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しくじり歯科衛生士の独白

―「頑張って平均値を保つの、もう疲れた」という話

歯科衛生士という仕事は、コミュニケーション能力がとても重要な職業だと言われています。

そして私は、正直に言うと「得意です」と胸を張って言えるタイプではありません。

昔から対人関係が少し苦手でした。

しかし、人間が嫌いなわけではありません。むしろ好きなのだと思います。

だからこそ、歯科衛生士という仕事が好きな自分と、コミュニケーションが得意ではない自分との間に、ずっと矛盾を感じながら働いてきました。

歯科衛生士の仕事は、ただ歯石を取ったり、正しい磨き方を伝えたりするだけではありません。

これまで口腔内ケアに対して理解のなかった方や、自分の健康にあまり関心を向けてこなかった方に、「大切なんだよ」「一緒に頑張ってみよう」と働きかける立場でもあります。

そのために必要なのは、知識だけではありません。

「この人の言うことなら、少し信じてみようかな」

そう思ってもらえるかどうかが、とても大切なのだと思っています。

あの時の大きなしくじり

私には昔からの悪い癖があります。
それは、「理論で答えがち」なところです。

ある日、何度も通院されている患者さんのメンテナンスを、たまたま私が担当することになりました。
本来の担当ではありませんでしたが、処置中にいくつか質問をされ、その時私は、いつものように理論的に説明をしてしまいました。

自分では、正しい知識を正しく伝えているつもりでした。

しかし、その結果、その患者さんから私はNGを出され、担当を外れることになってしまいました。

後から理由を聞くと、

「気持ちを汲み取ってくれなかった」
「共感がなかった」

そう言われました。

正論は、ときに相手を傷つけてしまうということ。
頭ではわかっていたはずなのに、その時の私は、それを実感として理解できていなかったのだと思います。

このような経験は、実は学生時代から何度もありました。

今ではかなり意識して改善するようになりましたが、それでも初めましての方と接するときには、

・この方は共感を求めているのか
・理論的な説明を求めているのか
・そもそもあまり話したくないのか

そういったことを見極めるのに、いまでも迷うことがありますし、間違えてしまうこともあります。

逆のパターンもあります

一方で、こんなこともあります。

「あなたの説明が一番しっくりきます」
「今回初めて見てもらいましたが、◯◯さんの説明で、やっと理解できました。次回からも担当お願いします」

そんなふうに言ってくださる患者さんも、実際にいらっしゃいます。

つまり私は、とても好き嫌いが分かれやすいタイプなのだと思います。

経営者である院長からしたら、どうでしょうか。

「この人が大好き」「この人はちょっと苦手」と、反応が分かれてしまうスタッフよりも、
「特別好きというわけではないけれど、まぁ安心して通える」
というスタッフのほうが、きっと扱いやすいはずです。

もし私が経営者だったら、おそらくそちらを選ぶと思います。

そう考えると、自分はなかなか不器用な人間だなと思います。

それでも、何もしていないわけではありません。

苦手だからこそ、私はコミュニケーションについて人一倍学び、考え、実践してきましたし、努力してきました。

noteと歯科衛生士の仕事は、どこか似ている

最近、noteに記事を投稿するようになって、あることに気づきました。

「これって、歯科の仕事と似ているな」ということです。

記事にスキをもらえること。
フォローしてもらえること。
そして、有料記事を購入してもらえること。

そこには必ず、「信頼」や「共感」があります。

「この人の記事なら、読んでみたいな」
「この人からなら、何か得られるものがありそうだな」

そう思ってもらえなければ、そこにはつながらないと思っています。

私自身も、心からいいなと思った人、信頼できると感じた人の記事しか購入しません。

だからこそ、こう思うようになりました。

noteでは、もっと「自分らしさ」を出しても良いのではないかと。

全員に好かれようとしなくてもいい。
刺さらない人は、無理に見なくていい。

その代わり、こんな私でもいいよと思ってくれる、少しニッチな誰かの心に届けば、それで十分なのではないかと思うようになりました。

私はnoteに雇われてるわけじゃないしね。

正直に言うと、「社会人としての平均値」を必死に保ち続けることに、少し疲れてしまったのだと思います。

常に、ちょうどいい人でいること。
ちょうどいい言い方をすること。

それをずっと続けるのは、思っていた以上にエネルギーが必要でした。

でも、こうして言葉にしてみたことで、少しだけ肩の力が抜けた気がします。

もしかすると、この不器用さや偏りこそが、私の個性であり、強みなのかもしれません。
良く言うと…ですが☺️

これからも私は、
少し不器用な私として、少し不器用にnoteを書いていこうと思います。

もし、そんな私の言葉が、どこかで、あなたの心に引っかかったのなら。

それだけで、今日は十分です。

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