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古峯神社(北海道砂川市)参拝記

 北海道砂川市にある古峯神社の春季大祭に参列させてもらったおりの旅行記をのこします。


古峯神社とは

 北海道の砂川市の吉野4条南8丁目にある“古峯教総本部”と称する神社です。祭神は「古峯大神 八百萬神 日本武尊」。
 ネットに流布している由緒によると、

明治28年、当時の奈江村字砂川に、夢枕にたった神の御託宣によって神祠を建てた石橋民吉という青年がいた。彼は、母親の強い感化で栃木県の古峯神社を信仰し、古峯ヶ原山で荒修業をして神徳霊感を体得した後、新天地を求めて、親、弟妹、仲間を率いて入植してきたという。この神祠が、現在の砂川市にある古峯教総本部の創始である。

 普通の神社とは趣が少々ことなる神社です。以前は札幌にも布教所があったようですが、いまはおそらく砂川の総本部たる神社単体で活動しているのでしょう。facebookでは神道系の独立教派を名乗っています。

砂川市/古峯神社へ

気になるポスター

 2025年4月20日(日)に札幌駅でJRの岩見沢行きの普通列車に乗りました。岩見沢駅で乗りかえて、砂川駅で降車しました。乗車時間は約一時間半でした。

子ども落語教室のポスター

 砂川駅に接続している『砂川市地域交流センター ゆう』で印象的なポスターを目にしました。子ども向けの落語教室のポスターなのですが、イラストが妙にかわいかった。

絵師が知りたい……

 こんなに可愛い絵をみたら、子供をちびっこ落語家に育てずにいられないでしょう。この落語教室のポスターはほかにも存在していてネットでみられますが、いずれも同じように絵が可愛かった。絵師が知りたいですが、わかりません。

古峯神社へ歩け歩け。

砂川市の東側の風景。

 砂川駅から歩きました。電車の車窓からべつの神社の鳥居がみえていましたが、そちらは後回しにして、古峯神社へむかいました。

念願の古峯神社は(たぶん)すぐそこだ。

 二十分ほどあるくと、古峯神社への案内板がみつかりました。いなせな紅いのぼりが活気を感じさせて、曇天下の砂川市街を明るくしてくれた気がします。このあたりでは栄えている神社なのだと思い知りました。

前方でチャリを引いていたおばちゃんは、この直後にUターンして引返していきました。

 最初の案内板からまださらに歩かねばなりませんでしたが、沿道に並んでいるのぼりをみると期待が高まります。

左に鳥居がみえる。

古峯神社に到着した。

黄金色の大鳥居『黄金ノ門』

 砂川市の古峯神社が名物とする黄金の大鳥居がこれです。もっとも、黄金と呼ぶにはだいぶ色がくすんでしまっていますが。
 ちょうどほかの参拝者も車で来ていました。春季大祭への参列者にちがいありません。

 手前の掲示板によると、願い札をもらって願い事を書き入れてからこの大鳥居をくぐると、成就が近づくらしい。「御百度参りの形とることが念願成就の近道なり」と書かれているので、ぐるぐると百回はこの鳥居をくぐるとよいのだろう。
 春季大祭への参列だけで満足したので、御百度参りはやっていません。そもそもわたしは特別な願い事がないので、神社に行くといつも願い事をひねりだすのに困っています。

参道

大鳥居から入ってすぐのところにある句碑。

「俺に是非を説くな 激しき雪が好き 野村 秋介」

 野村秋介という新右翼の大物を顕彰する碑石が境内に立っていました。右翼団体がやってきて清掃をしているようです。なぜこのようなものがここにあるのか、意味深です。

境内の全景。
手水場。
『創立百三十年記念碑』。
創立百三十年は去年(2024年)である。
参道わきにある稲荷神社らしき祠。
二の鳥居。

さきほどの『黄金ノ門』よりも小さいですが、色はこちらのほうが見事です。古峯教の総本部たる古峯神社に独特の個性があらわれていて素晴らしい。

春季大祭

独特の様式の拝殿。

春季大祭がこれからはじまることが人の出入りによってわかっていたので、まよわず拝殿の中に入りました。

中で一枚だけ撮った写真。

 二十人強の参列者がいました。八つの提灯がぶら下がっていて、小壁(長押の上のスペース)には天狗の面がたくさんかけられていました
 奥には白い小鳥居神鏡供物の米がありました。

天狗の面のイメージ(写真ACより)

 整然と祝詞が奏上されて、参列者もともに柏手を打ち、祓をいただきました。
 かなりお年を召した神職がわきで正座椅子に座り、若い神職がおつとめをしていましたが、お年を召したほうは跡目を譲った先代の宮司様というところだったのかもしれません。

 終了後には、参列してよかったというすがすがしさを味わいました。九月の秋季大祭にもぜひとも参列したい。

御朱印・お守り・神璽

 大祭の終了後に御朱印の授与を申し出ると、こころよく書き入れてくださった。平時は午前中にしか御朱印の授与をおこなっていないそうです。

勢いのある力強い書体。

 風格がある書体と天狗に独自の風格があります。書き入れの御朱印のなかのお気に入りになりそうです。

 金色のお守りをもらいました。いかにも金運が上がって幸福になれそうです。

神札

 神社のお札をもらうのはこれが初めてのことです。これからは神社で御朱印のみならずお札ももらおうと最近決意しましたが、一番目は砂川の古峯神社になりました。古峯大神に見守ってもらっている気持ちで大切にしていきます。
 金色のお札立てはヤフオクで落札したものです。古峯大神にはぴったりの居所でしょう。

