読書感想文「イノセンス」誉田哲也著
今日読み終えたのは、誉田哲也さんの「イノセンス」。音楽業界を舞台にした作品です。
警察ものやバイオレンスものが多いイメージの誉田さんからすると、全く違う分野の異色作。「ストロベリーナイト」を始めとする姫川玲子シリーズと同じ作者とは思えないぐらいに😅
【あらすじ】
モデル兼シンガーソングライターとして活躍する立石梨紅。サードアルバム制作中に、曲作りに行き詰まり…。
そんな時に出会ったのはバント「イノセンス」のギタリスト伊丹孔善の動画。
彼に会いたいと思って探すも、誰とも連絡を絶って行方不明に。果たして、梨紅は彼に出会うことができるのか?
以下、ネタバレありの感想です。
【感想】
①テンポよい展開
物語は、梨紅と孔善、それぞれの目線で進んでいきますが、とても文章のテンポがいい!どんどんストンと頭に入ってくる感じ。
特に、梨紅のターンは彼女の心境がよく伝わってくるかのようでした。
②次第に変化する二人の関係
突然ギターを弾けなくなり、半ば世捨て人同然の暮らしをしていた孔善。
それをたった1枚の画像から居場所を見つけ出した梨紅。
もう、音楽には触れたくない孔善と、彼にアドバイスを請いたい梨紅。
出会いは最悪ながら、認めて合っていく二人。
特に、孔善が再びギターに触れようともがいているときの梨紅の様子が健気でとてもよかったです。
恋愛に発展しないの?というもどかしい終わり方も悪くなかったですし😊
③マニアック?な音楽知識
二人はミュージシャンなため、飛び交う会話には音楽業界の用語が多数。
海外のミュージシャンはおろか、ギターすら触ったことのない僕にとっては異世界の会話のよう。
でも、不思議と苦にならなかったのは、話の本筋がきっちりしているからでしょうか?
もっと、誉田さんのこういうテイストの話を読んでみたい!と思わせてくれる一冊でした。

