* review is a diary:Laura Jurd - Rites & Revelations(2,600字)
UKジャズと言えば、トゥモローズ・ウォリアーズを中心としたカリビアンやアフリカンのルーツを反映した音楽だと思われがちだが、言うまでもなく黒人だけがジャズをやっているわけではない。むしろ、ブリティッシュジャズ、もしくは日本では英国ジャズなんて呼ばれていた時代は、イギリスのジャズと言えば白人が演奏するジャズだった。どちらかと言えば、ロックの影響を受けていたり、現代音楽やフリーインプロヴィゼーションの要素も感じるイギリスらしいジャズが主流だったと思う。
2017年のマーキュリープライズにノミネートされたダイナソーというバンドがいる。彼らはそんなイギリスのジャズの系譜の延長にいるバンドだったと思う。
というのも、彼らの前には同じくマーキュリープライズで評価されたポーラー・ベアーのような存在がいて、そこからさらに遡るとジャズロックに至る歴史観で捉えることができる。彼らはそんな先人たちに連なる「ロックやエレクトロニックミュージックの影響などを巧みに取り入れたハイブリッドなジャズ」を演奏していた。イギリスのジャズと言えば長い間そんなイメージが強く、だからこそ、トゥモローズ・ウォリアーズ以降の今のUKジャズの流れはとんでもなく大きな変革だったと言える。
話を戻すと、ダイナソーのメンバーにはトランペット奏者のローラ・ジャードとピアニストのエリオット・ガルヴィンがいる。それぞれソロ作をリリースし高い評価を得ている。どちらも作品を出せばクオリティは常に高い。ただ、近年のトゥモローズ・ウォリアーズのイメージが強すぎるイギリスのジャズの中では、彼らの良作は埋もれていて、少し不当な評価を受けているようにも感じる。
今年、ローラ・ジャードが新作『Rites & Revelations』を出した。これがとにかく素晴らしかった。
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