#62「だって僕、優しいもん──息子の優しさに胸が熱くなった日」
こども園にお迎えに行ったときのこと。
息子が、いつものようにニッコニコで私に飛びついてきました。
その瞬間だけでも、私にとっては幸せがあふれる時間です。
ところがその日、息子の後ろから担任の先生が、私の目を見て近づいてくるのが見えました。
「お母さ〜ん!」と明るい声。
先生は笑顔で、でもなんだか急いで話しかけてくれて、こう言いました。
「昨日、転がしドッジをしたんですけどね、ボールが全然行ってない子がいて。
そしたら〇〇くん、自分のところに来たボールを『はい!』って、その子に渡してたんですよ〜!
優しいですよね〜。自分のところにボールが来たら、きっと嬉しいはずなのに。
言われたわけじゃなく、自分からお友達に渡していて、すごいなぁって。
昨日のことなんですけど、お母さんに伝えられてなかったから、会ったら絶対言おうと思ってたんです!
言えてよかった〜!」
先生が一生懸命伝えてくれるその姿にも、私は胸がいっぱいになりました。
先生の話を、息子は私に抱きつきながらもちゃんと聞いていて、少し照れくさそう。
「かっこいいね!優しいね!ボールをもらったお友達も嬉しかったと思うよ!」と私が声をかけると、
「うん!」と元気に返事をしてくれました。
そしてポツリと、「だって僕、優しいもん。」
その言葉に、思わず笑ってしまいそうになるけれど、心の中はじんわりとあたたかくて、
「あぁ、この子の母でよかったな」と思いました。
帰宅後、園との連絡アプリを開くと、先生が話してくれたことがコメント欄にも書かれていました。
先生にとっても、どうしても伝えたかったことなんだなと感じて、
改めて胸が熱くなりました。先生、ありがとう。あなたが担任で本当に良かったです。
若くて可愛くて、2歳と3歳の子どもさんを育てながら、
昆虫に詳しくて、日に日に教室に虫が増えていく(笑)担任の先生。
今はカブトムシ、前回はイモムシから蝶々を育てて、羽化して逃がしてあげたことを、
子どもも先生も、そして私も、興味津々に話し合ったなぁ。
明るくて元気いっぱいの先生。
きっと息子も、園の子どもたちも大好きだと思うけれど、私も大好きです。
先生、いつも本当にありがとうございます。
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