初代団長、ドン・メリルという男。──すべての笑いはここから始まった。
みなさん、こんばんみい🤡🌙
仮面のまま寄り添う道化、
エル・ダムズでございます。
今日の劇団、朝から地獄の始まりだった。
熊が出るから「公演は16時で終わりにしよう、んふ!」と騒ぐ団長。
「は?せっかくフリシグでお客さん来てるのに、17時までやらない意味ある?」と噛みつくジュリさん(団長の妹)。
……いや、兄妹で勝手に揉めるのはいいから、
こっち巻き込む前に 劇団員の体力ゲージを見てくれよ😇
って話である。
ぼくは横で、
「冬眠前の熊よりこの劇団のほうが荒れてるな……」
と静かに悟りを開いておりました🧘♂️
初手から毒混じりで申し訳ないんだけど、
こういう混沌すら“この劇団らしい”と思えてしまうのは──
昔から、この劇団を牽引してきた ひとりの“怪物” の存在あってこそ。
今回は、ずっと書きたかったその男──
初代団長“ドン・メリル” の物語を綴ります。
どうぞ、よろぴく🎪🔥
✡︎
🎭 [第一幕] ドン・メリルとは?
朝からまた、あの咆哮が劇団を揺るがす。
もう、ぼくらにとっては“慣れた朝”だ。
会長「おいグベェェェェェ!!うろちょろしてないで落ち葉をほうきで捌けェェェェェ!!」
……はい、始まりました。
これがラガドット劇団の“モーニングコール”である。
そう、彼こそが──
ラガドット劇団の会長にして、初代団長。
ドン・メリル(89)。
ぼくの頭の中では、
ドン・メリルはまさに
“生まれながらの舞台人”だった
中学を卒業してすぐに、アクロバットと力技の曲芸で周囲を凌駕し、
それから70年以上も劇団を引っ張ってきた“不敵の男”である。
年齢こそ重ねたが、体格は現団長とほぼ同じ。
現役時代のパフォーマンスこそ難しいものの、
その“声”と“威圧感”はいまだ健在。
誰も逆らえず、誰も置いていけない。
笑いと恐怖のバランスで、ラガドットを支えてきた。
今なお、彼の一喝が鳴り響くたびに、
劇団の空気が──ぴしり、と引き締まる。

自分で言うのもなんだけど、
メチャ気に入ってます笑
✡︎
🎬 [第二幕] 若き日のドン・メリル──伝説のはじまり
ここから先は、
ぼくの頭の中で何度も上映されている
「若き日のドン・メリル」である🎬
ドン・メリルは、まさに“生まれながらの舞台人”だった。
中学を卒業したその足で大道芸の世界に飛び込み、
アクロバット、ジャグリング、火吹き、鉄パイプ曲げ、空中ブランコ──。
……なお、
演出担当はぼくです🤣
なんでもやった。なんでも笑わせた。
そして、笑わせながら“圧倒”していた。
彼の代名詞は「笑いと筋肉のグラディエーター」。
観客が笑うと、なぜか背筋をピンと伸ばし、
拍手が鳴ると、ジャンピング腕立てからのウィンドミルを始める🤸🏼🌀
一体何のパフォーマンスなのか誰もわからなかったが、
それが「ドン・メリル流」だった。
ピート先輩はこう語る。
「初代団長は、舞台に立つ前から空気を支配してた」
誰かがステージで失敗しても、
メリルが「よくやった!」と叫べば、会場は笑いに包まれる。
それは“指導者”というより、“カリスマ”というほうが近かった。
そして1950年代後半、
メリルはついに仲間数人とともに小さなテント劇団を立ち上げる。
その名が──ラガドット。
「損して得を掴み取る」
彼のその言葉が、今も劇団の“座右の銘”として語り継がれている。
✡︎
🔥 [第三幕] 暴君か、それとも英雄か──ドン・メリル伝説の裏側
若き日のドン・メリルは、とにかく“恐れ知らず”だった。
人が3メートルの高さで飛び込むなら、彼は5メートルから飛ぶ。
火の輪をくぐるときも、燃やす量を倍にして観客を沸かせた。
「命がけで笑わせろ。
命もかけれねぇ奴は、何をやっても三流だ。」
それが彼の口癖だった。
だが、その情熱はときに“狂気”と紙一重。
舞台裏では怒号が飛び交い、道具係が泣きながら逃げ出すこともあった。
初代団員のひとり・ピート先輩はこう語る。
「ジジイはただ“怖い”んじゃない、“熱い”んだ。
ただし、火傷するレベルでな。」
稽古場ではミスを許さない。
団員が転べば
「そんなパフォーマンスいらねェェェェェ」
