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「あらゆる家庭から義務をなくす」って、すごくいい言葉だと思った

在宅で仕事をしていると、夕方がけっこうしんどいです。

実は私、週に何日かは自分でご飯を作っています。

料理が嫌いなわけじゃないんです。
子どもがよく食べてくれると、普通にうれしい。

でも、打ち合わせが続いた日の17時すぎ。

「今日のご飯、何にしよう」

冷蔵庫を開けながら、頭の中では仕事の続きを考えている。

子どもは「おなかすいた〜」と言いながらうろうろしている。

今日は何を作るか。
冷蔵庫に何が残っているか。
子どもが食べてくれるか。

夕方に、こういう小さな判断が一気に押し寄せてくる。

「もう誰かにお願いしたい」

正直、そう思う日があります。

少し前になりますが、宅配惣菜サービス「つくりおき.jp」が「ツクリオ」に変わるという発表を見ました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000099.000039424.html

一見、ただのサービス名変更に見えます。

でも、僕はかなり面白いリブランディングだと思いました。


「つくりおき.jp」はわかりやすかった。でも、それだけだった

画像はイメージです。我が家ではありません。

「つくりおき.jp」という名前は、とてもわかりやすいです。

作り置き。
おかず。
家に届く。

名前を聞いた瞬間に、サービス内容が想像できる。

これは強いです。

ただ、名前が機能の説明に寄りすぎると、受け取られ方も機能だけになります。

「作り置きのおかずを届けてくれる会社」

それは間違いじゃない。

でも、このサービスが本当に届けたい価値は、そこだけじゃないはずです。


欲しいのは、おかずじゃなくて夕方の余裕だった

利用者が本当に欲しいのって、作り置きのおかずだけなんでしょうか。

たぶん違くて。

欲しいのは、夕方の余裕です。

子どもと落ち着いて話せる時間。

「今日のご飯どうしよう」から解放されること。

仕事が押している日に、「これ、頼んでみようかな」と思えること。

つまり、ユーザーが買っているのは料理だけじゃない。

時間であり、余白であり、気持ちの軽さです。

作り置きは、そのための手段でしかない。


「あらゆる家庭から義務をなくす」がいい理由

今回の発表で、特にいいなと思ったのがこの言葉です。

「あらゆる家庭から義務をなくす」

これ、「家事をしなくていい」とは全然違います。

食事づくりって、家族への愛情と結びつきやすい。

だから、「頼んでいいんですよ」だけだと、どこかで引っかかる人がいる。

「家族のご飯くらい、自分で作るべきかな」
「外に頼るのは、ちょっと手抜きかな」

こういう罪悪感が残っていると、人は申し込みを先延ばしにします。

でも「義務をなくす」と言われると、受け取り方が変わります。

頼ることが、手抜きじゃなくて選択になる。

作る日があってもいい。
頼る日があってもいい。
どちらも家族のための選択です。

この言葉の置き方が、すごく今っぽいと感じました。


人は「買わない理由」がひとつ消えたときにも動く

マイクロコピーの仕事をしていると、よく思うことがあります。

人は「買う理由」が増えただけでは動かない。

「買わない理由」がひとつ消えたときにも動く。

便利だとわかっていても、罪悪感が残っていると手が止まる。

「使ったらラクになる」と思っていても、「でも自分で作るべきかな」と感じた瞬間に、申し込みを先延ばしにする。

これは、商品の魅力が足りないという話じゃなくて。

言葉が、その罪悪感をちゃんと解除できているか、という話です。

ツクリオの「あらゆる家庭から義務をなくす」には、その力があると思いました。


名前を変えたのではなく、見え方を変えた

「つくりおき.jp」は、作り置きが届くことを伝える名前。

「ツクリオ」は、もう少し広い世界を見せる名前。

暮らしをつくる。
余白をつくる。
家族の時間をつくる。

同じサービスでも、名前が変わると想起される価値が変わります。

マイクロコピーでも同じことが起きます。

「無料会員登録」

「まずは無料で試してみる」

どちらも意味は同じです。

でも前者は手続きの説明で、後者は体験の入口になっている。

「つくりおき.jp」から「ツクリオ」への変化も、それと同じに見えます。

機能の説明から、体験の提案へ。

サービス名そのものが、ひとつの大きなコピーになっている。

画像はイメージです。こんな大きい冷蔵庫が欲しいです。

売り込みすぎない言葉が、「ちょっと使ってみようかな」につながることがある。

「頼んでもいいんですよ」という許可が、購買の前に必要なこともある。

夕方に冷蔵庫を開けながら「ツクリオ、頼んでみようかな。」と思った話でした。


#ワークライクバランス  
#やってみた


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