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2025年6月の活動まとめ🐧旭山と天売島

もう7月も半分過ぎてしまったのですが、天売島に行った記録を書くのに時間がかかってしまいようやくの更新です。

6月は繁殖期ということもあり、動きが多い1か月でした。

旭山動物園(6回)

55番の新規参入(?)でいつに増して激しめだったキングのペア形成は以下の通り落ち着きました。
2番♂-40番♀
4番♂
13番♀
28番♀-35番♂
29番♂-46番♀【NEW】
36番♀-37番♀
38番♂-50番♀【NEW】
39番♀-45番♀【NEW】
49番♂
55番♀
新しいペアが3つもあるのがポイントですね。29番がとにかくモテていたのですが、50番が徐々に離脱していき、早々に38番とペアを組んだりして「この戦いは無理だな…他当たろう…」という判断?が働いたことがうかがえます。38番は今年も13番とよさげな感じだったのですが、13番が産卵したときにはすでに50番に相手を変えていました。38番が13番と行動していた時は50番は29番にアピールするグループにいたので、これは人間と似ている部分かもしれず、お互いのよきタイミングの重なりなんだなあと思ったりしました。

そして、28番と35番の長年のペア。28番が2シーズンぶりの換羽で活力を取り戻してあちこちにアピールしていましたが、夜はやっぱり35番のところに戻ってきて一緒に寝ているというほっこりエピソード。

私が毎年ペアがどうなったかを記録しているのは、キングがどのようにして相手を選んでいるのか、本に書いてあることの確認しているうちに、書いてないことが現場にある気がしてきたからです。中でも49番の選ばれなさは群を抜きます。体も大きいし色もいいし鳴き声もよくてどこも悪いところは感じられず、実地研究で言われている諸条件は満たしているように思うのですが、やはり何かが違うよう。押しが強すぎるのか、やはり人間に見えない何かがあるのか…観察は続きます。

イワトビはたぶん3ペアくらい抱卵しているのですが、どれも孵化には至っていません。20番は、最近また恋敵の10番との喧嘩の噂が…。10番が8番とデートしてるのは見ました。

ジェンツーは41番と43番の抱卵が好調に見えます。これは勝手な私の感覚なのですが、43番はお客さんの扇子や傘、パンフレット、スマホなど興味を持ってすぐに窓ガラスに寄ってくるので人気があるのですが、今年は少し我慢をしているというか、足を止めるような様子がありました。それでも遊びには来るんですけどね。去年はためらいなんてなかったので!夜は43番とちゃんと交代しているようで、意外とちゃんとやることやってて少しホッとしました。2卵抱いているのを私は初めて見たので、いつもと違う様子に勝手に期待しまくっています。

3番と47番の卵は残念ながら…だったのですが、その後も交尾を確認。なんと47番が再産卵をしました。卵を失うと再産卵があるとは聞いていましたが、初めてその状況を確認しました。

天売島(初)

以前知床に行ったとき、ケイマフリという海鳥がいることを初めて知りました。その時は「ペンギンそっくり!しかもかわいい!」だったのですが、後に生息数がとても少ない事を知ります。その後旭山動物園で開催された「あにまるハッピーマーケット」で、天売島ケイマフリプロジェクトの寺沢さんが講演されて、天売島のことやケイマフリのことについてもお話を伺いました。海面を走りながら離陸する姿、つがいが寄り添う愛おしい姿、そして黒の胴体に映える赤い足!いつか、天売島で見てみたいという気持ちがわき、ついに友人と一緒に1泊2日で行ってきました。天候にも恵まれ(天売島は霧が多いらしい)、申し込んだすべてのツアーで目的達成!

ケイマフリは天売島に200つがいほど生息しています。春になると天売島や知床半島のウトロの断崖絶壁にやってきて子育てを行う渡り鳥のようですが、その詳細なルートはまだよくわかっていないようです。
断崖絶壁で子育てをするという厳しい環境ながら、ケイマフリの出で立ちにはその険しさがあまり感じられず、むしろ愛らしさや気品が大きく勝ります。

水面を蹴りながら離陸するケイマフリのみなさん
ペアにあっち行けと言われてこの顔

その他、80万羽生息していると言われるウトウの帰巣は、時速70kmで営巣地に戻ってきて多少減速しながらも草むらにバサーッ!!!と突っ込んで着地するという…なかなか緊張感ある時間でした。その様子はストーリーハイライトのなかにありますので、ぜひご覧ください。

ウミネコの上空を飛んでいるのがウトウ。小さな黒い点もすべて!

