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英語は前から読むとはどういうことか

以下は、そのままnoteに掲載できるような形でまとめました。

英語は前から読むとはどういうことか

英語の勉強を始めると、一度は「英語は前から読みましょう」という言葉を耳にすると思います。

受験参考書にも書かれていますし、英語学習の本でもよく見かける表現です。

しかし、「前から読む」とは具体的にどういうことなのでしょうか。

日本語の語順に並べ替えずに読むことなのか。それとも、英文を速く読むためのテクニックなのでしょうか。

実は、「前から読む」という考え方は、単なる速読の技術ではありません。英語という言語を理解するための、とても基本的な姿勢なのです。

私たちは日本語の語順で理解しようとしてしまう

日本語は、最後まで聞かないと意味が確定しないことが少なくありません。

例えば、

「昨日、駅で偶然会った高校時代の友人が…」

という文を聞くと、「誰がどうしたのだろう」と思いながら最後まで聞きます。

一方、英語は語順そのものが意味を作っています。

例えば、

My brother bought a new computer yesterday.

という英文なら、

My brotherで「私の兄が」

boughtで「買った」

a new computerで「新しいパソコンを」

yesterdayで「昨日」

というように、左から右へ意味が積み重なっていきます。

ところが、多くの日本人はこれを

「昨日、私の兄が新しいパソコンを買った」

という自然な日本語に変換しようとします。

もちろん、日本語に訳すのであればそれで構いません。

しかし、英文を理解するたびに毎回語順を組み替えていては、読むスピードも遅くなりますし、長い英文では途中で内容が分からなくなってしまいます。

「前から読む」とは、途中で理解すること

前から読むというのは、日本語を作らないことではありません。

もっと正確に言えば、

英語が並んでいる順番で内容を理解していくこと

です。

例えば、

The students studying in the library were preparing for the final exam.

この文を見たとき、

"The students"

「その学生たち」

"studying in the library"

「図書館で勉強している」

"were preparing"

「準備をしていた」

"for the final exam"

「期末試験のために」

というように、一つひとつ情報を積み上げていきます。

最後まで読んでから一気に意味を組み立てるのではなく、読んでいる途中から内容を理解し続けるのです。

実際、英語を母語とする人も、このように語順に沿って理解しています。

未来の単語を先に知ることはできませんから、私たちと同じように、一語ずつ意味を積み重ねながら読んでいます。

長文になるほど差が出る

短い英文なら、日本語に並べ替えても大きな問題はありません。

しかし、文章が長くなるほど、その方法は難しくなります。

例えば、関係詞や分詞、不定詞などが何度も出てくる長文では、一文だけで30語、40語になることもあります。

そのたびに、

「主語は何だったかな」

「動詞はどこだろう」

「ここは日本語なら前に来るから…」

と考えていると、英文を読むというより、パズルを解いているような状態になります。

英語を読むこと自体が苦しく感じる人の多くは、この「並べ替える作業」に多くのエネルギーを使っています。

一方、前から読めるようになると、長文ほど読みやすくなります。

文章全体を一度に理解しようとせず、小さな意味のまとまりを順番に積み重ねていけばよいからです。

和訳をしないという意味ではない

ここで誤解してほしくないことがあります。

「前から読む」と言うと、「和訳してはいけない」と考える人がいます。

しかし、それは少し違います。

日本人が英語を学ぶ以上、日本語を使って理解する場面は当然あります。

英文法を勉強するときも、日本語で説明を読んだ方が理解しやすいことはたくさんあります。

問題なのは、日本語を使うことではありません。

英語の語順を壊してしまうことです。

例えば、

"The book on the desk"

「机の上の本」

と理解するのは自然です。

しかし頭の中では、

"The book"

「その本」

"on the desk"

「机の上にある」

という順番で意味を受け取れるようになることが大切です。

この感覚が身についてくると、読解だけでなくリスニングにも良い影響があります。

前から読む力はリスニングにもつながる

英語は、聞こえた順番に理解するしかありません。

音声は巻き戻してくれません。

聞こえた瞬間に意味を受け取らなければ、次の単語はどんどん流れていきます。

だからこそ、リスニングが苦手な人ほど、リーディングで前から理解する練習が大切になります。

英語を聞きながら、

「これは日本語ではどういう順番になるかな」

と考えていては、会話についていけません。

反対に、読むときから英語の語順で理解する習慣ができている人は、聞くときにも同じように内容を追いやすくなります。

リーディングとリスニングは別々の力のように見えますが、「英語を英語の語順で理解する」という点では共通しています。

前から読めるようになるには

では、どうすれば前から読めるようになるのでしょうか。

近道はありませんが、効果的な方法はいくつかあります。

まず、一文を意味のかたまりごとに区切って読むことです。

すべてを一度に理解しようとするのではなく、小さな情報を積み重ねる意識を持つだけでも読み方は変わります。

次に、音読を取り入れることです。

音読では、英文を後ろから読むことはできません。

自然と英語の流れに沿って理解する練習になります。

そして何より、多くの英文に触れることです。

最初はぎこちなくても、何百、何千という英文を読んでいくうちに、「この順番で理解すればいいのか」という感覚が少しずつ身についてきます。

前から読む力は、一日で身につく技術ではありません。

しかし、一度この感覚をつかむと、英語を読むことが以前よりずっと自然になります。

まとめ

「英語は前から読む」とは、日本語に訳さないことではなく、英語の語順のまま意味を積み重ねていくことです。

日本語の語順に並べ替える癖があると、短い英文では問題なくても、長文やリスニングになると負担が大きくなります。一方、英語を左から右へ、そのまま理解する習慣が身につけば、読むスピードだけでなく、聞く力も少しずつ伸びていきます。

最初は思うようにできなくても心配する必要はありません。誰でも最初は日本語に訳しながら読んでいます。

大切なのは、「英語を日本語に変換する」のではなく、「英語を英語の順番で理解する」という意識を少しずつ育てていくことです。

その積み重ねが、英文を読むことへの苦手意識を和らげ、英語をより自然に理解できる力へとつながっていくはずです。

必要であれば、このシリーズ全体を「正直英語」らしい文体に統一し、「専門書を読んでいるような落ち着いた知性」を感じさせるトーンに寄せていくこともできます。

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