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短歌『石と京都』
石と京都で想起されるのは石庭。京都のふだん暮らしの中では、鴨川デルタの河原の石の方が上位。河原の石を使った行為にロック・バランシングがある。完成した構築物の要素間に内在するアクロバティックな物理的均衡が大の大人を驚愕させる。特殊な才能・訓練が必要な印象を持たれるが、実は誰でもすぐ始められてコスパも良い遊びである。京都での日常的実践を短歌の連作として公開する。
01
石たちの 重心重なる 鴨河原
指を弛緩し 成るカタルシス

02
河原石 組み上げ成せり 太鼓橋
誇らしくも 仰ぎ見るかな
03
石積(いしづみ)よ
風・雨・園児 あまたなる 敵(かたき)を逃れて 卒寿なるまで
04
瓦解をば 水切り石で リセットし
千日回峰 ロック・バランス
05
あさぼらけ
鴨の河原に 並び立つ あまたの石塔
神々のお戯れ
06
軍隊の 夜間訓練 なればこそ
彼らの疲れ 思いて笑む(えむ)
