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フェルナンド・ソル 「教えるということ」


──200年前の音楽家から、今のあなたへ


これは、200年前のギター奏者であり作曲家、教育者でもあった

フェルナンド・ソル(Fernando Sor)が、

もし今、現代の私たちに語りかけたら…という想像から生まれた語録。

技術、知識、感性、すべてが分断されがちな今の時代に、

ソルは何を伝えるかを、書いてみた。





私は、教えるという行為において、

何よりもまず“命令ではなく理由”を与えるべきだと信じている。

それがどれほど些細な指の角度であれ、

なぜその角度が音楽にとって必要なのか、

私自身が説明できないなら、

それは生徒にとって信頼すべき知識ではない。



教師が、「私はこう習ったから、こう教える」などというのは、

盲人が盲人を導くに等しい。

教える者は、自らの経験を通して選び抜いた道だけを示すべきだ。



規則とは命令ではない。

規則とは、音楽の流れを壊さないための、最小限の橋である。

そして、その橋のかけ方は、誰にとっても同じではない。

生徒が自ら橋を渡る力を持つようになるまで、

教師は地図を描く者であり、決して操縦者ではない。



よく「先生は細かく注意してくれる人がいい」と言われるが、

真に優れた教師は、“一言で流れを正せる”者である。

生徒が自ら気づくよう導くこと、

それが教育の技術であり、芸術である。





私の方法は、すべて私自身の演奏から生まれた。

それは演奏する身体が、音楽そのものを

語るために必要とした運動にすぎない。



私が教えるのは“正しい指使い”ではない。

正しく“考える指先”である。



—— Fernando Sor


《ギターを教えるすべての人へ》



これらは、実際に教本に載っている彼の言葉です。(すこし現代風にしています)

ソルの演奏論は、実は僕のエフォートレスギターと非常に共通点が多いのです。

左手の技術や考え方は、同じ事を違う言い方で言っているだけだなと思っています。

200年前なので、環境や楽器もまるきり違うので、捉え直し再考する必要はある。

しかしながら、彼の文章に触れていると、どうしてこんなにシンパシーを感じるのか。

それは、彼の演奏法は、彼自身を救ってきた方法だと言う事を、感じるからだと思うのです。





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