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キックバイクは私のエゴの塊

息子にキックバイクを買った
2年ほど前の誕生日にだ
当時2歳だった息子
買ったものの全く乗らない
この2年間で片手で数えるほどしか乗っていない
興味ないんだなぁと諦めていた
もう乗らないなら捨ててしまおうか、玄関に置いてあって邪魔だし、とさえ思っていた

そもそも2歳というのは早すぎたのだろうか?
なぜ買ったのか
きっかけは近所の公園でキックバイクのレースを見たことだ
私はかっこいい!と感動したのだ
息子にも乗れるようになって欲しいと思い、早いかもと思いつつも買ってしまった
完全に私のエゴだ

数日前、息子に提案した
明日、キックバイク乗る?
祝日だが、妻は仕事で朝から出かける
私と彼だけだ
「乗るー」
おお、よっしゃ、どっか行こう

当日の朝、起きた息子は妻に
「駅まで行くー、へっちゃらだよ」
と宣言した
私はいいけど、いきなり?大人の足で15分くらいは歩くよ?

朝食食べていざ出発!
「グラグラするー、持って!」
私がハンドルをコントロールしながらスタート
疲れるんですよね、これ
グラグラしていいんだよ、バランスとりながら行くんだよ
と話し、なるべく手を離しながら行こうとする私
しかし家から20メートルほどだろうか
「やだ、歩く」
おいおい!じゃあ一旦帰るよ?と言うと、
「やだ、このまま!」
ムリムリ!とやりとりしながら、仕方なくハンドルコントロールをすることで折り合いをつけて何とかまた乗ってもらう
そう言いつつも、少しずつ手を離して自分で運転してもらう

そんなこんなで、駅にも到着
遊んだあとの帰りも乗って帰った
この日はかなり乗れるようになった
身体と心の準備が整ってきたようだ
もはや、キックバイクのレースに出て欲しいとまでは思っていない
けれども、乗れるようになって欲しいし、楽しんで欲しいとは思い続けている

それから数日後の朝
「保育園にキックバイクで行くー」
やる気になっている
私は、今日は家で仕事だから登園後に家に戻る
二つ返事で、いいよ、と答える
正直嬉しい
二年待ちに待った反応だ

無事登園後
「お父さん、お迎え?キックバイクで帰りたい」
いや、今日はお母さんのお迎えだから、明日なら…
「嫌だ」
なら、帰ったあとに少しだけ乗ろうか
「わかった」
やる気に満ち満ちている

しかし、である
今日もお迎えに行くことはできる
彼がせっかく乗りたがっているチャンスをふいにしてよいものだろうか
いや、やりたいのにできない、という状況が、執着を与えてもっとやるようになるかもしれない
とはいえ、やりたい気持ちがある時にやるべきでは?
鉄は熱いうちに叩けとも言う
今を逃しては、またやらなくなるかもしれない
何よりも、二年越しの私のエゴが実る時なのだ

よし、キックバイク持ってお迎えに行こう


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