『ギンレイ』 日本庭園など和風の植栽に適した白薔薇
銀嶺(ギンレイ)
雪を頂く山々の稜線、これが品種名『銀嶺』の名が表す意味となる。純白から僅かにクリームを帯びる花色と、整った剣弁高芯咲きの姿が美しく、昭和期の日本の大輪バラ育種を代表する系統として知られる傑作。
このバラは京成バラ園芸の鈴木省三により1990年に作出された日本のフロリバンダ系の白バラである。
蕾の時に花は赤みを帯びるが、開花すると黄白〜純白へと変化する独特の色彩変化をもつ品種である。このバラは一般の園芸家より、公共花壇や植物園などでの展示を強く意識をした、日本バラ育種史の中でも重要な位置を占める品種とされている。
澄み切った白色が最大の魅力です。開花の初期には淡いアイボリーを帯びることもあるが、咲き進むにつれて雪のような白さが際立つ、まさに『銀嶺』の名にふさわしい冷涼感を漂わせるバラである。
花形は剣弁高芯咲きの端正な花形をする、謂わゆる『クラシック ハイブリッドティー』の典型的な美貌を持つバラである。花弁は整然と重なり、大輪で優雅な姿を魅せる。
香りは中香程度で、上品で爽やかなティー香を感じさせる芳香で、白バラらしい清楚なものである。
『銀嶺』は派手さよりも『静寂の美』を感じさせるバラである。華美ではなくとも見る者の印象に深く残るそんな日本的美意識を感じさせる品種であり、雪景色や冬の山岳を連想させる様な、凛とした風情を備えている。その事から和風庭園や落ち着いた植栽との相性が良いため、竹垣、石庭、苔庭などとも調和するとされる和の感性を宿した白バラとして愛されている。






和名 薔薇 (バラ)
洋名 ローズ (ROSE)
品種 銀嶺(ギンレイ)
分類 バラ目、バラ科、バラ属
種類 多年生低木
草丈 80〜120cm
開花 四季咲 春〜秋
花色 クリームがかった白色
蕾時は淡い赤み
花径 7〜9cm(中輪)
花形 半剣弁高芯咲き
系統 フロリバンダ(F)
芳香 中香(ティー系)
形態 木立性、半横張り性
棘数 やや少なめ
耐性 耐寒性 普通 ◯
耐暑性 普通 ◯
耐陰性 普通 ◯
耐病 うどんこ病 普通 ◯
黒星病 普通 ◯
作出 日本
作者 京成バラ園芸
(鈴木省三)
作年 1990年
言葉 美しさ
輝き
幸せ
撮影 2026年5月14日
場所 京都府立植物園 バラ園
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