砂川市/砂川神社へ

 徒歩で来た道をもどり、砂川駅とのあいだにある砂川神社に立ち寄りました。電車の車窓からみえた鳥居はこの神社のものです。

錆びだらけで年季が入った鳥居。
むこうには白くてきれいな鳥居もあります。
手水場は水が出ませんでした。

 境内は広いですが、寂れた感がかなりありました。建物がいくつかありましたが、いずれも人がいる気配がありません。神社としての体裁は整っていますが、砂川市の衰退を如実に反映しているかのような静けさがありました。

拝殿。

 拝殿にはむき出しの板が立てられていました。風雪をしのぐためでしょうか。拝んでいるあいだに、右側の板が揺れてばたんと音を立てるので吃驚してしまいました。
 板がなければ、白くて秀麗な社殿なのかもしれません。

 境内の建物の呼び鈴を鳴らして神職を探しましたが、だれも出てきませんでした。御朱印はもらえません。電車からみえた白い鳥居をくぐって、境内から立ち去りました。

砂川市/金比羅神社へ

 せっかく札幌市から砂川市まできたのだから、さらに神社を探索してみます。砂川駅をはさんで反対側のメインストリートにやってきました。

 「もっと元気な砂川を目指して」。こんなスローガンを掲示されたら、元気を出す気がますますなくなってしまうのはわたしだけでしょうか。イラストも時代を感じさせて哀愁を引き立てています。

砂川市の人口はおよそ一万五千人。周辺の元炭鉱町よりはマシなほうですが、衰退の一途をたどっているのはおなじです。

砂川でおそらく一番栄えている通りです。
金比羅神社

 喫茶店を尻目にみて「昼だからあそこでなにか食べよう」と考えながら、ちいさな金比羅神社までやってきました。川辺の住宅街の片隅にまぶしい朱色の祠が立っています。コンパクトですが、参道にはしっかりと石畳が敷かれていて、由緒を刻んでいたのだろう重厚な石碑も建てられています。もっとも、石碑の文章は摩耗していて、とても読めませんでしたが。
 賽銭を入れるところがありませんが、しっかりと手を打って、訪れた挨拶をしておきました。

 喫茶店には立ち寄らずに、そのまま砂川駅までのんびりと歩いて戻りました。市民の台所といえる大きなスーパーもあり、町の活気をすこしは感じることができました。
 時代遅れのビデオショップがあって、古い名作アダルトアニメのVHSがたくさん棚に並んでいるのが、ウインドウからみえました。営業していたら物色するために入りたいところでしたが、もう廃墟同然で、やっていなさそうでした。在庫の行方が気になる……

江別市/錦山天満宮へ

 砂川駅から電車で江別市までやってきました。高砂駅で降りて数年ぶりの江別のハードオフをチェックしてから錦山天満宮に行ってみよう、と考えていましたが、乗り過ごしたのか、その先の野幌駅で降車することになりました。
 よって、先に錦山天満宮へゆきます。どちらからでもいいんだけど。

 野幌駅から十分も歩けば、「錦山」という風雅な名称を冠した錦山天満宮に到着します。江別市は砂川市よりも栄えているので、町を歩く気分がだいぶちがいました。町の繁栄が札幌中心部からの距離に正比例しているのは切ない。

石碑がいろいろと立っています。

 隣に郷土資料館があるからか、境内が公園みたいに広く見えました。

手水場が使えます。
絵馬とおみくじがびっしりと結ばれています。

 祭神は天照大神と菅原道真公。
 ここは御朱印に力を入れていて、月替わりのクリア御朱印までありましたが、通常の御朱印を書き入れてもらいました。先客が書き入れてもらったのを脇から見て、自分も欲しくなりました。

 すこし気が早い鯉のぼりと兜が季節感を添えてくれています。江別市が「レンガのまち」であるというアピールもできています。

 北海道の開拓使は建築資材としてレンガを使うことを奨励していました。現在の江別市にふくまれる野幌地域は大正時代に北海道の煉瓦生産の中心になりました。
 なんと現在でも三つの煉瓦工場が野幌で稼働しているそうです。

「江別 煉瓦 幸路みくじ」

 道内十五(現在)の神社で授与されている「えぞみくじ」の江別版を引きました。江別名産の煉瓦でできたサイロの形をしています。中身はたしか『小吉』が出ました。

 それから、歩いてハードオフ江別店へむかいました。歩くには少々遠いですが、電車代を節約したくなる微妙な距離が憎い。
 数年前にここで買ったPCケースを、メインPCに長く愛用していましたので思い出深い店です。いまでもパソコンコーナーの品ぞろえは比較的いいようにみえました。ひさしぶりに足を運ぶことができて、満足しました。

 江別駅からほど近い民家の外壁に非公認萌えキャラクターの榎本煉ちゃんがいます。萌えキャラクターというキャッチフレーズにもはや時代を感じてしまいます。

 江別河川防災ステーションというところで榎本煉のグッズが販売されているという情報がありますが、いまでも在庫があるのでしょうか。一度確認しに行きたい。


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