#3 【人間関係】「人見知り」って、治さなアカン?
(ピアノとサックスによる、ジャズ風の落ち着いたBGM)
まいど! 小さいおっさんやで!
(シャキーン!という効果音と共に、ブレイクダンスで派手に登場)
クルクルクル~、ピタッ!
どうや、今週もキレッキレの登場やろ?
ワシ、身長10cmやからな。
普通の人がつまずくような段差でも、ワシにとっては断崖絶壁や。
こないだもな、収録スタジオに来る途中、歩道のちょっとした亀裂にハマってもうて。
ワシからしたらグランドキャニオンやで、ほんま。
(笑い声の効果音)
必死でジャージの袖まくって、ロッククライミングみたいにして登ったわ。
通りすがりのお姉さんに「あら、可愛いムシさん」って言われたけどな。
断じてムシちゃうわ!
上下青ジャージ着た、れっきとした妖精のおっさんやっちゅーねん!
まあ、そんなこんなで今週も無事、スタジオにたどり着けてよかったわ。
人生、毎日がアドベンチャーや!
ほな、今週もゆる~っと始めよか!
(♪~『小さいおっさんの、心が軽くなる人生相談~!』~♪ ←おっさん本人が歌っている、ちょっと音程が外れたジングル)
さーて、今週もリスナーさんからお便りが届いとるで。
どれどれ…ラジオネーム「飲み会の隅っこ」さんからや!
わかるわ~!
飲み会の隅っこ、落ち着くよな~!
なんかこう、戦場を見渡せる司令官席みたいな感じ、あるよな。
「お、あそこのグループ、盛り上がっとるな」とか、
「あ、あの子、グラス空いてるで。誰か気付いたってーな!」とか。
隅っこは、いわば神の視点やねん。
ええやん、ええやん、「飲み会の隅っこ」さん!
ほな、プロフィール紹介しよか。
「飲み会の隅っこ」さんは、30代のプログラマーさんやな。
なるほど、普段からパソコンとじっくり向き合うお仕事やねんな。
そら、急に大勢の人間と向き合え言われても、OSが対応しきれんわな。
よっしゃ、お便り、読ませてもらうで。
「小さいおっさん、こんばんは。いつも楽しく拝聴しています。
私は昔からの人見知りで、初対面の人と何を話せばいいか分からず、いつも孤立してしまいます。
特に会社の飲み会などが苦痛で、無理に話そうとすると見事に空回りし、後で『なんであんなこと言っちゃったんだろう…』と一人反省会をしては、ひどく落ち込みます。
人見知りは治すべき欠点だと思って、コミュニケーションに関する本を読んだりもしましたが、一向に改善されません。おっさん、人見知りって、無理してでも治さなアカン病気なんでしょうか?」
…とのことや。
「飲み会の隅っこ」さん、お便り、おおきに!
いやー、切実な悩みやな。
わかるで、わかるで、その気持ち!
初対面の人との会話なんてな、言わばノールックでキャッチボールするようなもんや!
どこに投げてええかわからんし、相手がどんな球投げてくるかもわからん。
そら、暴投もするし、顔面にデッドボール食らうこともあるわな。
(カーン!という野球の快音)
で、無理に話そうとして空回りするの、あれ、なんて名前つけよか?
『人間関係前のめりスリップ症候群』とかどうや?
(笑い声の効果音)
勢い余ってスベって、心に青タン作るねん。
しかもその青タン、誰にも見えへんから余計にタチ悪いわな。
「あいつ、おもろい奴やな」って思われたい一心で、渾身のギャグかましたら、シーン…みたいな。
あれ、空気凍るどころか、絶対零度までいくよな。
ワシもな、妖精界の合コン行ったとき、
「ちっさいけど、夢はでっかいで!」とか言うて、スベり倒したことあるからな。
「飲み会の隅っこ」さんの気持ち、痛いほどわかるで。
…なんてのは、まあ、半分冗談でな。
(BGMが、少しテンポダウンして、より落ち着いた雰囲気に変わる)
ここからは、真面目な話、しよか。
まず、一番大事なことから言うで。
「飲み会の隅-っこ」さん、「人見知り」はな、病気でもなければ、欠点でもないんや。
ただの「個性」や。
あんたが持ってる、大事な大事な「特性」の一つやねん。
世の中にはな、大きく分けて2種類の人間がおる。
エネルギーが外側に向かう「外向的」なタイプと、
エネルギーが自分の内側に向かう「内向的」なタイプや。
「飲み会の隅っこ」さんは、典型的な後者、内向的なタイプやねん。
大勢でワイワイ騒ぐよりも、一人か少人数で、じっくり物事を考えたり、感じたりする方がエネルギーが充電される。
プログラマーっていう仕事を選んだんも、たぶん、その特性が関係しとるんちゃうかな。
一つのことに深く集中して、ロジックを組み立てていく。
それがあんたの得意なことやし、心地ええ状態なんや。
せやから、無理に「外向的」になろうとする必要は、一切ないで。
アジの開きがマグロになろうとするようなもんや。
無理があるし、そもそもどっちも美味しいやんか。
自分の土俵で勝負せな、アカン。
じゃあ、どうすればええのか。
答えは簡単や。
「話そう」とするから、しんどくなるねん。
これからは、「聞こう」とすることに全振りしてみてくれへんか?
