【毎週ショートショートnote】お題:「紫陽花男子」
「人間華道甲子園」
照りつける日差しの中、高校の華道部は熱気に包まれていた。
「花男子」をテーマにした生け花コンテストの最終日
私達は、中央に情熱的な笑顔のひまわり男子、左右に儚さと優しさを表現する桜男子、作品全体に華やかさを与える薔薇男子を配置した。
今回、ただ一人出場を見合わせた部員がいる。それが紫陽花男子だ。彼は色彩が移ろいやすく、見るたびに表情が変わり、コンテストにそぐわないのだ。
彼は悔し涙を流したが納得して、散らかった花材を黙々と片付けたり、練習中にはメンバーを励まし、誰よりも早く会場設営を手伝ったりと、裏方で必死に皆を支えてくれていた。
<結果は惜敗>
___高校最後の夏が終わった。
もう二度と、このメンバーで花を生けることはない。
ステージ上で発表を聞いた瞬間、私達の目からは止めどなく涙が溢れ出した。ひまわり男子はぐったりとしおれ、桜男子の花は散り、薔薇男子の花弁はしぼんでしまった
その時、ステージの袖からゆっくりと紫陽花男子が現れた。彼は私達の隣に立つと、静かに言った。「みんな、精一杯やったよ」
紫陽花男子は、涙雨に濡れたことで、ひときわ深く、鮮やかで美しい赤紫へと変化していた。
お題【紫陽花男子】
たらはさん、ダイバーシティって知ってますか?
多様性を受け入れていきましょう。
○○男子とか○○女子とかどういうのはもうやめませんか?
そんな皆様にはこちらを。
裏お題【おじさん箪笥】
|д゚)チラッ
紫陽花は土壌で色が変わる

これは、アジサイが持つ「アントシアニン」という色素と、土壌に含まれる「アルミニウム」の吸収量によるものです。
具体的には以下のようになります。
酸性土壌(pHが低い):
土壌中のアルミニウムが溶け出しやすくなり、アジサイの根から吸収されます。
吸収されたアルミニウムがアントシアニンと結合することで、花が青色になります。
一般的に、pH5.5以下の酸性土壌で青色が鮮やかになると言われています。
アルカリ性土壌(pHが高い):
土壌中のアルミニウムが溶け出しにくくなり、アジサイはアルミニウムをほとんど吸収できません。
このため、アントシアニン本来の色である赤紫〜ピンク色に発色します。
一般的に、pH6.5以上のアルカリ性土壌でピンク色が鮮やかになると言われています。
中性土壌(pHが中程度):
青とピンクの中間色、つまり紫色になることが多いです
