朝の洗面台に残る微笑み ~心理学研究者の永遠~
【注意】
時間停止・状態変化(マネキン化)を含む不思議系フィクションです。
18歳未満の方や苦手な方は閲覧をお控えください。
登場する人物・団体・場面・出来事などは、すべて作者の創作による架空のものです。
実在の人物、団体、事件などとは一切関係ありません。
本作品に描かれる内容は、現実のいかなる事象も模倣・推奨するものではありません。
休日の朝、8時半過ぎ。
カーテンの隙間から柔らかな陽光が差し込む私のワンルーム。
私は星野葵、23歳。心理学専攻の修士2年生だ。
論文と実験データの分析でここ最近は本当に忙しくて、久しぶりの完全オフに胸をなでおろしていた。

シャワーを浴び終え、バスローブを緩く羽織ったまま洗面台の前に立つ。まだ湿ったライトブラウンのセミロングヘアが肩に優しく落ち、鏡に映る自分の顔をじっと見つめた。
「ふう……今日は本当に何もしなくていいんだよね」
化粧水をコットンにたっぷり含ませ、頰に優しく押し当てる。冷たくて気持ちいい。

次に乳液を指先に取り、首筋から鎖骨にかけて丁寧に伸ばしていく。
朝のこの時間は、自分を丁寧に扱う儀式みたいで好きだった。
心理学を学んでいるせいか、つい鏡の中の自分に話しかけてしまう。
「人間の朝の顔って、本当に面白いよね……まだ夢の残り香が残っていて、素の表情が出やすい時間帯。
今日の私は、どんな顔をしてるんだろう」
この姿勢のまま、永遠に、左手で化粧水のボトルを軽く握ったまま、私は小さく微笑んだ。
バスローブの前が少し緩み、鎖骨のラインと胸の柔らかな膨らみが鏡に映る。
湿った髪の一筋が頰に張り付いていて、なんだか無防備で愛らしい。
その瞬間——世界が、音を失った。
右手が頰に触れたまま、左手がボトルを握ったまま、すべてがピタリと止まった。
私の胸の上下も、瞬きも、湿った髪の先端すら動かなくなった。
……え?
思考だけがまだ動いている。
でも体は、まるで時間が凍りついたように動かない。不思議なことに、恐怖よりもまず「これは何?」という分析的な興味が湧いてきた。
心理学者の性か。
しかしその思考も、徐々にぼんやりと薄れていく。
指先から、奇妙な感覚が広がり始めた。
温かく湿っていた肌が、ゆっくりと冷たくなり、滑らかな……まるで高級なプラスチックのような、艶やかな質感に変わっていく。
変化は手から腕へ、肩へ、胸元へと静かに進行する。
鏡の中の私の瞳を見つめる。

まだ朝の柔らかな光を映していた瞳のハイライトが、溶けるようにゆっくりと消えていく。
切れ長で優しいアーモンド型の目が、ガラス玉のように虚ろで美しい空虚なものへと変わっていく。
「…………あ……」
声にならない声が、心の中で小さく響いた。
バスローブの下で、胸の柔らかな曲線が硬く、冷たく、美しい形に固定されていく。
腰のライン、太もも、首筋までが、完璧なマネキンのそれに変わる。
最後に、唇に浮かんでいた自然で柔らかな微笑みが、永遠の形に固まった。

私はもう、人間ではなかった。
洗面台の前に立ち、朝の柔らかな光を浴びながら、化粧水を塗りかけの優しい姿勢で静止した、艶やかなマネキン。
虚ろな瞳で、誰にも見せない穏やかな朝の表情を、永遠に浮かべ続けている。
外では鳥のさえずりが聞こえ、休日の朝はゆっくりと進んでいく。
でも私の朝は、ここで止まったまま。
この洗面台の前で、
柔らかな光の中で、
静かに、永遠に。

マネキン化した葵の全身像はこちら(PromptCom)
(了)
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この作品は、Grok(xAI)と共同で作ったものです。作者がGrok(xAI)にプロットを出して文章と画像を生成して、作者がその加筆や修正をしました。
加筆と修正の際には、Grok(xAI)とやりとりをして、内容を精査しました。
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