『孤独な環境が、私に自由と責任を教えた。』
患者さんの脳波検査を行う予定だった。
病棟に向かうと、患者さんはちょうど入浴中。
少し待機することにした。
技師の都合だけでなく、
患者さんの状態や病棟のスケジュールに
合わせて検査を行う。
そうすることで、職員同士の関係も
円滑に保てると思った。
患者さんを救う上で
チーム医療とは「チームの柔軟性」が大事なのか?
精神科の先生がこう言っていた。
「生理機能を担当する技師は
脳波が"読める"とか、心エコーが"できる"か。
極めたものができて初めて“技師”
と言えるんだよ」
だから私は、一つ一つの検査を大切に、
「脳波も心エコーもできる技師」
になりたいと思っている。
検体検査では、
値を一つひとつ確認しながら、
「納得できる検査結果」を
医師に提供することが技師の務めだ。
「あいつの検査結果はあてにならない」
そう思われてしまったら、それこそ大変。
検査結果を全体で見ることは、
新たな発見につながるだけでなく、
精神科に臨床検査技師がいる意味
そのものだと感じている。
心電図では、
波形を見て「正常ではない」と
気づけるようになることが大切。
異常波形を理解できれば、
医師から質問されたときにも答えられるし、
患者さんのことをより深く覚えられる。
何より、
自分で心電図を読めるようになることが、
「信頼関係につながる」と思った。
シンさん(上司)が言っていた言葉が
印象に残っている。
「一人でやらなきゃいけないことも多いけど、
逆に言えば一人で自由にできるってこと。
気楽にいきましょう。」
その言葉に、すごく救われた気がした。
【今日学んだこと】
✔︎結果を見るのではなく、結果の“背景”を見る
→正しい数値だけでは不十分。
「なぜ?」と考える視点が 臨床的価値を生む。
✔︎自由に動くとは、自分の行動に責任を持つこと
→自由でいるとは、信頼を保つことで成り立つ。
※登場する人物や会話は、心の記録をもとにした創作です。
