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【保存版|AI用辞典】FinOpsって何?会社のITの“お金”をムダなく使うための新しい仕事

「FinOps(フィンオプス)」という仕事を、知っていますか?

先日、ある求人で見慣れない職種に出会ったのをきっかけに調べてみたら、いま注目され始めている、この新しい職業にたどり着いた。IT専門の人でなくても面白い話だと思うので、できるだけかみ砕いてまとめてみました。

ひとことで言うと、FinOpsは「会社が使うITのお金を、ムダなく賢く使うための仕事」です。

スマホ代や、解約し忘れたサブスクの請求にドキッとしたこと、ありませんか?
FinOpsは、いわばその“会社のIT版”を防ぐ仕事。そう言うと、少し身近に感じられるかもしれませんね!!

まず前提:「クラウド」って、そもそも何?

いまや多くの会社が「クラウド」を使っている。クラウドとは、自前でコンピューターを買わず、必要な分だけネット越しに借りる仕組みのこと。便利な反面、料金は電気や水道と同じで“使った分だけ”かかる。気をつけないと、知らないうちにどんどん膨らんでいきます。しかも料金の仕組みが複雑で、「気づいたら請求がすごい額になっていた」ということが、本当によく起きることです。

FinOpsとは「ITのお金の“家計簿”を、みんなでつける」こと

そこで生まれたのが、FinOpsという考え方です。

イメージはこう。会社のITの“家計簿”を、技術の人・お金の人・経営の人が、いっしょになってつける活動。誰が、何に、いくら使っていて、それが何の役に立っているのか。これを見える化して、ムダを削り、お金の使い方をすばやく判断できるようにする。

ITの“家計のプロ”でありながら、技術もわかる 。
その両方の言葉を話せる通訳役、と言ってもいいと思いました。

この考え方が、現場のどこで必要になるのか

FinOpsは、特別なときだけの話ではない。会社がクラウドを使っていると、日々の運用のあちこちで自然に必要になる。たとえば、サービスの利用者が一気に増えたとき、新しい仕組みを立ち上げるとき、毎月の請求を締めるとき、「コストを削れ」と号令がかかったとき 、 どれもFinOpsの出番です。

イメージしやすいように、ありがちな“あるある”で見てみよう。

場面1:請求が、いきなり3倍に。 急成長中の会社で、ある月、クラウドの請求額が突然跳ね上がる。調べてみると、使い終わったのに止め忘れているもの、必要以上に高いプランのまま放置されているもの 、 そんなムダがゴロゴロ出てくる。FinOpsはこれを見つけて止める。家計でいう「入りっぱなしの、使ってないサブスクを解約する」のと同じだ。

場面2:「この費用、何に使ってるの?」に、誰も答えられない。 大きな会社では、経理が「毎月のIT費用、結局何に使ってるの?」と聞いても、現場がすぐに答えられないことがある。FinOpsは「この費用は“A事業”の、この部分のため」と一つずつ紐づけて、見えるようにする。お金の流れに“名札”をつけてあげる仕事だ。

場面3:この新サービス、赤字にならない? 新しいサービスを世に出す前に、「これ、毎月いくらITの費用がかかる?」を先に見積もる。値段の決め方や、そもそも儲かるのかどうかを判断する材料になる。

つまりFinOpsは、純粋な技術の仕事でも、純粋な経理の仕事でもない。その両方をつなげられることに価値がある、新しいタイプの職業なのだ。そしてクラウドが当たり前になるほど、世界中で求められている。

経営層にとっては「知っているか、知らないか」で雲泥の差


ここは、現場だけでなく経営の立場でこそ効いてくる話だ。FinOpsを“知っている”経営者と、“知らない”経営者とでは、取れる選択がまるで変わってくる。

知っていれば、「IT費用は、ただのコストではなく、事業の成果につなげる投資だ」と捉えられる。だから見える化のしくみを先に整える。どこにムダがあるか、どの事業がしっかり稼いでいるかが分かるので、判断が速く、的確になる。

知らなければ、請求は気づかないうちに膨らみ、「IT費用、何に使ってるの?」に答えられない。いざ「コストを削れ」となったとき、的外れな節約で本当は必要な投資まで削ってしまうに走ってしまう恐れがあります。

そして、この差はこれからのAI時代にさらに開いていく。後で触れるとおり、AIの利用料という“新しい出費”が乗ってくるからだ。知っているか、知らないか。その差は、やがて事業の競争力そのものの差になる。

本場はアメリカ、日本はこれから

FinOpsという考え方は、アメリカで生まれて広まった。日本はそれを追いかけている段階で、これから自分たちのやり方に合わせて取り入れていくちょうど今、その入り口にいる。裏を返せば、日本にはまだ専門家が少ない。これから伸びる分野に早く飛び込める人には、大きなチャンスがある、ということでもある。

これからの主役は「AIのお金」

FinOpsは最初、「クラウド代を削る(節約する)」話だった。でも今は、「使うお金を、ちゃんと成果につなげる」話へと進化している。

そして次の主役が、もう見えている。AIのお金の管理だ。

会社が仕事でAIを使うときは、使った分だけ料金がかかる。たとえばChatGPTのようなAIは、たくさん使うほど、扱う文章が長いほど、料金がかさんでいく。社内のあちこちで、みんなが好きなようにAIを使い始めた結果、月末の請求にギョッとする😳
これ、数年前に起きたクラウド代の問題と、まるきり同じ構図だと思います。

だから、クラウド代を最適化してきたFinOpsの知恵は、これからはAIのお金にもそのまま効いてくる。「コストを削る仕事」から、「AI時代に“お金の使い方”を最適化する仕事」へ。この職業の重みは、確実に増していくはずだ。

まとめ

FinOpsがやっていることの根っこは、実はずっと昔から繰り返されてきたことだ。「複雑になりすぎたものを、どう賢く手なずけるか」。工場のムダ取りから、今のクラウドやAIのお金まで形は変われど、「ムダなく、かしこく」を追い求める点では、ぜんぶ地続きだと考えます。

ムダを見抜いて最適化できる人の価値は、これからも下がらない。むしろAIが当たり前になる時代だからこそ、上がっていく。そして経営の立場でも、現場の立場でも、「知っているかどうか」が、これからますます効いてくる。

おわりに

調べてみて、これは経営の視点でも面白い仕事だなと思った。

FinOpsのような専門家が入ることで、経営者は1年単位での費用の見込みを立てたり、その事業から返ってくるリターンを把握したりできるようになる。

ただ正直、その概算は「この会社のこのケースは、別の会社のあのケースと似ているから、だいたいこのくらい」という経験則 ── 社内に積み上がった専門ナレッジ ── がないと出せないものだと思う。だからこそ、この領域に踏み込むなら、もう少し解像度を上げて取り組まないといけないんだろう、と感じた。

その一方で、これはお客様の課題の中に入り込んで、一緒に考えられる仕事でもある。まさにFDE(フォワード・デプロイド・エンジニア=お客様の現場に深く入り込んで課題を解決していく働き方)的だな、と。

そして、そこで見つけた課題を社内に持ち帰り、SaaS(クラウド型のサービス)などの形にして提供できれば、最終的にはお客様自身の手で解決できる手段までつくれるんじゃないか ── そんな可能性も感じています。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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