そう、「聞き役」に徹するねん。
無理に自分から面白い話、せんでええ。
相手に気持ちよ~く喋らせてあげたら、それだけでもうコミュニケーションは大成功や。
人間っちゅーのはな、基本的に自分の話を聞いてほしい生き物やねん。
特に、おしゃべりな人ほどそうや。
あんたがすることは、たった3つだけや。
一つ、相手の目を見て、うんうん、て頷く。
二つ、相手が言ったことを、「〇〇なんですね」って繰り返す。
三つ、魔法の相槌、「さしすせそ」を使う。
…と言いたいところやけど、ワシ流はもっと簡単や。
相槌の「へ・ほ・ま」や。
「へぇ~!」
「ほんで、どうなったんですか?」
「マジっすか!?」
この3つを、感情込めて言うだけでええ。
これだけで、相手は「この人、めっちゃ俺の話、興味持ってくれてるやん!」って勝手に勘違いしてくれるから。
(キラキラ~ンという効果音)
「飲み会の隅っこ」さんは、たぶん、人の話をじっくり聞く才能があるはずや。
プログラミングでコードのバグ見つけるみたいに、相手の話の面白いところ、もっと聞きたいところを、冷静に見つけられるはずやねん。
でな、もし、ほんのちょっとだけ勇気が出たら、
自分のことを、ほんのちょっとだけ話してみるんや。
これを「自己開示」って言うんやけどな。
例えば、「僕、プログラマーなんですけど、休みの日は家でずっとコード書いてるんですよ」とか、
「最近、〇〇っていうアニメにハマってまして」とか。
ほんの些細なことでええ。
自分の情報をちょっとだけ開示すると、相手も「あ、この人、心開いてくれてるな」って感じて、自分のことを話しやすくなるもんやねん。
キャッチボールで言うたら、まず自分から「ほいっ」て、取りやすいフワ~っとしたボールを投げてあげる感じやな。
まとめるとやな、
1.「人見知り」は治さんでええ。あんたの個性や。
2.無理に話すな。「聞き役」に徹してみい。
3.魔法の相槌「へ・ほ・ま」をマスターせえ。
4.勇気が出たら、ちょこっとだけ自分を「自己開示」してみる。
これだけでええ。
これなら、できそうな気ぃ、せえへんか?
飲み会の隅っこは、あんたの特等席や。
そこから、司令官みたいに人間観察して、話しかけやすそうな、一人でポツンとしてる人に、そっと近づいて、
「お疲れ様です。〇〇さん、お話聞いていいですか?」って、聞き役から始めてみたらええ。
あんたは、そのままでええねん。
無理に変わろうとせんでええ。
自分の特性を活かした戦い方をすれば、人間関係はもっと楽になるはずやで。
応援しとるからな!
(BGMがフェードインしてくる)
ちゅーわけで、今週はここまで!
いやー、喋りすぎたらノド渇いたわ。
ビールジョッキ一杯の雨水が飲みたい気分やな。ワシにとってはプールやけど。
(ゴクゴク…プハーッ!という効果音)
最後に、これを読んでくれてる「隅っこ」仲間のみんなに、小さいおっさんから一言。
隅っこでもええねん。
隅っこにはな、隅っこにしか咲かん、可憐な花があるんやで。
ほな、また来週!元気でな!
(BGMがフェードアウトしていく)
この番組は、あなたの心のスキマを埋める、にちよう村(公認心理師)の提供でお送りしました。
【今回の話のタネ】
◯ 内向性・外向性
人の関心やエネルギーが、自分の内的な世界に向かうか(内向性)、外的な世界に向かうか(外向性)で性格を捉える考え方です。
どちらが優れているというものではなく、生まれ持った気質・特性とされています。
◯ 自己開示の返報性
自分が相手に対して心を開き、プライベートな情報などを打ち明ける(自己開示する)と、相手も「自分も話さなければ」という気持ちになり、同じように自己開示をしてくれやすくなる、というものです。
これにより、相互の親密さが高まります。
◯ 傾聴
コミュニケーション技法の一つで、ただ話を聞くのではなく、相手の話に深く、共感的に耳を傾ける姿勢のことです。相手の言葉だけでなく、その裏にある感情や意図を理解しようと努めることで、話し手は安心感を得て、より深い自己理解へと繋がります。
☆最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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