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飛鳥 むかし むかし

「日本国発祥の地、飛鳥」は私たち日本人の常識的基礎知識です。
しかし、古代史研究家でもない限り、なかなか飛鳥のことは知られていませんし、関心を寄せる人も少ないのかもしれません。
一般的に、日本文化を語るときは、京都から始まることが多いですね。
京都を語れば日本は分かる、と思われているようです。
確かに千年の都は、現在の日本文化の多くの基礎になっているのでしょう。
しかし平安京遷都は8世期末で、それ以前の都は主に奈良にありました。
漢字も、その他日本文化の基盤である隋・唐の文明も、多くの渡来知識人が飛鳥に持ち込みました。そして彼らは日本人になっていきました。
おそらく当時の飛鳥は国際都市だったのでしょう。
だから日本を語るのであれば、まず飛鳥藤原京・平城京を知る必要があると思うのです。
今回紹介する本は、その目的に最適で、飛鳥に特化し、詳細に、かつ非常に平易に紹介してくれているものです。
その本とは、朝日新聞出版の2冊セット「飛鳥むかしむかし(飛鳥誕生編)」と「飛鳥むかしむかし(国づくり編)」です。
価格は各¥1,850です。
古本ショップ「老しウェルテル」でも保管していますが、出品していません。
理由は、おそらくまだ新本が手に入りますのと、私自信が手元に残しておきたく、あちこち落書きしているためです。
この本は元々、朝日新聞奈良版で2013年から2016年まで連載された新聞記事だったそうです。
そのため、他の地方ではあまり知られることがなかったのだと思います。
私もたまたま明日香の奈良県立万葉文化館を訪れたときに、併設されている書店で見つけた本でした。
この万葉文化館も大変面白い場所で、地階には飛鳥時代の街の様子が原寸大で展示されており、当時の街にタイムスリップした感覚が味わえます。

早川和子さんのイラスト1例

本にはイラストレーター早川和子さんのイラストがふんだんに載せられており、ビジュアル的にも楽しく、分かり易く作られています。
近年、考古学調査が盛んになった結果、内容の一部は修正が必要とされる箇所があるかもしれませんが、全体として飛鳥の基礎知識を得るにはお勧めの本です。
また、本には早川和子さんのイラスト版飛鳥地図が付いていますので、この本を携行して飛鳥地域を巡るのにも適していると思います。

早川和子さんの飛鳥イラストマップ

ところで、私は「日本古代国家成立」に関しては、自分なりに調べ、実はオーソドックスな古代史とは全く違う、ユニークな考え方を持っています。
「古事妄想記」と一見ふざけた題名の本を一冊、アマゾンで出しています。
中身はいたって真面目なのですが・・・・全く売れていません。


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