書評:N.T. ライト『悪と神の正義』(教文館)本書は、かの「9.11」テロの時代になされた講演を元にしており、第一章はその当時の政治的世界情勢から説き起こすので、少しは現実と真剣に切り結ぶのかと思いきや、結局は「悪と向き合えるのはキリスト教だけ」という手前味噌に終わる、竜頭蛇尾の書。結論は「赦し」しかない…