🌕🐂『文明は滅びても、このマグカップは棚の右端のまま』「牡牛座=のんびり」違います。牡牛座は、のんびりしているのではありません。勝手に速度を変えられるのが嫌なだけです。

🌕🐂『牡牛座、世界を“所有権と使用感”で認識している説』

――ザザッ……こちら第2ハウス・地上倉庫放送局です。

本日の議題。

「牡牛座=のんびり」

違います。

牡牛座は、のんびりしているのではありません。

勝手に速度を変えられるのが嫌なだけです。


牡牛座OSを起動すると、
最初に表示される画面はこれです。

📦 所有物
🍞 食料
🛏 寝床
💰 金
🪑 椅子
🌿 土地
🫖 湯呑み
🧦 いつもの靴下

そして画面中央に、

「現状:問題なし」

と表示されます。

ここで誰かが、

「もっと効率よくしません?」

と言った瞬間、

牡牛座OS:

変更理由を入力してください。


双子座係員:

「新しい店できたで!」

牡牛座:

「今の店でええ。」

射手座係員:

「旅に出よう!」

牡牛座:

「ここでええ。」

水瓶座係員:

「システム全部更新しよう!」

牡牛座:

「壊れてへんやろ。」

獅子座係員:

「もっと華やかに!」

牡牛座:

「この椅子座りやすいねん。」


ここで牡牛座の本質が出ます。

牡牛座は、

「何を持っているか」

だけではなく、

「身体に馴染んでいるか」

を見ています。

値段100万円の椅子でも、
座り心地が悪ければいらない。

500円のマグカップでも、
手に馴染んで10年使ってたら、

国家重要文化財です。

割った人間、

国外追放。


牡牛座の価値観は、
頭で作られていません。

全部、





手触り
温度

から決まります。

だから牡牛座に、

「理論上はこちらの方が優れています」

と言っても、

「で、俺に馴染むん?」

で終わる。

性能表より、

触った感じ。

市場価格より、

自分が欲しいか。

流行より、

飽きずに使えるか。


これが不動宮です。

一度、

「これでよし」


が成立したら、

世界が動いても本人は動きません。



周囲:

「制度変わりました!」

牡牛座:

「ほう。」

周囲:

「時代変わりました!」

牡牛座:

「ほう。」

周囲:

「みんなもう使ってません!」

牡牛座:

「俺は使っとる。」

終わり。


そして牡牛座の恐ろしいところ。

外から見ると、

「執着」

に見えることがあります。

しかし本人内部では、

執着ではありません。

保守管理です。

「手放せない」

ではなく、

「まだ使えるのになぜ捨てる?」

なんです。


蠍座が来ます。

「思い出が染み込んでるから捨てられないんですね……」

牡牛座:

「いや普通に使えるから。」

蟹座:

「家族との思い出が……」

牡牛座:

「いや茶碗として性能がいい。」

魚座:

「魂が宿って……」

牡牛座:

「食洗機対応やし。」


精神世界、強制終了。


牡牛座にとって価値とは、

存在が現実に役立っていること。

食える。
座れる。
寝られる。
暖かい。
気持ちいい。
長持ちする。
金になる。

このへんです。

非常に地上。

非常に物理。

非常に強い。


なので牡牛座の「所有欲」も、
単なるケチではありません。

自分と物との間に、

身体的な接続

がある。

お気に入りの布団。

いつものスーパー。

いつもの道。

いつものパン。

いつもの鍋。

いつもの店員。

全部、

生活OSの一部です。

そこを突然変えると、

牡牛座OS:

⚠️ 周辺機器が見つかりません
⚠️ 生活環境に重大な変更
⚠️ 再起動を拒否します

になります。


だから牡牛座に、

「もっと自由に生きよう!」

と言っても、

自由とは何か、から違う。

牡牛座にとって自由とは、

好きな場所で、
好きな物を使い、
好きな物を食べ、
好きな速度で、

誰にも急かされないこと。

これです。

飛び回る自由ではない。

動かなくていい自由。


そして牡牛座の支配星は金星。

ここでよく、

「美しいものが好き」

と説明されます。

もう少し正確に言うと、

快適なものを選び続けた結果、だいたい美しくなる。

です。

器。

布。

木。

陶器。

食べ物。

香り。

音。

全部、

「気持ちいい」が先。

美学は後からついてくる。


📻 ザザッ……

本日の結論。

水瓶座:

「あれ全部、俺以外やな。」

獅子座:

「で、誰が俺の舞台に出るん?」

牡牛座:

「これ、誰の? 俺の? ここから動かすなよ。」

そして三日後も、

半年後も、

十年後も、

同じ場所に置いてある。

地震が来ても、

文明が崩壊しても、

そのマグカップだけは棚の右端。

なぜなら、

そこが一番取りやすいから。

――以上、第2ハウス地上倉庫局、

『文明は滅びても、このマグカップは棚の右端のまま』

でした。


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