読書会ルポ「声にならない想いを——」2024.11.23開催

11月の 京都オススメ本読書会の報告です!

テーマ 「声にならない想いを——

ふだん語っている自分の言葉とは 違う事を
想っていたりする 心の底の自分が、
ふとした瞬間、垣間見えたりする——
声にならない想いって、あるよね…?

そんな〔内在テーマ〕が、
皆さんのオススメ本紹介で浮上してきた
今回の読書会。

最初の1冊目から まさにそのテーマです!

ハワイアン思想では、
心の底の自分(潜在意識)を
子ども (=ウニヒピリ) に例え、
対話してみることをすすめているようで
  ↓   ↓   ↓
●ウニヒピリのおしゃべり
 (吉本ばなな・平良アイリーン/著
  講談社/刊)

ベストセラー作家の吉本ばななさんも
この方法で 心の奥の自分と対話して
創作上のインスピレーションを得られている
そうです。

こころの奥の世界は
思ってるよりずっと 豊かで 奥深いのか…

そこを垣間見るためには、まず
そこに〔興味・関心を向ける〕ことが大切な
ようで——

2冊目の紹介本は
映画「タイタニック」のモデルになった
沈没した船の中で
最後まで演奏し続けた音楽家ら一人一人の
人生を追ったドキュメンタリー

●   旅の終わりの音楽
  (エリック・フォスネス・ハンセン/著
   村松潔/訳 新潮社/刊)

悲劇的なイメージだけは 語れない、
そこに至るまでの 彼らなりの色々な人生。

それを丁寧に紐解き 探っていことで
彼らの気持ちや人生を 追体験できるかも

彼らの心の底の声に、紹介者は
触れられたのでしょうか———

心の底の声を紐解く、という流れで

3冊目は 現代が舞台のハートフルな小説。

老人たちが 思うままに ワガママに
意見・感想を語り合う読書会を定例開催している
喫茶店で、
成り行きで 店長を任された青年は
困惑しながらも、本音のふれあいの中から
次第に 心を開いていく…

● よむ よむ かたる
   (朝倉かすみ/著 文藝春秋/著)

遠慮なく自分の意見をぶつけ合うことは、
他人を傷つけたり不愉快にしたりもしますが

気を遣い過ぎている真面目な人にとっては、
体裁を取っ払い 本音を通わし合うために
そういう場に 関わるのも 悪くはないな——
と、
紹介者の話を聞いて 思えました。

なかなか思ってることを言えない
逆に 裏腹なことを言ってしまう、
そういう人も いますね。

続く4冊目の紹介本でも
そういう人が主人公です———

〔へそ曲がり〕なガンコお父さんと
うまくやっていけない 娘たち、
そして
両者の間で板ばさみになる孫の少年が、

かつて〔父が作っていたカレー〕を
謎解きの鍵に、いくつかの事件を経ながら、
絆を取り戻していく物語。
 ↓ ↓ ↓
● カレーの時間
  ( 寺地はるな/著 実業之日本社/刊)

家族の事、大切に思っていても不器用で
うまく言えないお父さんは多いでしょうし、
家族のためには
過去の事は 触れず 隠しておいた方がいい
と 思ってるケースも多々あるのでしょう。

ですが 思わぬ形で
お父さんの素顔、生い立ち
抱いていた想いなどを 知ったとき
見る眼が 変わるんですね———

本当のこころに 触れられて良かった…!
と 紹介者。

〔心と心のふれあい〕という事に関しては

かつての〔昭和〕の時代は
〔人情・思いやり〕で関係が成り立っていた時代
だったかもしれません。

5冊目の紹介本は、
昭和後期を代表するお笑い芸人
〔欽ちゃん〕こと萩本欽一さんの
評伝本 および 彼自身による人生論です

●萩本欽一 昭和をつくった男
     (太田省一/著 ちくま新書)
●ダメなときほど運はたまる
   (萩本欽一/著 廣済堂新書)

昭和40~50年代、テレビの顔として
お茶の間の 人気者だった 欽ちゃん。

欽ちゃんの
誰も傷つけない〔やさしい笑い〕は、
その後 平成の時代には もの足りないと言われ
他人をディスる芸人達が主流になっていきますが

欽ちゃん自身は
〔人を笑わす 面白い奴〕ではなく
〔周りが笑顔になる やさしい人〕になろう

していたようです。

「笑いで 心の壁を溶かして
 心がつながる喜びを広めたかった人
 だったのかもしれません——」
と、紹介者。

なるほど
世の中全体の幸せまで 考えておられたのか…

テーマが 広大になってきたところで、
最後、
6冊目は、〔生命科学〕読み物の紹介です

●人類はどこで間違えたのか
  ~土とヒトの生命誌
   (中村桂子/著 中公新書ラクレ )

〔生命誌〕という視点で
地球上の全生命の進化の系譜を考える著者。

現在の行き過ぎた環境破壊の原因は
〔農耕〕を 発明してしまった事だ
と 指摘しておられます。

土や 草木、生き物、自然の声に
 耳を傾ける時間をつくることが
 大切なのではないでしょうか
——」
という 紹介者の言葉が響きました。

まさに、
今回のお題「声にならない想いを」に
つながる意見でした。

私たちも
まず、出来ることから…  ですね。

日々の暮らしの中で
自分の心の底の声に 少し耳を傾ける時間を
持ってみるのもいいかもしれません。

長文お読みいただいた皆さん、
本を紹介して下さった 参加者の皆さん、
ありがとうございました。

本との出会い、人との語らいが
人生を拓きますように——

次回も どうぞよろしくお願いします。

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