「自分には需要がない」からスタートすること
フリーのライターを始めて10か月ほどが経つ。
一度はライターをやめて会社員になろうとしたが、そう思った理由には、仕事と収入の不安定さが大きい。
会社という組織を離れ、自分の名前で仕事をしてみて、強く感じたことがある。
それは、自分には需要がないということだ。
こんなことを言っては身も蓋もないかもしれないが、これはまぎれもない事実だ。
仕事を頼む人の立場になった時、どのような人に頼みたいと思うかを考えれば、すぐにわかることだ。
ライティングをお願いしたい案件が生じたとき、依頼主の立場からすれば、輝かしい実績があるとか、めちゃめちゃ面白いとか、この人に書いて欲しいんだと思われるような人を好むはずだ。
ネットで検索しても名前も出ない、どんな記事をライティングしてきたかわからないでは「この人に仕事をお願いして大丈夫かな」と不安になるのは当然だ。
僕は経験は浅いし、何よりも有名ではない。
そのような状況の中で、僕にあえてライティングを依頼する人は少ない。自分の名前で仕事を得るのは簡単ではなかった。会社員時代、僕が書いた原稿が新聞や雑誌、テレビに取り上げられたのは、会社というとてつもなく大きな後ろ盾があったからだったのだ。決して、そのべゆういちが書いた記事だからという理由ではない。
ライターに限らず、僕がそのべゆういちという名前で仕事を沢山受けるためには、僕でなければ書けない、僕でなければならないという需要を作ることが大切だ。
昔読んだ本に人は物を買うのではなく、作る人のストーリーを買うという言葉があった。
フリーランスも同じで、僕という人間を好きで、僕にぜひ書いて欲しいという人が僕に仕事を依頼するのだと思う。
たとえ僕が素晴らしい文章を書いたとしても、そもそも僕という人間を知らない、僕がどんな想いで文章を書いているのかを知らなければ、仕事の依頼には至らない。
僕がいま一番やることは、自分の需要を作り上げることだろう。
言葉にするのは簡単だが、僕は僕の需要を作るには、どうしたらいいのだろうか。
挑戦は続く。
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