ベタ記事から見える自国の政治的習慣病という“深刻な病”と有権者としての反省
【『悲しき玩具』】
新しき明日の来るを信ずといふ
自分の言葉に嘘はなけれど
【 日本経済新聞 ベタ記事より 】
国民・玉木代表が備蓄米発言陳謝 「不快感与え反省」
国民民主党の玉木雄一郎代表は31日のBSテレ東「日経サタデー」で、政府備蓄米を巡り「餌」などとした自身の発言に関し「待ち望んでいる方に不快感を与えてしまったことは反省している。おわびを申し上げたい」と述べた
反省したのは「不快感を与えてしまった事」で「あの言葉を使った事」ではないってこと?
コメ価格の水準、過度な下落懸念 自民・森山氏
自民党の森山裕幹事長は31日、コメ価格は農家が生産を持続できる水準を保つ必要があると訴えた。鹿児島県鹿屋市での講演で「農家が頑張ってコメを作ろうという気持ちでいないと食料安全保障は成り立たない。小泉農相にもしつこく言っている」と述べた
森山さんも野村さんも発言内容とタイミングを間違ってはいないでしょうか?
ひめゆり発言の正当性を主張 自民・西田昌司氏
自民党の西田昌司参院議員は5月30日発売の月刊誌「正論」に寄稿し、沖縄戦の慰霊碑「ひめゆりの塔」の展示説明を「歴史の書き換え」とした自身の発言を巡り「事実は事実」と正当性を主張した。
戦後の日本の歴史観に疑問を投げかけ「政治家として修正を試みることが責務だ」とも言及した。党は発言を「不正確な認識」としており、再び物議を醸しそうだ。
あれ、“ひめゆりの塔発言”は「謝罪」して「撤回」しませんでしたっけ?
【 啄木から令和はどう見えるのだろうか? 】

【 斯くして庶民は行列を作ってコメを買う 】
「2000円」備蓄米、店頭で即完売 ヨーカ堂・アイリス 朝から行列
イトーヨーカ堂とアイリスオーヤマ(仙台市)は31日、随意契約の政府備蓄米を店頭でそれぞれ販売した。実店舗では最も早い販売となった。ヨーカ堂は5キログラムを500袋、アイリスは160袋を用意したがすぐに完売した。
「イトーヨーカドー大森店」前に雨のなかでも開店前から長い列を成していた。「ちょうどお米が切れそうだった。自宅近くで販売されることをニュースで知り急いできた」先頭で待っていた40代男性はこう話した。家族と備蓄米を購入するかを話し、午前5時半に到着したという。31日の大森店での販売数は500袋限定。9時45分に全ての整理券が配られた。都内在住の50代女性は「物価高騰の中で安くコメを購入できるのはありがたい」と語った。ヨーカ堂が発売する2022年産の精白米の価格は5キロ2160円。「米蔵(こめぞう)」という商品名で、売り場には「一家族様1点」の札を掲げた。
アイリスは午前9時、備蓄米を千葉県と宮城県にあるグループのホームセンター2店舗で発売した。5キログラム入りを2店合計で160袋用意し、1袋2160円。早朝から多くの人が集まり、開店1時間前に整理券を配布しすぐに完売した。

【 生活習慣病と政治状況の共通点 】
ご存じの通り生活習慣病とは、主に日常の生活習慣(食事、運動、喫煙、
飲酒、ストレスなど)が原因となって発症・進行する病気の総称だ。
代表的なものには次の病気があげられる
・高血圧 ・糖尿病 ・脂質異常症(高脂血症) ・肥満症 ・動脈硬化
・心筋梗塞 ・脳梗塞(これらは結果として起こる合併症)
広く知られている問題点と怖さ次のようなものだ
・自覚症状が少なく発見が遅れがち
・合併症が深刻
・慢性化しやすく、完治が難しい
・医療費が増大する
この生活習慣病を日本の現在の政治・経済の状況になぞらえてみると
「日々の小さな選択や怠慢の積み重ねが、やがて深刻な社会的疾患を
