「つま先立ちのマドモアゼル」
マダムと、マドモアゼルの違いをご存知だろうか。
以前、とある古いフランスを舞台にした映画を観た。
若く美しい女性がタイトなドレスを纏い、ピンヒールを履き、小さなビーズのバッグを持ってセーヌ川の辺りを歩いていた。彼女は、いろんな男性から声をかけられるのだけれど、『マダム』と呼ばれている。
フランス語のニュアンスなんてわかりもしないけれど、マダムと呼ばれるにはまだ若いんじゃ?と感覚的に感じたのがこの曲を書いたきっかけだった。
既婚・未婚で呼び方を変えるといわれていたけれど、現代はもうすこしニュアンスが変わってきているらしい。
・「マダム」=品・自立・大人の女性
・「マドモアゼル」=若さ・初々しさ
というところだろうか。
マドモアゼルなんてバカにしないで。私はもうマダムなんだから。彼女はそんなことを言いはしなかったけれど、どこか背伸びをした強気な女性に思えたわたしは、『つま先立ちのマドモアゼル』とタイトルをつけた。
世界的には若くみられる日本人でさえ、もっと若くもっと若くと、歳を重ねることに悲観的になりがちだ。
ほんとの美しさとはなんなんだろうか。
この曲を演奏するたび、そんな想いが密かに滲む。
『つま先立ちのマドモアゼル』
細く長く煙燻らせる パブの片隅
オトナになりきれない
つま先立ちのマドモアゼル
赤い指先が触れる
そっと腕を絡ませ
ビジュー煌めくバッグゆれれば
秘密の合図
思わせぶりな態度
知ったかぶりをキメるわ
マダムと呼ばれるにはまだ
早いだなんて失礼ね
此処からでましょうふたりで
どこか遠くへ
戸惑い荒ぶる貴方も
まるで子供ね
赤い指先が触れる
そっと腕を絡ませ
ビジュー煌めくバッグゆれれば
秘密の合図
理想を押し付けるのは
よしてくださいません
気に入らないのならば
他をあたってくれればいいのよ
細く長く煙燻らせる パブの片隅
オトナになりきれない
つま先立ちのマドモアゼル
赤い指先が触れる
そっと腕を絡ませ
ビジュー煌めくバッグゆれれば
秘密の合図
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