為替介入ってなに?円安が止まらない?ニュースでよく聞く為替の話をカンタン解説
こんにちは!えひめITラボのせいけです。
最近、ニュースで「1ドル=161円台」とか「政府が為替介入を警戒」といった言葉をよく耳にしませんか?「なんとなく大変なことが起きているのはわかるけど、中身はよくわからない」という方も多いと思います。
そこで今回は、難しい専門用語をできるだけ使わずに、為替介入の仕組みや今の状況を、私せいけが分かりやすくお話ししていきます。一歩踏み込んでニュースを理解できるよう、一緒に見ていきましょう!
(今日の一言: 雨ほんとに勘弁して...)
為替介入ってそもそもなに?
一言でいうと、為替介入とは「国が強引にドルや円を売り買いして、お札の価値のバランスをコントロールすること」です。正式には「外国為替平衡操作」と言います。
為替相場があまりにも急激に動きすぎると、輸入をする会社や輸出をする会社が困ってしまい、私たちの生活や経済が大混乱してしまいます。それを防ぐために、国がブレーキをかける役割を持っています。
日本では、実施するかどうかの最終決定は「財務大臣」が下します。そして、実際に市場でお金を動かす実務は、財務大臣の代理人として「日本銀行(日銀)」が行っています。
この介入に使う資金は、国が用意している「外国為替資金特別会計(外為特会)」という専用のお財布から出されます。
円安のとき:ドル売り・円買い介入
いまのように急激な円安が進んでいるときは、国が持っているドルを売って、円を買い戻します。市場に円が少なくなってドルの価値が下がるため、円安にブレーキをかけることができます。
円高のとき:ドル買い・円売り介入
逆に、急激な円高が進んだときは、政府短期証券という国の借用書のようなものを発行して円を用意し、その円でドルを買い入れます。こうして円の価値を下げようとします。
為替介入にはいろんなやり方がある
為替介入と一口に言っても、実はいくつかのやり方があります。
1. ひとりでがんばる「単独介入」
日本政府が、他国と相談せずに自分たちだけで市場にお金を投入する方法です。自分たちの判断でスピーディーに動けるのが強みです。
2. みんなで協力する「協調介入」
複数の国の通貨当局が話し合って、同時に同じ方向の介入を行う方法です。みんなで一斉に動くため、市場に与えるインパクトがとても大きく、効果が高いとされています。
3. こっそりやる「覆面介入」
「介入しました」と公表せずに、裏でひっそりと行う方法です。市場の参加者たちに「いつ介入が入るかわからない」という警戒感を持たせ、投機的な動きを抑える効果を狙います。
4. 言葉で脅かす「口先介入」
実際には1円も動かさず、政府や日銀の偉い人が「これ以上の円安には、断固たる措置をとる準備がある」などと発言して、市場をけん制する方法です。コストをかけずに市場を落ち着かせようとします。
今の状況はどうなっているの?
現在、外国為替市場では1ドルが161円から162円台という、約40年ぶりの歴史的な円安水準が続いています。
直近でも、日本の財務大臣とアメリカの財務長官が話し合いを行い、「日米の協力関係は揺るぎない」ということや、行き過ぎた動きには「断固たる措置をとる」という姿勢を改めてアピールしました。
実際、これまでに月間で過去最大となる約11.7兆円規模の超巨額な介入が行われたとされています。160円を突破したタイミングなどで、一気に資金を投入して円安のスピードを抑えようとしたようです。
ただ、これだけのお金を動かしても円安が簡単には止まらないのが難しいところです。日本とアメリカの金利の差や、原油価格の上昇といった根本的な原因があるため、介入の効果は一時的なものにとどまり、トレンドをガラッと変えるのは難しいという意見も多くあります。
過去にはどんなことがあった?歴史をサクッと振り返る
為替介入は、過去の経済の大きな節目でも何度も行われてきました。
・1985年の「プラザ合意」
行き過ぎたドル高を直すために、主要国がみんなで協力してドルを売る協調介入を行いました。歴史的な大イベントとして有名です。バブル崩壊のきっかけと言われています。
・2011年の「東日本大震災の後」
震災後の不安から急激な円高(一時1ドル=75円台)が進んだ際、日本は単独や他国との協調で、円安へと誘導する介入を行いました。
・2022年の「24年ぶりの円買い介入」
急激な円安に対し、日本政府が重い腰を上げてドル売り・円買い介入を実施しました。この時は3回にわたり、合計で約9.2兆円もの巨額な資金が投入されました。
・2024年の「160円台での介入」
ドル円が160円の大台に達した際、市場の意表を突くタイミングで何度も介入が行われ、円安のスピードを鈍化させようとしました。
これからどうなる?
為替介入は、相場の流れを無理やり逆方向に変えるための魔法ではなく、あくまで「急激すぎるスピードを緩めるためのブレーキ」です。
これからも日米の金利差がある程度開いたままである限り、円を売りたい市場の動きと、それを抑えたい政府との間で、追いかけっこのような状態が続く可能性が高いです。
さらに、今後のアメリカの政治情勢、特にトランプ氏が再び大統領になるようなことがあれば、アメリカ側の姿勢がどう変化するか予測しづらくなり、日本の介入戦略にも大きな影響を与えるかもしれません。
難しい世界ですが、日々のニュースの裏側でこうした綱引きが行われていると思うと、少し見え方が変わってきますよね。
これからも、生活に直結する経済の動きを分かりやすくお伝えしていきます。えひめITラボのせいけでした!
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