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#8 【家族】親からの電話、出たくない時どないしよ?


(ピアノとサックスによる、ジャズ風の落ち着いたBGM)

(ブレイクダンスの激しい音)
(キュッ!キュッ!ドスンッ!)

どーもー!
みんなの心のスキマ、お埋めします!
身長10cm、青ジャージがトレードマークの妖精、小さいおっさんやで!

(シュタッ!とポーズを決める音)

いやー、しかしアレやな。
最近のスマホ、画面でっかすぎひん?

ワシなんか、通知を一個見るんに、画面の端から端まで全力疾走やで。
LINEの返信打つんは、もはやスポーツや。

こないだなんか、文字入力しようとして足滑らせて、
顔面から画面にダイブしてもうてな。
「あwせdrftgyふじこlp」
って、謎の呪文を好きな子に送ってしもたわ。
既読スルーどころか、未読スルー決め込まれとるわ。アカン。

ま、ワシの恋愛事情はどーでもええねん。

今週も、みんなの心のもやもや、笑いと心理学で晴らしていくでー!

(♪~『小さいおっさんの、心を軽くする人生相談~!』~♪ ←おっさん本人が歌っている、ちょっと音程が外れたジングル)

さーて、今週の相談者さん、いってみよか!

ラジオネーム、「もしもし母さん」!

やかましわ!
…いや、ちゃうちゃう。ワシがツッコんだらアカンな。

「もしもし」言うてんのは、お母さんの方やったな。失礼失礼。
なんや、もうラジオネームから哀愁が漂ってきとるがな。

ほな、プロフィールを紹介するで。
「30代・独身の方」からのご相談や。
うんうん。
ほな、早速お悩み、読ませてもらうで。

(少し真剣なトーンで読み上げる)
「小さいおっさん、こんばんは。
いつも楽しく拝聴しています。
相談は、母親との電話についてです。
母は心配性で、頻繁に電話をかけてきます。
電話に出ると、決まって『ちゃんとご飯食べてるの?』『体は大丈夫?』から始まり、
最終的には『いい人はいないの?』『いつ結婚するの?』というお決まりのコースです。
心配してくれる気持ちは、ありがたいんです。
本当に、ありがたいとは思うんです。
でも、同じことの繰り返しで、正直、電話が鳴るたびに胸がズンと重くなります。
最近では、母からの着信を見るだけで、出たくないと思ってしまう自分にも嫌気がさします。
どうすれば、このしんどい気持ちを軽くできるでしょうか?」

(ふぅー、と息を吐く音)

あ〜…、なるほどな。
もしもし母さん、相談ありがとな。
わかるで。
めっちゃ、わかる。

親からの電話って、ありがたいねん。
ありがたいねんけど…なんか、ボディブローみたいに効いてくる時あるよな。

「元気?」は、もはやジャブや。
「結婚は?」は、右ストレート。
「孫の顔は?」まで来たら、もうアッパーや。KO負けや。

心配してくれてるっていう「愛のグローブ」つけてるから、こっちも強く言い返されへんしな。
タチ悪いわー(笑)

もういっそ、電話かかってきた瞬間に、

「はい!こちら、開運なんでも鑑定団!あなたのお悩み、5000円から承りまーす!」

とか言うて、業者さんのフリでもしたろか!

「え?結婚?あー、それオプションになりますねー。成婚料は年収の3割でお願いシャス!」

とか言うてみ?
次からかかってこんようになるで、多分。知らんけど。
(コホン、と咳払い)

…なんてのは、まあ、半分冗談でな。

(BGMが少しボリュームダウンし、落ち着いた雰囲気に)

もしもし母さん。
よう聞いときや。

あんたはな、ちっとも悪いことないで。
親からの電話をしんどい思うんは、親不孝でもなんでもない。
むしろ、心が健康な証拠や。

大事な話を3つするから、耳の穴かっぽじって、よーく聞いとくんやで。

まず一つ目。
「それ、あんたの問題ちゃうで」って話や。

お母さんが「結婚はまだか」とか「体が心配」とか言うてくるやろ?
それってな、突き詰めると「子どもが結婚せんと、私が安心でけへん」「子どもがちゃんと生活してへんと、私が心配でたまらん」っていう、お母さん自身の問題やねん。

