【俺の悲しみはお前の幸せ】七海 文〈ななみ あや〉俺には二人の女が存在していた。1人は、鬱陶しい女。もう1人は、捌けた女。この二人の女の存在が、俺自身に、どんな影響を与えていったかを、ここに示したい。 気付いたときには、両親の居る家を飛び出し、この狭い空間のこの部屋で、独りで暮らしている。この部屋は、殺風…