#5 【恋愛・結婚】パートナーの「あれ取って」、もう自分で取って!
(ピアノとサックスによる、ジャズ風の落ち着いたBGM)
シャキーン!ドゥクドゥクドゥク…ブン!
ウィンドミルからのトーマスフレア!はい、どうも!
(カチッ、とポーズを決める音)
みんなの心のスキマ、お埋めします。
身長10cm、青ジャージがトレードマークの妖精、小さいおっさんやで!
いやー、しかしアレやな。
最近、なんでもかんでも「タイパ」や「コスパ」言うて、効率ばっかり求められる世の中になったよな。
ワシみたいに小さいと、移動するだけでも大変やねん。
そこのテーブルまで行くん、人間で言うたら42.195km走るマラソンみたいなもんやからな。
タイパ最悪や。
せやから、なんでもかんでも「やっといてー」とか言われると、
「自分でやった方が早いやろ!」って、心の中でツッコミ入れてまうわ。
ま、ワシの場合は、女王アリに言われたら逆らえへんのやけどな。
働きアリの宿命や。トホホ…。
(BGMがフェードアウト)
(♪~『小さいおっさんの、なんでも(爆笑)相談室~!』~♪ ←おっさん本人が歌っている、ちょっと音程が外れたジングル)
さーて、今夜もワシ、小さいおっさんが、
みんなの心のもやもやを、笑いと涙で晴らしていくで!
早速、お便り紹介しよか。
ラジオネーム…「歩くリモコン」さん!
ブッ!(笑)
なんやその名前!最新式のAI搭載家電かいな!
「OK、リモコン!テレビつけて!」言うたら勝手につけてくれるんか!
便利やなー、一家に一台欲しいわ!…って、ちゃうわ!
歩くリモコンさん、ツッコミどころ満載のネーミング、おおきに!
えーっと、プロフィールは…
40代の主婦の方やな。
いつも家事に育児に、お疲れさんです!
旦那さんの「リモコン」役までやらされてるとは…心中お察ししますで。
ほな、早速そのお悩み、聞かせてもらおか。
(お便りを読み上げる声、少しエコーがかかる)
「小さいおっさん、こんばんは。いつも楽しく拝聴しています。
夫のことで相談です。
夫は、すぐ手が届く場所にあるテレビのリモコンやティッシュペーパーを、
自分で取ろうとせず、決まって私に『あれ取って』と頼んできます。
最初は気にならなかったのですが、毎日毎日、一日に何度も言われるうちに、
だんだんイライラするようになってしまいました。
『すぐそこにあるんだから自分で取ってよ!』と喉まで出かかりますが、
そんなことで腹を立てるのは、私の心が狭いだけなのでしょうか。
おっさん、こんな時、どう返したら角が立たずに、
『自分で取って』もらえるようになるんでしょうか?」
…なるほどなぁ。
歩くリモコンさん、お便りありがとうな。
いやー、これは…わかるで!
めっちゃわかる!
これはな、心が狭いとか、そういう話やない。
断じてない!
毎日毎日、積み重なる「小さなイライラ」が、
気づいたら富士山みたいにデカくなってもうてる、っていう典型的なパターンや。
例えるならな、
歯に挟まったゴマが、ずーっと取れへん感じや。
一個一個はちっさいねん。でも、めっちゃ気になるやろ?
そういうことやねん。
旦那さんからしたら、
「え、リモコン取ってあげるくらい、ええやん」
って感じなんやろな。悪気はゼロや。
でもな、こっちは違うねん。
家事やって、子どもの世話して、やっと一息ついた瞬間に、
「あれ取って」。
…知らんがな!
「あれ」ってなんやねん!指示代名詞で会話すな!
ワシはエスパーちゃうねんぞ!
いっそのこと、旦那さんの周りに、
回転寿司みたいにリモコンもティッシュもスマホも全部乗せたレーン、作ってあげたらどうや?
「へい、お待ち!」言うて。
(効果音:回転寿司の到着音)
そしたら旦那も「お、マグロ来た」みたいなノリでリモコン取ってくれるんちゃうか?