あんたの人生は、あんたのもんや。
お母さんの不安を解消するために、あんたが結婚したり、お母さんの言う通りに生きたりする必要は、これっぽっちもないねん。

お母さんの課題と、あんたの課題を、ごっちゃにしたらアカン。

あんたが背負うべきは、自分の人生をどう楽しく生きるかっていう課題だけや。
お母さんの機嫌をとるんは、あんたの仕事ちゃうねん。

二つ目な。
「『やめて』って言われると、余計やりたないねん」って話。

人間ってな、不思議なもんで、「ああしなさい」「こうしなさい」って言われれば言われるほど、反発したくなる生き物やねん。
「勉強しなさい!」って言われて、「よっしゃ、やるで!」ってなる奴、おらんやろ?
それと一緒や。

「結婚しなさい」って言われ続けると、「したるかー!」って気持ちになってまう。

つまり、お母さんの心配は、あんたのためを思ってのことかもしれんけど、
そのやり方が、逆にあんたを結婚から遠ざけてる可能性もあるっちゅうこっちゃ。
皮肉な話やけどな。

せやから、「心配してくれてありがとう」って感謝は伝えつつ、
「でもな、お母さん。その話をされると、正直しんどいねん。プレッシャーに感じて、余計に考えられへんようになるねん」って、自分の気持ちを正直に伝えてええんやで。

「(あなたが)心配しすぎや!」って相手を責めるんやなく、
「(私は)そう言われるとしんどい」って、自分を主語にして伝えるんや。
これを「I(アイ)メッセージ」って言うんやけどな、これなら相手も受け入れやすい。

そして、三つ目。これが一番大事かもしれん。
「ええ距離感、作ろか」って話や。

親子かて、元は他人や。
ずっとベッタリやとしんどなる時もある。
ええ関係を保つためにはな、「心の境界線」を引くことが大事やねん。

例えばな、

「電話は、週に1回、日曜の夜にしよか」

って、あんたからルールを提案してみるんや。
「その代わり、その時は私もちゃんと時間とって、ゆっくり話すから」ってな。

いきなり全部シャットアウトするんやない。
「ここまではOK。でも、ここからは私の時間やから、ごめんな」っていう線を、優しく、でもハッキリと引くんや。

最初は、お母さんも戸惑うかもしれん。
「なんでそんな冷たいこと言うの?」って言われるかもしれん。
でもな、それでええねん。

一瞬ギクシャクしたとしても、長い目で見たら、その方が絶対にお互いのためになる。
なあなあにして、あんたが我慢し続ける関係の方が、よっぽど不健康やで。
課題を分離して、自分の気持ちを伝えて、心地いい境界線を引く。

これをやるんは、勇気がいるかもしれん。
でもな、もしもし母さん。
あんたはもう、お母さんの言うことを聞かなアカン子どもやない。
自分の人生のハンドルを、自分で握る大人や。

親を大事に思う気持ちと、自分の人生を大事にする気持ちは、両立できるんやで。
ええ距離感で、これからもお母さんと、ええ関係を築いていってな。
応援しとるで。

(BGMがフェードインしてくる)

さーて、そろそろお別れの時間やな。
親も一人の人間、子も一人の人間。
心配する気持ちも、しんどい思う気持ちも、どっちも本物や。

せやからこそ、お互いが楽になれる「ちょうどええ場所」を探す旅が、大事なんやろな。
ほな、今週も最後まで聴いてくれて、おおきに!

また来週、この時間にお耳にかかりましょ。
お相手は、小さいおっさんでした!ほななー!

(BGMがフェードアウトしていく)
この番組は、あなたの心のスキマを埋める、にちよう村(公認心理師)の提供でお送りしました。


【今回の話のタネ】

〇 課題の分離(アドラー心理学)
これは、自分の課題と他者の課題を切り離して考えることです。
誰かの期待を満たすために生きるのではなく、自分の人生に責任を持つという考え方。
親の「心配」は親の課題であり、それに応えるかどうかは子の課題、と分離して捉えることで、過度なプレッシャーから解放されます。

〇 心理的リアクタンス
人間が、他人から何かを強制されたり、自由を制限されたりすると、それに反発して逆の行動を取りたくなる心理的な作用のことです。
「~しなさい」という説得が、かえって相手を頑なにさせてしまうのは、この心理が働いているからです。

〇 境界線(バウンダリー)
他者との間に引く、心理的な「線」のことです。
健全な人間関係を築くためには、どこまでが自分で、どこからが相手なのか、何を受け入れ、何を受け入れないのかを明確にする「境界線」を適切に引くことが重要だとされています。
親しい間柄であっても、尊重すべきプライベートな領域は存在します。


☆最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

☆この番組が、あなたの心に何かを残せたら幸いです。
他の番組でも、またお会いできるのを楽しみにしています。

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