどのミッドレンジ系や,リシドなどの罠ビート相手にはそこそこ強い.
一方で,新規が来たとはいえ,
叢雲効果等で盤面を更地にされ続ける
ハンデスやデッドネーダーなどにより手数そのものを失う
誘発連打で展開がフルに通らない
ハルモニア→パックビットでスケールを封鎖される
この手の対面は厳しい.
具体例としては,巳剣ライゼオル,誘発軸天盃龍,ハンデス型シンクロンのようなタイプは天敵寄りだと思う.
ただし現環境では上3つはそこまで数を見ないので,「致命傷になるほどではない」可能性もある.
8. 未検証の要素
現時点では以下は保留とする.
四天の最適採用枚数
星霜の融合効果の融合先と最適運用
競技シーンの仮想敵(母数・流行次第)
ハルモニア→パックビットの貫通
ここは構築と展開込み+環境の変化で変わる要素であるため本記事では割愛する.
9. まとめ
今回の魔術師新規3枚は,
妨害数が劇的に増えるわけではない(増えても+1程度)
でも,初動率・貫通力・リソース戦が底上げされる
という強化.
そして最大のポイントは,
途中で止めても伸びる=止めどころを失いやすくなる
ということ.
魔術師は「展開が通りさえすれば強い盤面を作るテーマ」から,
一歩だけ
「止まらない展開をするテーマ」
寄りになった.
ここが今回の新規3枚の本質だと思う.
今回の新規は「魔術師を別デッキにする強化」ではない.
むしろ逆で,これまで魔術師を使ってきたプレイヤーほど「止まらない」と感じるタイプの強化だと思う.
派手ではない.だが,確実に勝率に影響する強化である.
魔術師がどれだけ競技シーンで活躍するかは現時点では不明であるが,新弾後にプレイするのが非常に楽しみである.
おわりに
筆者は現在Discord上で「魔術師」研究サーバ「魔術師の右手」を運営しています.
魔術師デッキに興味があり,参加を希望される方はXまたはDiscordのDMないしリプライで連絡をください.
一緒に魔術師を盛り上げていきましょう.
謝辞
本記事は本公開前に「魔術師の右手」メンバーにレビューをいただきました.
この場を借りて深く感謝申し上げます.
ありがとうございました.
