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EMC AI LAB|【Chapter1】Midjourneyプロンプト設計講座|プロンプトを書く前に、すでに決まっていること

※本連載は<全編無料>で公開します。

※本連載で解説するプロンプト設計の考え方は、
Midjourneyに限らず、ChatGPT(画像生成)や Nano Banana など、
他の生成AIツールでもそのまま応用可能
です。

■プロンプトは文ではなく、設計である


Midjourneyは感情を理解しません。
単語の「意図」ではなく、
構造と情報の優先順位を読み取ります。

良い結果は、
・感情的な文章
・美しい形容詞
から生まれるのではありません。

どの情報を、
どの順番で、
どの強さで与えるか。

この設計こそが、
Midjourneyプロンプトにおける
結果の安定性と再現性を決定します。

本連載では、
「生成AIの使い方」を説明するのではなく、
プロンプト設計によって
結果をコントロールする方法を整理していきます。

【Chapter 1】
プロンプトを書く前に、すでに決まっていること


Midjourneyで安定した結果を出すためには、
プロンプトを書く前に、
すでに決めておくべき前提条件があります。

それは、
「何を主役として見せるのか」
「視線はどこから始まるのか」
「この画像は、撮られたものなのか、描かれたものなのか」

この前提が曖昧なまま
Midjourneyプロンプトを書いてしまうと、
AIは判断を委ねられ、
結果は毎回ランダム生成に近い状態になります。

これは失敗ではありません。
設計が存在しない状態で
生成AIを動かしているだけです。

■プロンプトは3つの役割で設計する



安定した結果を得るために、
EMC AI LAB / EMCIFY では、
プロンプトを次の3段階で設計しています。

プロンプト前半(最も強力)
 主役・ジャンル・画像の定義
プロンプト中盤(情報設計)
 光・構図・カメラ・視線・ディテール
プロンプト後半(補正要素)
 スタイル・質感・雰囲気の微調整・画面比率など

この順番は非常に重要です。
前に書かれた情報ほど、
結果への影響力は強くなります。

プロンプトは文章ではなく、
条件を順番に接続する設計図です。

■例① 人物|モヤっとしたプロンプト → 設計


【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
beautiful Asian woman, cinematic portrait --ar 2:1

・アジア人という以外の条件がない
・年齢・画角・視点・背景が毎回変わる
・AIの判断に委ねられる範囲が広い

言葉は美しくても、
設計情報が不足しています。

【⭕ 設計を先に決める】

【⭕ 設計後プロンプト(接続|2:1)】
Photorealistic portrait of a Japanese woman in her late 20s, face and upper body framed at eye level, neutral facial expression, clear focus on the eyes, single soft key light coming from the left, no fill light, plain light-gray background with no objects, studio photography style, natural skin texture, realistic color grading, horizontal composition with negative space --ar 2:1

・人種・国籍:日本人
・年齢帯:20代後半
・主役:人物(顔と上半身)
・視線の始点:顔
・カメラ:目線の高さ
・光:左からのキーライト(フィルなし)
・背景:無地・オブジェクトなし
・撮影ジャンル:スタジオポートレート
・画面比率:横長(2:1)で余白を確保

結果が安定する理由は、
AIが判断する余地を
一つずつ削除しているからです。

・❌ 形容詞を増やす=制御ではない
・⭕ 判断基準を減らす=制御である

■例② 動物|モヤっとしたプロンプト → 設計

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
cute dog, soft light --ar 2:1

・犬種・年齢・距離・背景が毎回変わる
・「かわいい」の解釈がAI任せ

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Photorealistic portrait of a Shiba Inu, adult dog, medium size, front-facing, eye-level camera angle, calm expression, soft natural daylight coming from the left, sharp focus on the eyes, outdoor setting with a simple park background, greenery softly blurred in the distance, no people, no objects around the dog, realistic fur texture, natural color grading, horizontal composition with breathing space --ar 2:1

・犬種を指定:Shiba Inu
・年齢と体格を指定:adult / medium size
・視点を固定:front-facing / eye-level
・光源を固定:左からの自然光
・背景を指定:屋外の公園
・背景処理を指定:やわらかくボケる

・❌ cute dog → AIが想像する
・⭕ Shiba Inu + park → AIが実装する

■例③ 背景|モヤっとしたプロンプト → 設計


【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】

【❌ モヤっとしたプロンプト(2:1)】
minimal background, modern style --ar 2:1

・色が毎回変わる
・余白の位置が安定しない
・背景が主張しすぎる

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】

【⭕ 設計後プロンプト(2:1)】
Minimal abstract background with no main object, soft pink color palette with pale blush and dusty rose tones, wide horizontal composition designed to preserve large negative space, negative space concentrated on the right side of the frame, smooth soft gradient lighting with no harsh contrast, clean modern aesthetic, subtle paper-like texture, calm and neutral mood, no objects, no text, no patterns, horizontal layout with intentional empty space --ar 2:1

・カラー指定:soft pink / blush / dusty rose
・余白設計:右側に大きなネガティブスペース
・オブジェクト排除:no objects / no text
・光を制御:soft gradient lighting
・質感を制御:paper-like texture

繰り返し生成しても、
ピンク系・右余白・グラデーション構成に
ほぼ収束します。

これは「きれいな背景」ではなく、
レイアウト目的を持った背景です。


■本Chapterの要点


・モヤっとしたプロンプトはランダム生成を招く
・設計を先に決めることで、結果は安定・再現可能になる
・プロンプトは文章ではなく、情報設計の接続である

本章で紹介した設計思想は、
Midjourneyだけでなく、
ChatGPT や Nano Banana Pro など、
他の生成AIツールでも同様に応用可能
です。

EMC AI LAB および EMCIFY では、
商用制作・実務の現場でも、
常にこの構造を基準に制作を行っています。

■終わりに

AIは筆にすぎません。
結果を決めるのは、常に人です。


Midjourneyは想像しません。
設計された条件だけを、
正確に実装します。

私たちは、
プロンプトを書く人ではありません。
フレームを設計し、
生成AIを制御する側です。

次回は、
Lightingを「雰囲気」ではなく
「情報」として扱う考え方を解説します。

本連載は<全編無料>で公開します。
毎週1回のペースで更新予定です。

Midjourneyをすでに使っているけれど、
結果が安定しない、理由が説明できないと感じている方にとって、
思考を整理するきっかけになれば幸いです。

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ぜひ<フォロー>してお待ちください。

本記事に掲載している画像は、
商用利用可能なAI生成素材を使用しています。
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