エッセイ『見えないものに流されて』試し読み
エッセイ『見えないものに流されて』を2026年1月より販売開始しました!
本記事では、B6サイズ、138p、約7.2万字の書籍から、一部試し読みとして公開致します。
1.どんな本?
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エッセイZINE
『見えないものに流されて』
「普通」に流されて生きてきた36歳までの日々と、喪失、その後の気づきを書いたアラフォーの等身大赤裸々エッセイ。
「普通」「当たり前」「みんなやってる」
……それは、私の人生なのか?
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【こんな人におすすめ!】
・周りの目が気になる
・なんとなく生きづらい
・会社員、妻、母…役割に押し潰されそう
・自分が何をしたいか分からない
・ノンフィクションが好き
【読者の声】
「魂が震える作品」
「嗚咽して泣いた」
「自分を見ている気分」
「AIには絶対書けないやつ」
「読了した瞬間、鳥肌が立ちました」
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2.試し読み
私が36年間見てきた世界には、なんとなく決まった空気があって、私はそれに、逆らえなかった。
逆らうという発想もなかった。
自分で決めたわけではないのに、なぜか常に自分の行動の指針になっていた。幼少期や思春期の様々な経験、誰かの言葉、時代の空気、年齢や性別によって与えられた役割、そして私自身の流されやすい性格。
それらにより、無意識の前提がたくさん形成されていた。
無意識なので、流されているという自覚すらなかった。
「女は外見を磨く努力をすべき」
「大学を卒業したら正社員になるべき」
「結婚、出産、子育てが女の幸せ」
「良いお母さんにならなければいけない」
こういうことが、いつの間にか自分の無意識下の前提になっていた。
これらの前提が疑うべきものになったのと同時に、もっと大きな大きな前提が、私の無意識下にどっかりと根を下ろした。
それは「人はいつか必ず死ぬ」ということだ。
一度疑ってしまった前提を、再び自分の人生の前提にすることは、もうできない。
芽生えた疑いは消えない。疑っているものを自分の無意識に染み込ませることはできない。
そして今、私の中で大前提になった「人はいつか必ず死ぬ」は疑いようもない事実だ。
本来誰だって知っているはずの生物の宿命だ。
こんな大前提を差し置いて、学歴とか正社員とか、そんなことを人生の前提として生きてきたなんて、大バカだ。
もう以前の自分には戻れない。
「普通」「当たり前」「みんなやっている」それは事実かもしれないけれど、だからって自分も同じことをしなければいけない理由にはならないのではないか。
あまりにも自分の中に深く染み込みすぎていて、空気という名の前提を疑うことを一度もしなかった。思考停止状態だった。
思考停止して、感覚で読み取れる空気に従うのは楽だ。
自分には向いていないのでは?と思えることを「みんなやっているから」という理由で強引にねじ伏せて、嫌々やる苦しさはあるものの、相対的には楽だ。いちいち考えなくていいのだから。
私は今まで楽をして生きてきた。
自分の頭で考えず、多数派に乗っかり、正解らしいルートを進むことで安心を得ていた。
3.書影、本文写真




4.販売について
【2026年イベント出店予定】
1/18 文学フリマ京都10
3/8 ZINEフェス東京
5/4 文学フリマ東京42
5/23 ZINEフェス東京
6/28 はじめてづくりマーケット
7/4 ZINEフェス栃木
9/13 文学フリマ大阪14
11/8 文学フリマ東京43
【通販はこちら】
https://ema-kobayashi.booth.pm/
【お取扱い書店】
これまで、開業準備中のお店を含めて10軒の書店さまに納品させていただきました!
こちらの記事にまとめています。
【書店さまお取扱い歓迎!】
小林エマ名義で一冊!リトルプレスに登録しております。
一冊!リトルプレスを経由しない場合はDMでもご注文を承っております。
お取引条件、詳しいご注文の流れはInstagramの固定記事に記載していますので、よろしければご確認ください。
