* Column is a diary:キース・ジャレットのスタンダーズを聴いて(6,300字)
仕事のための資料としてキース・ジャレットのスタンダーズをまとめて聴いていた。
そしたら、1980年代前後のアコースティックジャズ回帰に関心が向いたので、最初は軽く聴き直していたが、徐々に家のCDをあれこれ掘り起こすことになり、CDの山ができていった。それをメモがてら、箇条書きにしていたのだが、せっかくなので文章として作り直して、ここにまとめておくことにしました。
◉キース・ジャレット
キース・ジャレットがゲイリー・ピーコック、ジャック・ディジョネットとの通称《スタンダーズ・トリオ》での1作目『Standards vol.1』がリリースされたのが1983年。
これまでソロピアノでの即興演奏や、インパルスからリリースしていたデューイ・レッドマンらとのアメリカン・カルテット、ECMからリリースしていたヤン・ガルバレクらとのヨーロピアン・カルテット、その他、多重録音やクラシック音楽関連の録音など、とにかく変わったことをやる人で、ジャズの中ではオルタナティブな存在と言っても良かったと思う。キースがやっていた音楽はどれも異質なものばかりだった。
そんなキースがピアノトリオでいわゆるジャズ・スタンダードを演奏するという、モダンジャズの王道であり人気フォーマット、つまりはベタであり、ある意味では超保守的なことにキースが取り組むというのは、リアルタイムではかなり驚きがあったんだろうなと想像できる。
一応、1977年にゲイリー・ピーコック主導だが、同メンバーでの『Tales Of Another』を吹き込んではいるので、予兆はある。が、あくまで予兆に過ぎないとは思う。
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