知らんけど。
…なんてのは、まあ、半分冗談でな。
(BGMが再び流れ始める)
歩くリモコンさん、
ここからは真面目な話、さしてもらうで。
旦那さんが「あれ取って」って言うんは、
歩くリモコンさん、つまり、奥さんであるあなたのことを、
心底、信頼しきってる証拠やねん。
完全に気を許して、甘えとるんやな。
それは、夫婦として素晴らしい関係が築けてるってことでもあるんやで。
せやけど、甘えられる方にも限界はあるわな。
「親しき仲にも礼儀あり」や。
大事なのは、怒りの感情をそのままぶつけるんやなくて、
「私はこう感じてるねん」っていう“自分の気持ち”を、正直に、でも柔らかく伝えることや。
例えばな、
旦那さんに「あれ取って」って言われたら、
鬼の形相で「自分で取れや!」って言うんやなくて、
一回、ニッコリ笑ってみるんや。
で、ちょっと困った顔して、
「も~、すぐそこにあるやん(笑)」
って、可愛く返してみる。
冗談っぽい雰囲気を出しながら、
「私の手、今ふさがってるねん。ごめんなー」とか、
「今、ええとこやねん、このドラマ!」とか、
何か理由をつけて、やんわり断ってみるんや。
ポイントは、「あなたの頼みは聞けません」と突き放すんやなくて、
「あなたの頼みを聞きたい気持ちはあるんやけど、ごめん、今できへんねん」
っていうスタンスで伝えること。
これをな、「アサーティブネス」って言うんや。
自分も相手も大切にするコミュニケーションやな。
もう一つ、試してほしいんが、
「『あれ取って』って言われると、なんか私、家政婦さんみたいで、ちょっとだけ悲しい気持ちになるねん」
って、素直に伝えてみること。
「あなたが悪い!」って責めるんやなくて、
「私は(I am)こう感じる」って、自分の感情を主語にして伝える。
これを「I(アイ)メッセージ」って言うんやけどな。
これを言われたら、旦那さんも「え、そんなつもりじゃ…」ってハッとするはずや。
悪気がないからこそ、ちゃんと言葉にして伝えてあげることが、ものすごい大事やねん。
夫婦ってな、空気みたいなもんや。
普段は意識せえへんけど、なくなったら生きていかれへん。
でもな、その空気が、ちょっとでも淀んだり、臭くなったりしたら、
めっちゃ気になるやろ?
その淀みを、こまめに換気してあげる作業が、
今の歩くリモコンさんには必要なんや。
怒るんでも、我慢するのでもなく、
窓をちょっと開けて、「気持ち、伝えてみる」。
そしたらな、旦那さんっていう部屋にも、新しい空気が入ってくるで。
「あ、そうか。俺、甘えすぎてたんやな。これからは自分で取ろ」ってな。
すぐには変わらんかもしれん。
でも、諦めずに、ユーモアを忘れずに、
「はいはい、今日の私はオフモードでーす(笑)」
なんて言いながら、ちょっとずつ旦那さんを教育していくんや。
大丈夫。
歩くリモコンさんは、心が狭いどころか、
ここまで旦那さんに付き合ってあげてる、めっちゃ心の広い、素敵な奥さんやで。
自信、持ちや!
(BGMがだんだん大きくなる)
さて、そろそろお別れの時間やな。
夫婦っちゅうのは、言わんでもわかる関係もええけど、
言葉にして伝えなあかん時もあるんやで。
今日の晩酌は、旦那さんの隣で、
「いつもお仕事お疲れ様。あなたがいてくれるから、私も頑張れるわ」
って、ちゃんと口に出して言うてみ?
そしたら、旦那さんも「リモコンくらい、これからは自分で取るわ」って、
言うてくれるかもしれんで。
ほな、また来週!
みんな、ええ夢見ろよ!おやすみ!
(BGMがフェードアウト)
この番組は、あなたの心のスキマを埋める、にちよう村(公認心理師)の提供でお送りしました。
【今回の話のタネ】
◯ 甘えの構造
心理学者の土居健郎氏が提唱した、日本人に特徴的な心理構造。
相手への絶対的な信頼感をベースに、他者に依存し、受け入れてもらうことを期待する心理状態を指します。
夫婦や親子など、親密な関係において見られやすいとされています。
◯ 非言語コミュニケーション
言葉以外の手段(表情、声のトーン、視線、ジェスチャー、姿勢など)を用いて行われるコミュニケーションのこと。
言葉で伝わる情報(言語情報)よりも、こうした非言語情報の方が、相手の感情や本音を強く伝えることがあると言われています。
◯ アサーティブネス
相手のことも自分のことも尊重しながら、自分の意見、考え、感情を、誠実に、正直に、そしてその場に合った適切な方法で表現すること。
攻撃的(アグレッシブ)でも、受動的(ノン・アサーティブ)でもない、「第3の自己表現」とされています。
☆最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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