なぜAIとの会話は噛み合わないのか | 構造接続4 (基本完結)
ChatGPT、Geminiなどの生成AIで分からないことを調べることがあります。
しかし、生成AIの回答内容が質問からズレていることが多々あります。
それはなぜなのでしょうか。
私なりに考えて、ChatGPTに質問をしまくりました。
実際に起きたズレ
例えば、私はChatGPTに次のような質問をしました。
私:
「録画でも熱狂できるスポーツは作れますか。」
私が聞きたかったのは、
既存のスポーツ観戦の話ではありません。
知りたかったのは、
結果が分かっていても楽しめるように設計された、新しい仕組みのスポーツが成立するか
ということでした。
しかし、ChatGPTの回答は、
録画はライブより人気が低い
スポーツ観戦はリアルタイム性が重要
結果が分かると熱狂しにくい
といった、一般的なスポーツ観戦の説明になりました。
これは、私が聞いていた内容とは違います。
私は
新しいルールや仕組みを作れば成立するか
を聞いていました。
しかし、ChatGPTは
いま一般に行われているスポーツ観戦ではどうか
を答えていました。
このズレから分かったのは、
生成AIは質問の背景や狙いまで自動で補っているのではなく、
入力された質問文をもとに回答を組み立てている、ということです。
人はどうやって回答しているのか
では、人に同じ質問をしたらどうでしょうか。
(少し考えてみてください)

私が質問を受けた場合、
まず質問の言葉だけではなく
なぜこの質問をしているのか
何を知りたいのか
を考えます。
つまり
質問の目的(意図)を補完しています。
そのうえで
自分の経験
知識
状況
を使って回答します。
皆さんも同じではないでしょうか。
人の回答は経験からできている
人の回答は、ほとんどが経験から作られています。
なぜなら、
人の行動には必ず目的があるからです。
経験から導かれた回答には
目的
行動
が自然と含まれます。
そのため、質問の意図をくみ取った回答になります。
人と生成AIの違い
ここで大きな違いが生まれます。
人の回答
目的(意図)+行動
生成AIの回答
行動
つまり、
目的が補完されているかどうか
という差があります。
なぜAIの回答がズレるのか
生成AIの回答が偶然に質問の意図と一致していれば、
回答はズレません。
しかし、
質問の意図
AIの解釈
が一致していない場合、
その不一致が
「回答がズレている」
という印象になります。
ChatGPTとのやり取り
この疑問について、ChatGPTに聞いたところ
以下のやり取りになりました。
(概要です)
私:
あなたは、質問内容だけで発言しているのですか。
ChatGPT:
私は質問内容を意味のみ接続して回答しています。
私:
その接続とは何ですか。
ChatGPT:
意味接続です。
私:
人は目的(意図)、手段、行動を意識して回答しています。
生成AIはこのような意識でできないのでしょうか。
ChatGPT:
質問内容から目的(意図)をくみ取らず、
質問内容から回答しているからです。
私:
目的(意図)、手段、行動を接続して回答するのを何と呼びますか。
ChatGPT:
構造接続です。
私:
なぜ、「構造接続」なのですか。
ChatGPT:
質問内容のみは「意味接続」ですが、
目的(意図)、手段、行動という構造を接続するため
「構造接続」と呼べます。
「構造接続」という考え方
このやり取りから
構造接続という言葉が生まれました。
構造接続とは
目的(意図)
↓
手段
↓
行動
という構造を接続して考えることです。
構造接続の基本(総括)
構造接続は
目的 → 手段 → 行動
という順序で成り立っています。
人は何かを考えるとき、
何をしたいのか(目的)
どうやって実現するのか(手段)
実際に何をするのか(行動)
という流れで判断しています。
この順序がつながっていると、
会話や行動はズレにくくなります。
逆に、
目的が共有されていない
手段が違う
行動だけが伝わっている
という状態になると、
会話は簡単にズレてしまいます。
構造接続とは、
この 目的 → 手段 → 行動 のつながりを
意識して考える方法です。
生成AIとズレない会話の方法
生成AIとズレない会話をするためには
質問だけを書くのではなく
質問の意図も書く
ことが重要です。
例えば
悪い質問
この方法はできますか?
良い質問
〇〇を実現したいと考えています。
そのために△△の方法は使えますか?
このように
目的
手段
行動
を含めて質問すると、
生成AIとのズレは大きく減ります。
人との会話でも同じ
この考え方は、
生成AIだけではありません。
人との会話でも
目的
手段
行動
を共有すると、
会話のズレは大きく減ります。
私も会話がズレたときは
何をしたいのか(目的)
どうするのか(手段)
何をするのか(行動)
を含めて質問するようにしています。
長文になることもありますが、
何度もラリーをするよりも
はるかに効率的でした。
まとめ
生成AIとの会話がズレる理由は
質問の意図が共有されていないから
です。
生成AIは
質問内容 → 回答
で動きます。
人は
目的(意図) → 手段 → 行動
という構造で回答します。
この違いを理解すると、
生成AIとの会話は大きく改善します。
皆さんもぜひ
目的・手段・行動
を含めて質問することを
試してみてください。
