心の声を無視して頑張ると、人は燃え尽きる― 五月病の正体をNLPの価値基準で読み解く
絶賛ゴールデンウィークです。
みなさんいかがお過ごしでしょうか?
連休明けは五月病のリスクが高まります。
今からできる対策について触れてみたいと思います。
「頑張りすぎ」が原因じゃない
五月病は「4月に頑張りすぎたから燃え尽きる」と思われがちですが、実はそれだけではありません。
確かに、緊張感の中で必死に走り続けた後、連休でふと力が抜ける。その瞬間に、張り詰めていた糸が“ぷつん”と切れるような感覚が起きることはよくあります。
でも、これは単に「頑張りすぎた」からではなく、“自分の価値基準”を無視して頑張り続けたことが原因なのです。
ただ忙しいだけで人は燃え尽きません。
本当に疲れるのは、「自分にとって大切なこと」を置き去りにして頑張り続けてしまうときなんです。
価値基準って、なに?
価値基準とは、「自分が無意識に大切にしていること」。
それらは無意識の中でランキングになっています。
人生における優先順位のようなもので、私たちはこの価値基準を満たせているときに、心が満たされ、エネルギーが湧きます。
逆に、どれだけ成果が出ていても、どれだけ社会的に“正しい”ことをしていても、
価値基準が満たされていなければ、私たちはどこかで「虚しさ」や「疲れ」を感じてしまうのです。
スタートアップで燃え尽きない人たち
私が関わったあるスタートアップの社員は、
寝る間も惜しんで働いているのに、とてもイキイキしていました。
なぜかというと、
「自分の価値基準が満たされているから」です。
会社の理念に共感し、仲間と本気で未来を創ろうとしている。
“やらされ感”ではなく、自分の価値基準を満たしながら仕事に打ち込んでいる。
だから多少の無理も、苦ではなく、むしろエネルギーが湧いている。
五月病=燃え尽き症候群ではない。でも、根は似ている
五月病も、燃え尽き症候群も、「エネルギーの枯渇」という点では共通しています。
そしてその背景には、「自分の価値基準を無視した日々」があります。
新しい環境に合わせて、“自分の価値基準”を置き去りにしていませんか?
頑張ることが目的になって、大切にしたいことが見えなくなっているとしたら――
それは、無意識が発する「そろそろ危険だよ」のサインかもしれません。
組織や家庭でも活かせる「価値基準」の視点
この価値基準の考え方は、個人だけでなく、夫婦関係や組織づくりにもとても有効です。
例えば夫婦。
価値観の違いで離婚なんてよく聞きますが、
夫婦であっても、価値観は違って当たり前なんです。
ではどうやって違うもの同士が平和に一緒にいることができるんでしょう。
例え話をします。
私が「ぶどう」が大好きで、相手が「桃」が大好きだったとします。
ここで大事なのは、「ぶどうを我慢して桃を食べる」ことでも、
「桃よりぶどうの方が優れている」と説得することでもありません。
「私はぶどうが好き。あなたは桃が好き。どちらも大切にしよう」
――そんなふうに、お互いの“好き”を尊重すること。
「今日は桃が安かったから買ってきたよ」
「最近ぶどう食べてないでしょ?買ってきたよ」
相手の大切なものを大切にする、とはこういう感じです。
価値基準の“すり合わせ”ではなく“共存”なのです。
企業でも、実際に新入社員の価値基準を可視化し、
「満たされ具合」を定期的に確認している企業もあります。
上司は部下の価値基準がそれぞれ満たされているか、面談で一つずつ確認していきます。
特に上位のものほど、満たされない状態がつづいていたら、
仕事を減らす、プロジェクトを変える、休みを取らせるなどの対策をしています。
その結果、燃え尽き・離職・メンタルダウンが激減したそうです。
最後に
もし、あなたが今、少し心が疲れていたら。
「最近、自分の価値基準を満たせているだろうか?」と、
ちょっとだけ立ち止まって、自分に問いかけてみてください。
そして、誰かの価値基準に無理やり合わせすぎていないか、
自分の大切を後回しにしていないかを見直してみてください。
あなたのエネルギーは、「あなたが本当に大切にしたいこと」のために使うのが、一番自然です。
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