舞台でウケれば
「調子に乗るなァァァァァ!」
まさに“暴君”。
けれど、不思議なことに──
彼の舞台は、どんなときも“笑い”で終わっていた。
転んでも、怒っても、観客が笑っていた。
「恐怖のなかに、笑いがある」
それがラガドット劇団の原点であり、今に続く“道化の哲学”だ。
そして今でも団員たちは語る。
「怒鳴られた記憶と同じくらい笑わせてくれた記憶もあると」
ドン・メリル。
暴君か、英雄か。
そのどちらでもなく、きっと“笑いに取り憑かれた亡者”。
でも、誰もが彼を“会長”と呼ぶときだけは──
なぜか、ほんの少しだけ背筋が伸びるのだ。
✡︎
🎪 [終幕] 終わらない喝采──ドン・メリルが残したもの
いま、ドン・メリルはもう舞台には立たない。
体力も落ち、足も少し震える。
一昨年、柿の木に登ったときに梯子から落ちて腰の骨を折ったせいだ←よく召されなかったって思う笑
それでも、テントに姿を見せると空気が一瞬で変わる。
団長も先輩も後輩も、誰もが背筋を伸ばす。
「まだこの人の一声で劇団が動く」
って、みんなわかってる。
稽古中、会長はよくぼくのそばに来て言う。
「ダムズくん。ケガだけはするなよ。
昔から“ケガと弁当は自分持ち”だと言ったものだ。」
静かな声。
だけど、どんな怒鳴り声よりも響く言葉だった。
──“暴君”の声じゃない。
“師匠”の声だった。
ぼくらが仮面をかぶる理由も、
笑いの奥に悲しみを隠す理由も、
きっと全部、ドン・メリルが最初に見せたものなんだ。
そして、ある日こんなことを言った。
「それとな、俺の息子(団長)の言うことは聞かなくていい。
俺が死んだら皆で劇団を辞めろ。
バカ息子に劇団は継がせられん。」
……いや、どんな遺言よ🤣
だけど本気で言ってた。
その目にはまだ、“現役”の炎があった。
そして今日も、奥の部屋から声が響く。
「おいグベェェェェェ!
駐車場に置いた自販機はいつ撤去するんだァァァァァ!?
客ばっかり減らしやがってこの野郎!!」
あれは、冗談でも創作でもない。
全部、実話である。
でもその怒号が、なぜか心地いい。
その声が響く限り──
ラガドット劇団の喝采は、まだ終わらない。

✡︎
🎞️ あとがき
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
ドン・メリルという“伝説”を今回こうして文章にできたのは、
ぼくにとっても、ちょっとした念願でした。
劇団という場所は、華やかに見えて、裏ではよく誰かが怒られ、
誰かが泣いて、誰かが笑わせて、
そんな混沌の中でようやくひとつの舞台が立ち上がる。
その中心に 70年以上も立ち続けたのが、
やっぱりこの人──ドン・メリル。
今回の記事では、彼の“良いところ”ばかり書きましたが、
実際は 無茶苦茶なお願い をしてくることも多々あります🤣
(ほんとに、突然とんでもないことを言う。びっくりする笑)
そのへんの裏話は、また近いうちに。
“メリル会長の無茶振り編”として書きますのでお楽しみに🔥
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この記事は「ピエロの日常」に収録しました。
泣いたり笑ったり、仮面のまま過ごす日々のワンシーン。
そんな“道化のリアル”を綴った日常録です。
劇団にまつわる話もここに入っています!
💫次回予告
メリル会長の怒号がテントを揺らした今夜。
その余震が収まる前に──
明日は、ぼく自身の“言葉の正体”を解き明かします📚🤡✨
フォロワーさんから届いた質問、
「ダムズさんの“パフォる”って何ですか?」
そこから始まった ダムズ語の旅。
はろろん、ぬおーん、黒ダムズ、んふ🎵……
いつの間にか増え続けた謎ワードの裏側。
すべてまとめて公開しちゃいます。
次回『ダムズ語辞典!皆真似してちょ←え』
あなたも知らないうちに “ダムズ語話者” になっているかも?
お楽しみに🤩
それでは、にゃは⭐️
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仮面のまま、でも確かに書いていきます──。