頭の上にリボンがある女の子の話
あるところに女の子がいました。
女の子は、絵を描くことと外で遊ぶことが大好きでした。
あるとき、女の子は自分の頭の上にリボンがあることに気づきました。

そしていつの間にか、まわりの人からそのリボンを『かわいいね』『素敵だね』と褒められるようになりました。

けれど、女の子はリボンを褒められてもちっとも嬉しくありませんでした。
女の子にとってそのリボンは、自分でつけたものではなく、知らない間に勝手に頭についていたものだったからです。
リボンがついているからこの人たちは私のことが好きなんだ。
このリボンは私が選んでつけたわけじゃないのに。
みんなリボン、リボンって、そればっかり。
リボンがない私は誰からも好かれないの?
また、そのリボンは好きな柄ではなかったことも、女の子を悩ませました。

『みんな素敵だよって言ってくれるけれど、わたしにはそうは思えない。
だいたい、どうしてピンクの花柄なんだろう。せめて水色のストライプとか、水玉ならよかったのに』
女の子はそう思っていました。
そもそも、リボンが頭の上にあることは女の子にとってとても不便なことでした。
なぜなら、かぶりたい帽子があってもリボンが邪魔をしてしまい、結局どんな帽子をかぶっても、
ただの“リボンを付けた人”になってしまうからです。

頭の上のリボンのせいで、かぶりたい帽子がかぶれないことに、女の子は納得がいきませんでした。
いっそのこと取り外せたらいいのに…と、女の子はリボンを外そうとしましたが、なかなか外れません。

そのうちにあきらめて、女の子はしかたなく頭の上にリボンがあるまま暮らしていくことにしました。

しかし一方で、また心のどこかでは、リボンを褒められることに対して恥ずかしくも誇らしいような気持ちになることもあり、
女の子は、そんな自分の気持ちに戸惑っていました。
あるときふと、女の子はなぜ頭の上のリボンが嬉しくないのか考えました。
そこで、リボンをつけていた人が悲しそうにしていた姿を見た記憶を思い出しました。
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母という呪いを越えて、わたしを生きる
愛されることに抵抗を感じてしまう。 女性であることに、どこか居心地の悪さがある。 自分の魅力を素直に受け取れない。 そんな女性として…
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