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ヤノベケンジ 宇宙猫たちが北加賀屋の倉庫を占拠した⁉︎


大阪市住之江区の北加賀屋のエリア

この地は、過去には多くの鉄鋼関連企業が立地し、
製造業が地域産業の中心となっていた場所。駅周辺
は現在も鉄工所などの企業が見られるものであるが
近年では、それらの古い工場跡を利用してのアート
作品の展示やアトリエ開設など、アートをテーマに
した町づくりが進められている。


そんなアートスペースのひとつ『MASK』(マスク)
へと足を運んだのである。

この場所が、どうやら猫まみれになっているとの
情報を聞きつけて、居ても立っても居られずに
バケツをひっくり返した様な雨の中、雨ガッパを
被ってお出掛けをした。


ヤノベケンジの代表作に、ネコがモチーフとなった
キャラクターに『シップスキャット』(SHIP'S CAT)
があり、とても人気があり、私も大好きである。


何故、シップスキャット(船の猫)なのだろうか?
その昔、昔のこと、船には猫が乗組員として重要な
役割を果たしたと云うのは知る人は知るの世界の話。
最も現実的な理由として船内の害獣であるネズミの
駆除を的確にこなすのが、このネコの役割。


帆船時代の船には、穀物や食料、綱、布、皮、更に
紙書類(航海日誌など)と大量に積まれていたのだが
ネズミはこれらを片っ端から齧ってしまうのである。
これは船舶を航行する上で大きな障害となる。


・食料の損失
・帆布やロープの破損
・船体や木材の損壊
・病原菌の媒介(当時では、ペストやチフスなど)


といった深刻な被害を及ぼしたのである。そのため
猫は「天然の防疫官」であり、食料と船の安全を守る
大切な船員と見なされていたのである。


また、猫は海上に於ける縁起物や守護神的なものと
考えられてきた。古代エジプトにおいて猫とは女神
『バステト』(BASTET)の化身とされていた。これは
守護、豊穣、航行安全の象徴とされてきたもの。


この当時は、猫を国外へと持ち出すことはすなわち
死罪にも値する事だとされてきたのだが、その信仰
自体は地中海交易が盛んとなって海人文化に伝わり
『猫=神聖で船を守る生き物』という観念が広まる。


中世ヨーロッパの時代になると、船乗りたちは猫を
『嵐を鎮め航海を守る守護獣』と信じられる様になる。
猫が船上で毛づくろいをすると、海が凪ぐといわれ
一方で猫が暴れると嵐の前触れと恐れられたのだ。


つまり猫は、航海の安全を占う「バロメーター」でも
あり、船の精神的支柱にもなったのである。


また、猫の重要な役割のひとつは長い航行を続ける
中の船員たちの心の支えとなった。孤独とストレス
の世界でもある船上生活の中、猫は『唯一の癒し』
であり、『陸の気配をもつ存在』でもある。


猫は人懐っこく、狭い船内でも飼いやすい生き物。
そして、基本的に猫は清潔好きな生き物でもある。
これは船員たちも不潔にしていると嫌われるとの
衛生上のパロメーターになる存在。そして何より
現代にも通ずる事だが、船員にとって猫は『家族』
の様な存在だったのである。


船乗りとして有名な猫は『UNSINKABLE SAM』、
『TRIM』、『CONVOY』などが有名だがこれらは
記事の後に掲載をしておく。


それら歴史を踏まえてのヤノベケンジによるこれら
スペースシップスキャットの勇姿をズラリと並べた。


■  SHIP’S CAT(船乗り猫)シリーズ
 猫を守護神/旅の守り手とした宇宙的スケール作品




■ SHIP'S CAT SPEEDER

公道を走れる世界最速のアート『魔法の絨毯』の別名
もついたアート作品となる



■ SPACE SHIP "LUCA"

『ヤノベケンジの妄想』と題されたインスタレーション
モチーフは1970大阪万博の岡本太郎の傑作である
『太陽の塔』、ヤノベケンジは幼少期に同会場を訪れて
この世界的傑作を目の前にして芸術の世界へと向かう
事が決定づけられる。ヤノベケンジにとって太陽の塔
は自身のアートの原点となっている。


宇宙船「LUCA号」は、かつて地球に生命の“種”を
運ぶ使命を帯びて旅していた存在であり、この宇宙船
の原型は『太陽の塔』に耳が生えていたものである。


この宇宙船に乗るのは、SHIP’S CATという守護の猫。
そしてその宇宙船からは『宇宙猫』(SPACE CATS)が
無数に放たれ、地球を含む宇宙の世界の中へと生命
やメッセージを届けるものとなっている。

展示作品となっている『BIG CAT BANG』とは、この
LUCA号から宇宙猫たちが降り立つ瞬間が視覚化
したものとなっている。


『LUCA:THE LANDING』では、そんなヤノベケンジに
よる『妄想の宇宙神話が、現実の地上に着地し、そして人々へと分有されてゆく儀式』を描いたものである。

地球に降り立ち、猫たちはいろんな生き物を創造して
人間が誕生すると、その座を人間に譲り渡したもの。
LUCA号は老朽化し猫耳が落ちて、『太陽の塔』へと
なったというもの。もちろん、『太陽の塔』からの公認
アート作品となっているものである。


このLUCA号は、この展示を終わると解体されて
クラウドファンディングに参加、投資した人たちへ
その解体されたパーツが配布されるシステムとなる。
つまり、この場限り姿を消してしまうアートである。



■ SPACE SHIP "LUCA"   DEMOLITION ART

コンパクトサイズで、中までもが見える様になった
アート作品である。



■ SHIP'S CATS SAUNA

北加賀屋『MASK』の近所にあった猫サウナの車両
の施設、および、昔懐かしいホーロー製の看板たち



■ SUN CHILD


黄色い防護服を纏う勇姿がとてもキュートながらも
勇ましい立ち姿なのが、このサンチャイルドである。
その全長は6.2mである。



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施設 MASK(MEGA ART STORAGE KITAKAGAYA)
所在 大阪市住之江区北加賀屋5-4-48
最寄 北加賀屋駅 大阪メトロ 四つ橋線 ④出口
徒歩 15分

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ヤノベケンジ 
巨大インスタレーションで世界で名を馳せた芸術家


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オカモトタロウ
1970に日本初の巨大インスタレーションが完成


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POSTERS

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SHIP'S CAT HISTORY  



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#ヤノベケンジ
#シップスキャット
#LUCA号
#サンチャイルド

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