天売島に来て感じたのは、海鳥の繁殖地の保護にも人の暮らしとのバランスが必要ということでした。天売島の西岸は日本海の荒波で削られた断崖絶壁なので人が暮らしにくく、住宅は東岸のみ。これである程度住みわけができているように思います。ただ、人が持ち込んだ家猫が野良猫となり、野外で繁殖して海鳥のヒナを襲うようになったことから、約100匹を島外に出して新しい飼い主を見つけるという取り組みも行ったそうです。また繁殖地に面する道路は夜間通行自粛などの対策を取って、事故を減らそうとしていました。右側の斜面がウミネコの繁殖地なので、道路もウミネコだらけです。

ギリギリまで粘るウミネコたち

この先がウミネコの繁殖地・黒崎海岸。斜面にびっしりウミネコ親子がいるので、ニャーニャー騒がしく、ペンギンの営巣地に行ったらこれ以上なんだろうな~と想像することができました。それなりの臭いと、賑やかさ、そしてヒナを狙うカモメが上空を旋回している様子もガイドさんに説明していただきました。

ウミネコ親子。ビフォーアフターあまりに違いすぎる

早朝に小型船に乗って海側から断崖絶壁を見てきました。

ヒメウのペア。間にヒナがいます
ピンクの足はオオセグロカモメ。ヒトデ咥えてた
ケイマフリの翼が思いのほか大きい!
こういうゴツゴツ浅瀬がいっぱいあってあちこちでケイマフリが佇んでいる
豪快な傾斜とシマシマ。1200万年前に火山活動があり、鉄分を多く含むためか赤茶色、こげ茶色の岩肌に大きめの岩がボコボコ埋まっている。こういう岩を巣としていたのが先ほどのウミウ。
コケ?のような植物が岩肌に生えている場所もあり、よりケイマフリが映える。
(うしろでカモメが捕食中)
アザラシもいた(長いしでかい)
赤岩。こちらの方がシマシマ度高め。
真ん中のくぼみにいるのは…
オロロン鳥(ウミガラス)。
デコイを置き、鳴き声をスピーカーで流して繁殖を促す

船酔いに弱い私ですが、送迎の方いわく「酔った方はほとんどいないし、みんな撮影に夢中でそれどころではない」とのこと😂迷惑かけるといけないのでセンパアProを飲んで臨みましたが、全く酔いませんでした。次から次へと海鳥がやってくるし、寺沢さんの素晴らしい操縦で海鳥たちに静かに近づくことができるのでシャッターチャンスだらけ。酔う暇なし。参加者の皆さんはゴツイレンズを持ってましたが、私は記録主義者なのでスマホ+望遠レンズとCanonのPower Shot Zoom2本で全部撮影しました。

北海道海鳥センター

天売島に行くなら、羽幌町にある北海道海鳥センターもおすすめ。海鳥という括りでペンギンを俯瞰できますし、天売島で観察するときの解像度も爆上がり間違いなしです。

目のしくみの特徴
足ひれの違い
翼のちがい
足のつくりのちがい

昨年10月にケープペンギンの生存可能性の評価が絶滅危惧種(EN)から近絶滅種(CR)に悪化したとき、現地の近況を伝える動画を目にしました。ケープが数を減らす原因は地球温暖化による採餌環境の変化や、人の活動に巻き込まれてしまったり、人が魚を取りすぎている、その調節弁が機能していない、その他乱獲など歴史的な問題も絡んでかなり複合的なのだと知りました。

でもそれは単にペンギンが入り口だっただけで、決してペンギン「だけ」の問題ではないということが私の中ではとても大事な視点だと思いました。海鳥センターの展示は、ペンギンの問題は海鳥の問題でもあるということをまさに示していて、やはりこの視点は大事にしていきたいと思いました。

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