EMC AI LAB|【Chapter 6】Midjourneyプロンプト設計講座|「ディテール」は、ただ多ければ良いわけではない
※本連載は<全編無料>で公開します。
※本連載で解説するプロンプト設計の考え方は、
Midjourneyに限らず、ChatGPT(画像生成)や Nano Banana など、
他の生成AIツールでもそのまま応用可能です。

■ プロンプトは文ではなく、設計である
Midjourneyは感情を理解しません。
単語の「意図」ではなく、
構造と情報の優先順位を読み取ります。
良い結果は、
・感情的な文章
・美しい形容詞
から生まれるのではありません。
どの情報を、
どの順番で、
どの強さで与えるか。
この設計こそが、
Midjourneyプロンプトにおける
結果の安定性と再現性を決定します。

本連載では、
「生成AIの使い方」を説明するのではなく、
Midjourneyプロンプト設計という視点から、
結果をコントロールする方法を整理していきます。

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Chapter 6
ディテールは、ただ多ければ良いわけではない
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AI画像生成のコツの本質は、
情報量をただ増やすことではなく、
どの層のディテールを固定するかを決めることです。
写実・表現・コントロールは、
粒度の指定です。
情報量を増やすことではありません。
※ここで言う「多い/少ない」は文字数の話ではありません。
「固定すべき層が明確かどうか」の話です。
■ 情報量と解像度は別物である
情報量が多い = 形容詞が増えること
解像度が高い = 物理層が固定されること
例:
「beautiful steel」→ 情報量は少ないが曖昧
「brushed stainless steel with micro scratches」
→ 情報量は増えているが、固定しているのは“物理層”
量ではなく、
どの層を止めたかが重要です。
ディテールを増やすことは、
制御を増やすことではありません。
制御とは、
「どの解像度で指定するか」を決めることです。
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① 肌ディテール(質感の粒度)
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【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

portrait of a woman, cinematic --ar 2:1
→ 肌が過度に滑らかになる
→ 不自然に作り物っぽくなる
→ 毎回質感が揺れる
【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

photorealistic portrait of a woman in her 30s, natural skin texture with visible pores, subtle fine wrinkles around the eyes, no beauty retouch, soft diffused lighting, realistic tonal transitions, neutral background --ar 2:1
→「粒度」を固定
→ フォトリアルの安定
質感・表現方法は、
美しくすることではなく、
物理を固定することです。
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② 金属ディテール(反射の精度)
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【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

metal object on a table --ar 2:1
→ エッジの反射が不安定
→ 形がバラバラ
【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

brushed stainless steel object, fine linear brushing marks visible, controlled sharp edge reflections, micro surface scratches, high specular highlights, studio lighting with clear reflection control, clean background --ar 2:1
→ 反射方向が明確
→ 形がはっきり表現
→ 微細傷を表現
商業ビジュアル 生成では、
素材感の破綻=信用の破綻です。
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③ 布ディテール(繊維の解像度)
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【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

fabric close-up --ar 2:1
→ 布の色、質感がバラバラ
→ 繊維構造が曖昧になる
【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

macro shot of woven cotton fabric, individual fibers clearly visible, tight weave structure, natural thread irregularities, soft side lighting revealing micro shadows, neutral color palette --ar 2:1
→ 「布」と書くのではなく繊維単位で固定
→ 繊維の質と色が明確
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④ 水ディテール(物理挙動)
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【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

water splash --ar 2:1
→ 水の質感が曖昧
→ 粒子が融合する
→ 屈折が不自然になる
【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

high-speed photograph of water splash, individual droplets sharply separated, clear surface tension curvature, transparent water with realistic refraction, frozen motion, black background
--ar 2:1
→ 表面張力
→ 屈折を固定
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⑤ ガラスディテール(透明素材の物理性)
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【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

→ 形がバラバラ
→ 厚みが表現されない
→ 屈折が不安定
【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

clear glass sphere, visible thickness at the edges, accurate light refraction, sharp caustic light patterns on the surface below, clean high transparency, subtle internal reflections, neutral studio lighting, dark minimal background --ar 2:1
→ 厚み固定
→ 屈折固定
→ コースティクスと内部反射を固定

■ 本Chapterの要点
・ディテールはただ多ければ良いわけではない
・指定すべきは「物理層」
・情報は増やすのではなく、階層を固定する
・粒度が明確なほど、写実 表現 コントロールは安定する
Midjourney v7 使い方において、
最も重要なのは
「どの層で制御しているのか」を理解することです。

■ 終わりに
AIは雰囲気を理解しません。
処理しているのは、
構造化された情報です。
プロンプト 書き方 上級とは、
長い文章を書くことではなく、
・どの物理層を固定するか
・どの解像度で指定するか
・どこを曖昧に残すか
これを判断できることです。
次回は、
<Style>は結果の範囲を制限する装置
を解説します。
本連載は〈全編無料〉で公開しています。
毎週1回更新予定です。
Midjourneyを使っているけれど、
結果が安定しない、
なぜそうなるのか説明できないと感じている方にとって、
思考を整理するヒントになれば幸いです。
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