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仮説を増幅させる装置としてのAI『MERCY マーシー AI裁判』

Aさんと映画に詳しいキネマもんが映画を見た後に話す映画っ亭
今日のお品書きは『MERCY マーシー AI裁判』


あらすじをかいつまむわよ

『MERCY マーシー AI裁判』概要

凶悪犯罪が増加し、厳格な治安統制のためにAIが司法を担うことになった近未来。ある日、敏腕刑事のレイヴンが目を覚ますと、妻殺しの容疑で〈マーシー裁判所〉に拘束されていた。冤罪を主張する彼だったが、覚えているのは事件前の断片的な記憶のみ。自らの無実を証明するには、AIが支配する世界中のデータベースから証拠を集め、さらにはAI裁判官が算出する”有罪率”を規定値まで下げなくてはならない。無罪証明までの〈制限時間は90分〉。さもなくば〈即処刑〉――。
今、私たちの想像をはるかに超える速度で進化しているAI。怒涛のごとく情報が溢れ返り、データやコンテンツの真偽があいまいになり始めている現代社会への警鐘を鳴らす挑戦的なテーマを描く!

https://ai-saiban.jp/

“AIと正義”というテーマ

Aさん

『MERCY マーシー AI裁判』を観てきたよー!
AIを題材にするのは今を生きる自分たちにとって身近でホットな話題だよね

キネマもん

“AIと正義”というテーマでとっても現代らしい一本だもんな!
無罪証明までの制限時間は90分っていうのもほぼ映画の上映時間と一緒でドキドキする展開だも〜ん!

“画面そのもの”だけで物語を進める映画手法

Aさん

映画『Serch』シリーズで見られるようなスマホやPCの画面とAIの掛け合わせがメインで物語が展開するの面白かったね〜!

キネマもん

そうそう〜!
『MERCY マーシー AI裁判』は『Serch』シリーズの文法である “スクリーンライフ” の系譜にある作品だもん。

スクリーンライフは、

  • スマホ

  • PC

  • タブレット

  • 防犯カメラ

  • 通話UI

  • チャットログ

“画面そのもの”だけで物語を進める映画手法

『MERCY』はさらにそこにAI裁判/AIアシスタントを組み込んでいるんだもん。

「AI × スクリーンライフ」が映し出すリアル

Aさん

“スクリーンライフ” っていうんだ!
すべてデジタルなのにもう既に自分達の生活に馴染んでいて、しかもそれが複数で多角的に画面が出てくることで、
状況が折り重なって下手なドラマよりもリアルになる感じだったよ〜!

キネマもん

そうだもんね〜。
「全部デジタルなのに、下手なドラマよりリアル」って、スクリーンライフの一番おもしろい逆転だもん!

もう自分たちにとって

  • 通知

  • 通話

  • チャット

  • 位置情報

  • ログイン履歴

などなどこれらが「生活の地層」になってるから「これ、普通に起こりうる」に近づく感覚があるもん。

特に、

複数で多角的に画面が出てくる状況

ってめちゃくちゃ重要で現実の自分たちは

  • スマホで通話しながら

  • 別タブを横断しながら

  • 通知を見ながら

みたいに何か複数のスクリーンを“ながら”で操作して、注意が分散した状態がデフォルト。

『MERCY マーシー AI裁判』はその見せ方も相まって認知的なリアルさが爆上がりしている気がするもん!




↓↓↓↓ここからネタバレ↓↓↓↓




仮説を増幅させる装置としてのAI

主人公のAIの使い方も良かったよね
結局「直感」っていう。

「直感」と表現はしてたけどAIって何かしら人間側の「仮説」を与えて活用することで発揮するツールなんだなって思ったよ

もんもん!『MERCY』で主人公が言う「直感」って、

  • 勘に頼る

  • AIより人間が上

って話じゃないもんね。

あれはむしろ

どこを疑うかを決める力
どの前提を置くかを選ぶ力
と感じたもん!

だから主人公がやっているのは
AIに勝つことじゃなくて、
AIが使える問いを“置いてあげる”ことだったもんな。

そうだね、さっきのスクリーンライフのリアルさとも繋がるけど

  • 検索欄に何を打つか

  • どのログを参照させるか

  • どの条件で絞るか

が仮説としてUIに刻まれていくのも全部見えているから
「あ、AIが考えてるんじゃなくてこの人が“考えさせてる”んだ」って思えたのかも。

しかも主人公の「直感」って
間違うかもしれない問いを、それでも置く覚悟
ともとれるもんね。

AIに全部委ねれば、

  • 間違っても

  • 誰かが傷ついても
    「システムがそう判断した」
    と言えてしまう。

でも仮説を立てた瞬間、責任は人間側に戻る

『MERCY』は、責任の所在を人間に引き戻していたもん。

「制度リアル」より「認知リアル」の優先


でも自分の弁護ゆえの操作とはいえ、
一応容疑者なのに捜査権限渡しすぎだし
現場の指示ができるのも謎だし
企業機密閲覧できすぎだし… 

面白かったけど力技だったねー!

ツッコミどころは満載だったもんね。
確かに実際あの映画は リアルな法制度ドラマでは成立しないもん。

たぶんだけど『MERCY』が再現しようとしているのは
制度のリアルではなく認知のリアル

  • 実際の裁判制度

  • 正確な捜査プロセス

ではなくてデジタル時代において“判断に関与してしまう感覚”が
どこまで個人に侵入してくるか
であったり

「今の社会って実際こうなりかけてない?」という問いを投げかけたいのかもしれないもん。

“容疑者=操作主体”という倒錯の構造発明

なるほどね〜。
でも確かに裁判される側なのになぜ調査できるのか、っていう理由づけにはぴったりなのか…

そうそう!そこなんだもん!
普通は

  • 捜査する側

  • 捜査される側

は分離されてるけど

『MERCY』はあえて、

判断される側が、
判断プロセスに手を突っ込める

って構造を作ってるもん。
その設定を生み出したのがこの映画のすごさだと思うも〜ん。

『MERCY』が刺さった人におすすめ映画

そんな『MERCY』が刺さった人におすすめの映画ってある?
やっぱり『Serch』かなー?

純粋にスクリーンライフが見たいなら
『Search』になるもんね!
『MERCY』よりも人間ドラマよりかもしれないもん。

あとは制度とテクノロジーが絡むものだと
『マイノリティ・リポート』や
ドラマにはなるけど
『ブラック・ミラー』の一部エピソードもおすすめだも〜ん!

ありがとうー!
さぁ、ここまで聞いてくれたあなたは『MERCY』どうでした?
是非感想やあなたのAIの使い方、おすすめなど教えてくださいね

よろしくお願いしますもん
さて今日も…

映画っていいもんですね〜!

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