引き起こす」という点で、非常に似通っている。
1.原因(生活習慣に相当
● 政治の「不作為」や「惰性」
将来を見据えた改革の先送り:高齢化や少子化、年金制度の持続性など に対し、根本的な改革をせず、目先の延命策に終始している 利害調整型の政治文化:既得権益や支持母体を重視しすぎて、新しい変化
(技術革新、働き方改革など)に対応が遅れる 官僚依存体質:自律的なビジョンや責任感を欠いた政策運営
● 経済の「慢性的な構造疲労」
デフレ的な消費習慣:生活防衛のための節約志向と低賃金労働を放置
生産性の低さ:イノベーションよりも雇用や賃金の現状維持が優先され
企業や働き手の活力が低下する
2.症状(生活習慣病の病気に相当)
高血圧=社会の緊張状態:格差、閉塞感、過労などが常態化
糖尿病=金融緩和の常態化:超低金利でゾンビ企業が増加
脂質異常症=カネの偏在:富が一部に集中し、循環しない
動脈硬化=政策の硬直化:旧態依然の箱物行政の繰り返し
心筋梗塞・脳卒中=社会的ショック:財政破綻、大災害、インフラ崩壊
3.今後のリスク
生活習慣病を放置すると命に関わるように、日本も今のままでは深刻な
社会的合併症(経済衰退、年金・医療制度崩壊、インフラ維持困難など)が
今後も継続し、より悪化して回復不能に陥る懸念がある
4.改善策:生活習慣の見直し=社会の構造改革
・教育制度や子育て支援策に投資し、人・物・仕組みを一新する
・労働環境や社会保障の構造改革を行い「働き方」を是正する
・中長期的な医療体制(持続可能性)を見直し医師の偏在を無くす
10年から30年後を見据えた政治へ転換を図ることはできるのか?
【 何事も人任せでは改善しない 】
このように見てみると、日本社会はまさに「生活習慣病を患った国家」と
言える。必要なのは“治療”ではなく“生活習慣の見直し”=根本的な構造改革なのだが、この30年間、我が国の政治・経済は肝心の根本的構造改革には
「触らず」「語らず」「踏み込まず」の「3セズ」で過ごしてきた。
目先の自分の損得と既得権、狭い村社会での地位に綿々とすがりついて
未来社会とその来るべき社会を支える若者やこれから生まれてくる子孫に
必要な環境を準備・整備・用意するという具体的な施策を行ってきたとは
到底思えず、また現在も行おうとしているようには映らない。
一方で政治家・為政者の怠慢を論っているが、その政治家を選んでいる
のは、他でもない『私たち自身』だ。
つまり為政者の怠慢は私たちの怠慢だと言ってもいいだろう。
より良い生活ための社会環境が整っていないのは無能な政治家のせいであるかもしれない。だがその政治家に為政の権利を託したのは私たち国民一人一人だ。たった一票のペラペラの投票用紙に付帯している「本質」は未来を託す政治家を選ぶための「投票権」という権利だ。この投票という行為を通じて政治に少し目を向けて関心を寄せて、自分に訪れる近い将来と子供や孫たちが生きていく未来を想像して、自分の頭で描くあるべき未来と、政党や政治家が訴求する社会の姿をすり合わせた時に、どの政党のどの候補者の話が納得できるかを見極めるプロセスが大事なのだろう。
「口先ばかりではないか」「選挙の時だけの話をしていないか」
「普段の態度と違っていないか」「具体的な活動・行動は何をしているか」
「出来もしないことを約束していないか」「私生活はきちんとしているか」「言葉は丁寧か」「他者の悪口を言っていないか」・・・。
見極めるポイントは色々あるが、責任ある有権者として候補者を的確に
判断するための“ものさし”はしっかりと持っておきたい。
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